DBPというのは「database publishing」の略で直訳しますと「データベース出版」となります。データベースを構築して、そこから出版物やwebなどのいろいろな媒体に活用(データを流用)させます。

以前「DTPがあるのであればデータベースから出力(印刷における出力だけではないです)で[DBP]や[DBTP]という言葉があってもいいはずだ」と考えてまして、検索かけたところ既にありました(そりゃそーだ)。

古いものでは1999年の日付で書かれてるものもあって少ないながらも幾つかの企業のサイトにも説明が掲載されていました。

提唱されてからの年数が経過している割に浸透してませんね、この手法。便利なんですけどね。

例えば「自動組み」なんかは「データベースにあるデータを読み込んで自動配置(若干簡単に書いてますが、実際そんな感じです)」ですので作業時間も大幅に減ります。初回のデータベースの構築には時間かかるかもしれませんが後々のこと考えればデメリットよりもメリットの方が大きいでしょう。

そしてデータの変更があればデーターベース内のデータ(例えば商品データベースがあってその中の1商品のスペックが変わった)を変更すればいいわけです。

そこからデータを吐き出して出版物やらweb(ECサイトや製品一覧なんかは向いてますよね)サイトを制作していけばいいわけです(その代りデータベースは最新のデータでないといけませんが)。

これによってデータの管理もラクですし、校正ミスも減りますよね。
そして次の出版物やサイトにそのままそのデータを流しこめばいいわけです。早いですよね。

制作サイド側としては例えば商品のスペック入力。
ミスしないように入力しようとは心がけていますがどうしてもミスが出てしまうときもあります(ダメなんですけどね)。

それにクライアントとは違う業界ですので知らない言葉がたくさんあったりしてわからないときもあります(更に手書き原稿だと文字が読めないとか)。

最近はワードなりメールで文書を作ってくれるクライアント増えてきましたが、同じ入力するならデータベースに組み込むための入力フォームを作っておいて、そこに入力してもらうのが一番早いんです(もちろんそんな時間ない、というクライアントもいますが)。

でも校正回数少なく、コストも下げて、出来上がり早くと言われるのであればこれは確実な方法の一つだと思います。モニタ上で校正できますしね。

ただ、なんでもかんでもデータベースから、というわけではないです。
もちろん不向きなものもあります。

例えばポスターの製作なんかは向いていません(凝ったデザインのもの)。
それと印刷会社様(特に営業の方)に多いのですが「自動組みにはデータベースが必要」は合ってるんですが「自動組みのためだけのデータベース」は間違いです(印刷機回さなきゃいけないんで[紙中心]になるのはわかりますけどね)。

他にも転用ききますし、むしろ「データベースを作ることによってwebにも印刷にも展開出来て、データを囲い込めるからクライアント離れが減る」わけです。
事業展開がしやすくなるということにつながります。

ついでに。
以前小売業をされてるギガスーパーの販促部の方に「データベース」の話を説明をしていました。

一通り説明が終わったあと「これってもしかして印刷会社に頼まなくてもチラシやカタログを自分らで作れるってこと?」と聞かれました。

答えは「そのとおり」です。
ある程度の知識のあるオペレーターが必要(例えばInDesignとか)とはなりますが、社内で校正かけれるし、外注でない分コストは下がりますよね。

型となるテンプレートを用意してそこに流し込むだけなんで、簡単です。
あとはそのデータを印刷会社に渡すだけで済みます(色校とか必要の場合は色校屋か印刷会社に頼まなきゃいけないですけど)。

その時はそれで話は終わってしまいましたが今は[派遣業](その当時もありましたけどね)とかもあるんで派遣の方に来てもらう、という手もありますよね(正社員と派遣だと会社的にはどっちがお金かかるんでしょうかね?業種にもよるんかな?)。

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One thought on “DBPとは”

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