「ステガノグラフィー」は画像や音声に人間では感知できないようにデータを埋め込む技術のことを言います。
見た目、聞いた感じでは普通の画像、音声なのに実はこの中に秘密のデータやメッセージが入ってます、ってとこですね。
そういった意味ではQRコードも似たようなモンですが、向こうはやっぱりデザイン性がね・・・。

IT用語辞典 e-Wordsさんには非常にわかりやすい例えが掲載されてます。

「紙に果汁で字を書いて火にかざすと文字が浮かび上がる「あぶり出し」のデジタル版」だと。

わかりやすいですね?パッと見は普通の紙なんだけどストーブに当てると絵や文字が浮かんでくる。幼稚園で昔やったのを思い出しました。

さて、感傷に浸ってる場合じゃないので話進めます。
ある程度の大きさ以上の音声や映像、画像などのデータは冗長性(要するに無駄が多いってことです)を含むため、データをわずかに改変しても人間にはわからないらしいです。

この性質を利用して、見た目などをほとんど変化させずにデータの中にメッセージ(多くの場合は文字)を埋め込む技術がステガノグラフィーです。

メッセージを秘匿する技術という点では暗号技術もそうですが、暗号はメッセージが発見されても解読されないようにする技術であるのに対し、ステガノグラフィーはメッセージが送られていること自体を気付かれないようにする技術ですね。
実際、ステガノグラフィー処理された画像を見たことありますけど、ほんと普通の写真でしたよ。「へ~ぇっ」って感じでした。

で、実際これだけの技術ならもっと色々と汎用されてもいいような(例えば雑誌に掲載されてる店の写真を携帯で読み込んだらURL出るとかね。
QR載せずに店舗や商品の写真載せた方がいいもんね)気もしますが、あまりメジャーにならない理由として

「インターネットの普及と高速化により、電子メールやWWWで画像や音声を手軽に扱えるようになったため、犯罪組織やテロ集団に当局に気付かれないように情報交換をする技術としてステガノグラフィーを利用するのではないかという懸念が高まっている。」

と書かれてます。確かに。
そうなると折角のいい技術もそれ以上は開発できなくなったりしますからね。IT用語辞典 e-Words【ステガノグラフィー】参照

なんか本末転倒な気もしますが。

ところで、秘匿・感知出来ないということで「ステルス戦闘機」の「ステ」と「ステガノグラフィー」の「ステ」、おそらく意味は一緒というか語源が一緒というか、何らかの関連性があるんでしょうかね?

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