中国四大奇書のひとつである三国志演義をベースにしている小説ですが、「反」が付いている通り、通常の三国志とは「逆」の展開をしています。
中学生の頃に本屋で見つけて即購入しました。

反三国志演義『反三国志演義』(はんさんごくしえんぎ)は、周大荒によって執筆された三国志物の小説。通称『反三国志』。新聞『民徳報』において1924年に連載開始され、1930年に完結した。中国四大奇書の一つである『三国志演義』をベースにしながらも、周大荒自身が北京市内の古書店で購入した『三国旧志』なる怪しい古文書などをヒントにして書かれたとされている。-参照:Wikipedia 反三國志

中学生当時は思いっきり蜀ファンで曹操大嫌いでした(それこそ片想いの相手を曹操に取られるっていう厨二な夢を見るくらいに)。
そんな蜀ファンの僕が本屋で見かけてパラパラとめくってみて、なんて小気味いい小説なんだ、と思って買いました。
内容は思いっきり蜀贔屓な内容になっており、魏将や呉将がこれでもかってくらいにやられていきます(曹操の見方が変わったのは正史や蒼天航路からかなー)。

第一話が、徐庶が魏に騙されて劉備陣営を立つあたりから始まります。
三国志演義を読んだ方ならわかると思いますけど、蜀ファンとしては、「あー騙されたらダメー!」って思う場所ですが、その通り、魏の謀略を暴き、徐庶は残留します。
そこからもう、ものすごく蜀にとって「都合のいい」展開が続くきます。

なんだろう、演義で「あーなんだかカワイソウだなぁ」という人物は生きていたり、「いやいや、こいつはさぁ・・・」っていう人物は非業の死を遂げてたりします。
また、「蜀」ではなく、劉備陣営は「漢」と表現されています。人物の構成で時代考証はバラバラというか、鄧艾や鍾会なんかはわりと早くに登場しちゃうし、文鴦なんかも登場しちゃいます。
実際には登場しない人物なんかも登場しちゃいますが、趙雲と結婚する馬雲騄なんかは馬超の妹として登場しますが、反三国志オリジナルの人物です。

蜀ファンの方には一度読んでみていただきたい一冊です。

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