そんなこんなで、2学期も終わり、3学期が始まりました。相変わらず、無視は続いています。
僕も気にしてません。クラスでわいわい盛り上がっていても、僕が何か発言したり、僕がいるとシンッと静まります。そんな状態でしたね。
数少ない味方だったイジメ集団とは別のOKも転校してしまっていて、味方は更に減っており、「あちゃー、嫌われたねー、俺もw」って感じで。

でも、何でそんなにこの状況に対して困ってなかったかというと、前の記事にあるように気にしてるヒマなかったし(家帰って、洗い物して、洗濯物取り込んで、自分で晩ごはん作って、塾行ったり空手行ったり、夏休みは叔母の家に行ってアルバイトして、その稼いだ金を親に貸してなんていう中学生活送ってたら、同級生がガキにしか見えなくて相手してらんないってw)、それにね、所詮、こいつらは「ツルンでないとこういうことが出来ない連中」なんだよな、ってわかってた。

3学期でしょ?クラス替えで中学3年生になって、この面子がバラバラになったらイジメなんて続かないだろ?俺をイジメ続ける根性ないでしょ?
ってわかってたから、あと数ヶ月我慢すればこれも終わるって小学校のときのイジメの経験でわかってた。

 

 

3学期といえばバレンタインデー

さぁ、3学期といえば2月。
2月といえばバレンタインデーです。今と違って、我々が中坊の頃のバレンタインデーは男子にとっては一大イベントな日でもあります。もう、そわそわ、ワクワクドキドキが止まらない。
そんなバレンタインデー当日か翌日だったかその辺りのこと。
ふと放課後に教室に戻ると、机の中にチョコレートが入っていました。
「うっそ、まじで?」「俺、クラスで嫌われてるのに?誰がくれたの?」とウキウキワクワク。
手紙もついてたんで読んでみると、名前が書いてない。でも字は女子の字である。うーむ、誰だろう?気になるな・・・。更に読み進めると、「以前より好きでした、想いを伝えたいので、◯◯(僕の家近くのレンタルCDショップ)の駐車場に今週の日曜の17時に来てください」と書いてある。

うーむ予定は特にないし、誰だろう?あの子かな?それとも全然知らない子だろうか・・・?と想いを巡らせていたら、NWが近づいてきて、「むっちゃん、それ、チョコじゃん。もらえたの?」と聞いてきた。僕は照れながらも「お、おう・・・机の中に入っていてさ、手紙もあるんだけど、これ、名前が書いてないんだよね・・・誰だろうなぁ・・・。NWってずっと教室いた?誰が俺の机にチョコ入れたか見てない?」ってなんとなく聞いたら、あれ?NWがキョドってる・・・。

ピーンと来たw
「あれー?これって、もしかして、GRとOKのいたずらなんじゃねー?NWがキョドってるし・・・」と察しがついた(と言いつつ、5割くらいは俺のことを好きな女子がいて、その子がチョコをくれた、と信じたい気持ちも残ってる)。当時、三国志が大好きで策略とか計略とかそういったものに憧れる中二病真っ盛りのころである。逆にGRとOKをハメてやるとすぐに思い立った。「策士、策に溺れる」。もはや気分は孔明である。「我が計略を食らうがいい」、そう思った。

 

 

我が計略を食らうがいい

まず、NWに「そっかーNWもわかんないか・・・。日曜は時間あるし、誰が来るかわかんないけど、せっかくくれたんだから行くことにするよw」と恐らく伝達係であると思われるNWに嘘情報を流す。NWは恐らく俺が話したことをそのままGRとOKに言うだろう。
そのレンタルCDショップは店舗が2階にあって、呼び出された駐車場はその店の1階部分。店舗はガラス貼りでして、その2階店舗から駐車場はめっちゃよく見える作りになっていました。
多分、奴らの思惑は、時間通りに1階駐車場に来た僕を2階の店舗に集まってあざ笑うか、そのCDショップの隣にある喫茶店から、駐車場で待ちぼうけの僕をあざ笑うかのどちらかであろう。当時、坊主頭の中学生である。田舎だし、中学生男子同士で喫茶店でコーヒー飲むとは思えない。まして駐車場を監視するなら喫茶店の窓側の席を取らないといけない。金もかかるし、その席が取れるわけではない。そうなると・・・2階店舗で待ち構えるのが順当なとこだろう、と。2月で寒いから外で待機もしてないやろ。よーし。

 

 

でも気持ちは半々、本当は女子にいてほしい

さて当日。待ち合わせ時間は17時である。
ギリギリに行くと待ち合わせに来たと思われて、アイツラに笑いを届けてしまう。それはムカつく。やはりここはアイツラをあざ笑いたいし、驚かせたい。
そして、当日になっても「これが俺の考えすぎで、本当は俺のことを好きな女子に来てほしいなぁ・・・」、早めに行ってどんな子が来るのか見てみたいし・・・とも・・・。
僅かな期待に胸を膨らませ、40~50分早く、レンタルCDショップへ。
自転車を止めて、2階店舗に上がる。途中の階段で駐車場などを確認する。女子もいなけりゃヤツラもいない。
元々レンタルCDショップもよくCD探しに行ってた店舗なので、店に入ってCD探したりして時間を潰す。時折、女子が来てないか上から確認する。誰もいない。誰も来ない。20分前になった。誰もいない。
「うーむ、読みを外したかな・・・。もしかしたら、現場を見にくるんじゃなくて、呼び出すだけ呼び出して放置のパターンかなぁ・・・」と思いながらCDを見たりしていた。

そして10分前を切った頃、2階店舗から駐車場を見ていたら、店舗入口にGRが見えた。
めっちゃテンション上がった。俺の読みが当たった。やっぱりここで待ちぼうけしている俺をあざ笑うつもりだったのねw
GRが店舗に入ってきた。
俺はめっちゃテンション高く、元気に、「いよーっ、GRじゃねーか。偶然だなぁwww(ニヤニヤ)どうしたよ?CD探しに来たん?」これで誰も女子が来ないのは確定したわけだが、GRがキョドってるのはめっちゃ笑えるwww ざまぁwww
高いチョコ買って俺を騙そうとしたのに、俺のほうが知力は上でしたーwww
チョコごちそう様♡美味しかったよんwww

GRは「お、おう・・・ムツなんでここにいるの・・・?」って何でここにいるのってwww 何その返事www
俺の家の近くだし、そりゃCDくらい探しますよ、借りますよw「ん?CD見に来てて、もう帰るとこだよ」って返事したらバツが悪そうにしてる。間が持たないわなぁwだって、ここでどうせ、OKと待ち合わせして俺を上からあざ笑う予定だったんだもんなwww残念だったねー。

 

 

後日譚

呆然とするGRを尻目に僕は帰途につきました。その後のことってあんまり記憶がないんですが、翌日からも相変わらず無視は続きました。
ただ、多分、その少しあとで、「記録しておきたい記憶Vol.09」にあるように、水疱瘡になってしまって、結局中学二年は終業式出れずに終わってしまったんだよね。だから次に学校行ったのは新学年になってからで、GRもOKもクラス変わっていて、当然、イジメも無視もなくなってた。

ひとりが主犯で主語強くイジメを言い出すけど、その周りのやつらってなんとなく参加してるだけだから、その結びつきも弱いし、クラス替えとかであっさり変わるよ。
そして、今までイジメてたくせに、クラス変わるとあっさりと手のひら返して何事もなかったかのごとく近づいてきたりする。ろくでも無いし、オメーらはくだらねぇよ。
GRもOKも僕も同じ高校行ったけどほぼ絡みはなかった。GRは高校でも相変わらず周りを煽って自分ルールでわがままいっぱいだったなぁ。
その後なんやかんやあって、自分の夢見つけて東京で勝負したみたいだけど、相談を受けていた友人が言うには、「勝負して結果出したいって割に結果出すような努力や方法じゃなかった、アドバイスもしたけど、無駄だったみたい」と。結局根性ないんだよね、こういうやつって。

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