「WEBを勉強したい」「何から勉強すればいいか?」とざっくりと言われる、聞かれることがあります。
答えは、「どうなりたいか?」で変わります。ディレクターなのか、コーダーさんなのか、デザイナーさんなのか、エンジニア系なのか(ざっくり)、WEB担当者なのか、アナリストなのか。

制作系でない一般企業さんの場合は、コーディングやデザインの知識はそこまでは必要ないでしょうし、ページの作り方よりは、自社のサイトがどうしたら充実して、自社の事業に貢献するかを考えるべきでしょうし、そういった戦略や戦術の確認や検証のための分析や解析を学ぶべきでしょう。

広告代理店の営業さんの場合も、それこそ技術的な知識はあったほうがいいでしょうが、解析、分析、WEB広告、SNS広告、企画などもわかっているだけでなく、ちょこちょことありますが、サイトなどを作ったあとの、運用に関する知識(サイトの企画提案はできても、そのあとの運用提案を聞かれるとあたふたするところは結構多い)など。※まぁ、だから仕事がもらえたりするわけですが。

WEBって進化も早いし、学校で習ったものでもないし、何から学んでいいかわからない。そのうえ、目指すところ次第で覚える場所も違う。僕ら業界の人間でも覚えるのが大変ですからね(それでも、予備知識や関連知識、今まで積み上げてきた過去の知識など、下地にどんどん上から新しい知識が積み上がっていく感じなので何とか覚えたり、理解できてるだけで、下地なしでいきなり、となると・・・)。こうなりたいなら、これは最低限抑えようというスキルセットがわかりやすくまとまってるといいんですけどね。割りとケースバイケースなときもあるし。

WEBデザイナーさんや、コーダーさんだと、これ勉強したほうがいいよ、ってのよくまとまってるけど、ディレクターさんやWEB担当者でまとまってるものってあまり見かけないような?(といっても調べまくったわけじゃないけど)個人的にこれ知っておいたほうがいいよ、というのを理由と一緒に記載します。

先ずなにから学べばいいですか?と聞かれた場合、僕としては用語ですが、それ以外ですと、先ずは検索エンジンですね。どこまでいっても、WEBの入り口は検索エンジンですし。

検索エンジンの仕組み

WEBに関わる方は全員知っておいたほうがいいと思うんですけどね。そんな深い知識というわけじゃなく、SERPの構成や、検索エンジンがページやサイトをどうインデックスするのか、Googleの考え方、サーチコンソールの存在、タイトルやディスクリプションの設定など、SEO的な基礎知識とか。実は制作会社でもこういったことを知らずに制作している人間もいます。納品されたものに基礎的な初期設定もちゃんとされているか、インデックスの申請がされているか、ということを検証もできます。先日も自然検索にかかるまで数ヶ月かかる、という認識の方もみえました。そういうことを担当者側で防ぐこともあできます。

 

ドメインやURL、サーバーなどの基礎用語

これは仕組みというよりは、性質というか、言葉の意味というか。ドメインは住所で、IPは緯度経度(座標)みたいなもんで。IPアドレスでWEBサイトを表示させようとしても、数字の羅列なんか分かりづらいですよね。だから覚えやすいようにドメイン取得して、ドメインを充てる、と。サーバーは土地ですし。また、ドメインやURL、サーバーなどは制作会社管理ではなく、クライアント(お客さん側)で管理したり、クライアント側でサーバー会社やドメイン管理会社と契約したりも多いでしょうから(逆にわからないから、と制作会社や広告代理店に任せると、いざその制作会社や広告代理店が連絡つかなくなった際に更新ができなくなったり、作業が遅くなってしまうので、こういったインフラ周りの管理は自社や、自社で契約して制作会社と共同管理が望ましいです)、用語や基礎的なことは知っておいたほうがいいでしょう。

 

WEB広告・SNS広告

広告の運用を実際にやってみましょう、というわけではないです。いや、実際にやってみると一気に理解度深まりますけどね。僕も自分でやってみて、こういう感じなのか、というのを理解しましたし。
入り口としては、種類や仕組み、用語でしょうか。結構量が多いのですが、先ずは大まかな分類から始まって、そこから細分化して覚えていくのがいいかもしれないですね。
先ずは、バナー広告と検索広告に始まって、クリック課金やインプレッション課金、バナー広告はどちらかというと潜在層向けであり、認知度向上を狙い、検索広告は顕在層を狙った広告である、など。大体、1クリックあたりいくらくらいになるのか(クリック単価)、クリック率は?、獲得単価は?CV率は?などなど。WEB広告の勉強すると面白いですよ。ここを入り口にするのもいいですね、競合調査や、WEBマーケティングにも繋がっていきます。

 

分析・解析

先程のWEB広告を実施した場合、その費用対効果や、広告だけでなく、何か施策を実施した場合、その施策の効果測定をおこなう必要があります。あまり効果がないのであれば、その施策を停止して別の手段を考えないといけないですし、効果が見込めるなら、引き続き施策の継続の可否判断や、予算の追加を検討などがあります。これらの判断材料となるのが、アクセス解析です。アクセス解析も色々とありますが、レンタルサーバーに備え付けのものもあれば、無料で使えるGoogle Analyticsや、有料のWEBサービスで提供されているものがありますし、数字で追うものもあればヒートマップなどアクセスの過多を色(サーモグラフをイメージしていただければ)で判別するものもあります。アクセス解析の結果の数字から、状態を把握し、仮説を立てて検証し、所感をまとめたりはコツや経験が必要になるので、出来るようになるには少し時間が必要になりますが、ユーザー数を追うだけなど、数字を見るだけなら、比較的容易かと。

 

法律

意外と重要と言いますか。WEBに関わる上記のことも重要ですが、それ以上に重要だったりします。どんなサイトでどんな事業やどんな商材を扱っているか、にも依ります。まず、ネット通販(EC)を行っている場合、これには特定商取引に関する表示が必要になります。また、サプリメントや医薬品の場合「薬機法」だったり、キャンペーンの景品が異常に高額な景品だったり、実際の商品よりも良く見えるような見せ方をしたりすると「景品表示法」が関わってきます。自社サイトに無断で他社サイトに掲載されている写真や、イラストを勝手に使えば「著作権違反」ですし、事前許可なく(オプトインなしに)メルマガを送ったりすると「特定電子メール法」に抵触します。他、プライバシーポリシーには個人情報保護方針が関わりますし、WEBサイト上ではないですが、対制作会社さんとかでは別途業務委託などの法律が関わってきますし、下請法なんかも関わってきます。また、これらは制作会社側でも分かっていることではありますが、その業界特有のというか独自の法律なんかもあります。そういったものは制作側ではわからないので、クライアント側で把握し、指示いただく必要があります。

 

競合調査

これをWEBの勉強にするのはちょっと違和感があるかもですが(WEBだろうがなんだろうが競合調査とか情報収集は常にやるべきですし。ただ、競合のWEBサイトはコンテンツや構成など勉強になることが多いです)、競合のWEBサイトだけでなく、競合のWEB広告にはどういったものがあるか、SNS広告にはどういったものがあるか、GBPは実施しているのか、クチコミの数は、評価の点数は、どういったサービスや商品、イベントを登録しているか、外部サイトにはどういったものを登録しているか、SNSではどういった情報を投稿しているか、動画にはどういったものがあるか、などなど。

 

パッと思いつくものではこの辺りでしょうか。
このあたりの項目からまずは学習をされていくと、比較的学んだすぐから現場で使えたり、今までと視点が変わったりするのかな、と。

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