- 人は生まれつき均しくない。
それがわかっていながら、平等感を欲している。
ところが、人は平等でありたいとおもいつつ、自分だけは特別である、と思っている。
(宮城谷昌光「孟嘗君」5巻:P58-59)
- アテにするから、期待するから、腹が立つ
(Facebook友人)
- デザイナーはアーティストではない
(専門学校時代の先生)
- 困難を避けると、いつまでたっても自分というものがわからない。
そのあいまいさと同居している自分が、的確な判断をくだせるわけがない。
困難と格闘すれば、その困難に勝とうが負けようが、心身の力をせいいっぱいふるったことで、目的や対象との距離があきらかになり、自分の能力の限界を描き出せる。
知恵とはその次に生ずるもので、つまり知恵のある人とは、無限の能力を誇る人のことではなく、有限の能力をみきわめた人のことではないのか。
(宮城谷昌光「奇貨居くべし」春風編:P269)
- これを知る者は、これを好む者に如かず。
これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。
(「論語」孔子)
- 倉廩実ちて 則ち礼節を知り、衣食足りて則ち 栄辱 を知る。
(「管子」管仲)
- 人の性が善であれば、なにゆえ礼を必要とし、なにゆえ法を必要とするか。人の性が善であるなら、聖王や名君などは要らず、人民は自ずと和睦して生きてゆくのに、礼と法とがなければ、強者は弱者を迫害し、多数は少数をしいたげ、たちまち天下は悖乱して滅亡してしまうであろう。(宮城谷昌光「奇貨居くべし」黄河編:P107)
- 肯定を肯定しても肯定であるのに、否定を否定すれば肯定に変わる(宮城谷昌光「奇貨居くべし」黄河編:P301)
- 人とは奇妙なもので、人から離れると、孤独感がうすらぐ。逆に、人は衆座のなかにいるとかえって孤独感を強めるときがある。(宮城谷昌光「奇貨居くべし」飛翔編:P52 一部編集)
- 小規模な集団の長であっても、長の見識には通観があり、独特の価値をそなえている。それにひきかえ、服従した者は主の想念にいやおうなくまきこまれ、現実さえ喪失するといってよい(宮城谷昌光「香乱記」四:P280)
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