今回は「webサイト」のリニューアルにあたってよく感じることと、以前に書こうと思っていた「企業サイト」についてちょっと書いてみようかと思います。

インターネット初期の時代は一部の企業しか持っていなかった“自社サイト”も、今では「自社サイトを持っている」ことが常識という時代にまでなり、「インターネット(web)」の世界が市民権を得、新聞・雑誌・テレビといった、今まで大メディア呼ばれてきたようなものと肩を並べる程の媒体に成長したからだと思います。

「自社サイト(もしくは企業ブログ)」は「自社メディア」である、とよく言われます。僕もよく、その言葉を使います。最近は「自社メディア」だけでなく「自社の広報宣伝部」であり、「自社商品」「店舗・ビル」でもある、と感じています。(それらを総称して「メディア」という表現をしてるんでしょうけど・・・)

参考までに:「コーポレートサイト」「企業ホームページ」(共に株式会社ミツエーリンクスさんより)

ここまで読んでいただいて「そんなの当たり前じゃん」と思われる方、みえるでしょうね。「自社の認知・サービスの認知・商品の認知」やブランドの形成、宣伝広告、物販といったものが「企業サイト」構築の主たる理由・目的かと思います。

故に「自社メディア」「自社の広報宣伝部」「自社商品」「店舗・ビル」だと。では、何故、わざわざ書くかといいますと・・・。

実際に店舗やビルの設計、社内のレイアウト、名刺やパンフレット等、リアル世界で自社を伝える、自社が生産するもの、自社の空間(雰囲気)といったものは大事にされてるでしょうし、すごく気をつけなければいけないとこだと思います。

では、誰に対して「気をつかっている」のか?

考えるまでもなく「ユーザー」や「消費者」ですよね。
webサイトでも同じです。

が、打ち合わせやヒアリングをしてて感じるのは「誰にたいして」というのが抜け落ちているところです。
全く考えてないわけではないでしょうけど、話をしているとどうにも「自分が、自社が使いやすい」という想いが先に伝わってきます。

「ユーザー」をあまり意識していないんですね。
例えば代理店がクライアントが気に入ればそれでいいから、というスタイルで仕事を進めてしまうと、ユーザー視点では「すごい使いにくい」「わかりにくい」サイトが出来てしまうこともあります。(リニューアルに限らずですが)

確かにお金を払ってるのはクライアントでクライアント自身も「ユーザー」なわけですから、そこに対して「気をつかう」のは当然でしょうし、クライアントも「自社サイト」に愛着が湧くのはわかりますが、それは本来の「サイト構築の理由・目的」に合ってるんでしょうか?

エンドユーザーをまず考えるべきではないでしょうか?
「自社サイト」を見てるのは社内の人間だけ、では作った意味がありません。
というか、自社の人間が自社のWEBサイトを把握していること自体が珍しい。企業の大小あれど、ウチの会社のサイトなんて見たことないよ、というかた結構多いはず。

これは、制作会社にもいえることですが、実際にその業界で働いてる・作っている等「内容」に関係している人間が見れば「使いやすい」「わかりやすい」のかもしれませんが、それではあまり意味がありませんし、「リニューアル前の方がよかった」なんて言われる場合もあります。(ユーザビリティアクセシビリティLPO参照)

ですからリニューアル企画の提案をさせていただいていた企業の社長さんから「エンドユーザーのことを考えると・・・」という一言をいただいて嬉しかったですね、そしてそれをこうやってブログに書いてしまうほどその「一言」が聞かれないんですね。

業種・業態によってターゲットが違うので「エンドユーザー」の定義はまちまちでしょうし、難しいかもしれませんが意識「している」「していない」では大きな違いがあります。「サイト構築は何のためか」「誰に対してか」を明確にしておくべきかと思います。

また、これはリニューアル時ですが、SEOがされてないことが多いですね。「検索にかからないんだけど」とご相談いただいてソース開いてみるとメタが空っぽなんてこともありますし、alt(イメージに対しての代替テキスト)の設定もされてないのはザラにあります。

今のユーザーはまず「検索」です。検索エンジンへの対策は行うべきだと(費用もかかってくるので難しい場合もありますがせめてメタぐらいは・・・、若しくはSMO)思います。ここまで読んでいただきありがとうございます。ご意見・ご感想あればよろしくお願いします。

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