OJTとは「On the Job Training」の略で,「仕事中,仕事遂行を通して訓練をする」ことを言います。
別にWEBやマーケティング上の用語でもないです。
OJTの言葉の意味はあとに回すとして、僕個人的に仕事を覚えるにはマニュアルを読むよりも、その仕事を実際やりながら覚えた方が効率がよく、本で読んだ、聞いただけではなかなか実践に結び付きません(僕の経験上ですけどね)。
今までに幾つか転職して、アルバイトも幾つかやってきましたけど(そんなたくさんじゃないですが)、「やってみせて、やらせてみる」はまだ丁寧なほうで、よく「仕事は見て盗め」と言われました。必死になってメモとったり、先輩の後をついて走り回った記憶があります。楽しかったですけどね。
OJTの話に戻します。
Wikipediaによると
OJT(On-the-Job Trainingの略)とは企業内で行われる職業指導手法のひとつで、職場の上司や先輩が部下や後輩に対し、具体的な仕事を通じて、仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを、意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって、全体的な業務処理能力や力量を育成するすべての活動である。
OJTという言葉は1935 – 1940年頃辞書(Webster)に採録されたが、アメリカで第一次世界大戦中(1914 – 1918)にできた手法とされる。これに対し、職場を離れての訓練といった意味でOffJTという言葉があるが、こちらは日本の教育サービス関係企業がつくった 和製英語である。
とひとまず概要が説明されています。
4段階職業指導法(やってみせる→説明する→やらせてみる→補修指導)という4つのステップが一般的のようです。
- 1.新人を配置
- 安心して行うこと。彼らが仕事に関し、事前に何かを知っているかどうかを調べること。彼らに学習に対する興味を持たせること。適切な持ち場を与えること。
- 2.作業をして見せる
- 注意深く、根気よく、説明し、見せ、図示し、そして質問する。キーポイントを強調すること。一度に1点ずつ、はっきりと、完全に教えること、しかし、彼らがマスターできる限度を超えてはいけない。
- 3.効果を確認する
- 彼ら自身に仕事をやらせてみる。彼らに説明させながらやらせること、彼らにキーポイントを説明させて示させてみること。質問し、正解をたずねること。彼らが理解したと判断できるまで、続けること。
- 4.フォローする
- 彼らに、彼ら自身が必要なときにだれに質問したらよいかの相手を判断させる。頻繁にチェックすること。積極的に質問するよう促すこと。彼ら自身に、その進歩に応じたキーポイントを見つけさせること。特別指導や直接のフォローアップを段々減らしていくこと。
そして、そこから時は流れて、第二次大戦中に米国戦時人事委員会によって企業内訓練(←TWI:Training Within Industryというそうです)の4つのプログラムに発展したそうで、その4つのプログラムとは
JIT(Job Instructor Training、仕事の教え方)
できるだけ早く作業者を教える技能を身につけるように訓練するために開発され、ロールプレイングの手法を取り入れ、OJTを行う監督者の技能を向上させることを基本的な目的とした。
JRT(Job Relations Training、人の扱い方)
JMT(Job Methods Training、改善の仕方)後にJST(Job Safety Training)
PDT(Program Development Training、訓練計画の進め方)
で、このTWIプログラムが戦後の日本に入ってきて、現在の企業研修のもとになっていると。
RPGにある「ロールプレイング」って「役割演技(やくわりえんぎ)とは、現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。」っていう意味だったんですね。意味を気にしたこともなかったけど。
言葉の意味や成り立ちはいいとして重要なのはそれによってどういう結果を招くのか?またどういうことに注意しなければいけないのか?というのが重要でして(ほとんどWIki丸写しになってるなぁ)、指導者の指名については、該当者の業務実績以上に指導力を考慮する必要があり、特に指導力は、新入社員のその後の運命すら左右する可能性がある。
指導者となった先輩に指導力が伴わない場合、新入社員の能力向上どころか、その可能性の芽を摘んでしまう。そのため指導者への課題として、「どの分野は誰が詳しい」といった情報を新入社員に伝えるなど、職場内でのコミュニケーションの指導にも配慮が求められる。
OJTの成果は、「実務の中で仕事を覚える」ことにより「OJTの成果が仕事の成果になる」など、研修の成果が業績に反映される。いわば「新入社員の成長」と「企業の業績向上」という、一石二鳥が期待できる。
企業によっては、いきなり業務を行わせ、いざという時のフォローだけ行うことをOJTと称することがある。指導する側の指導やチェックが確実に行われ、指導される側が報告義務を欠かさなければ成果を出せるが、指導する側・される側のどちらかに問題があれば、成果は期待できない(OJTの要諦は、意図的・計画的・継続的の3つであり、これを欠くものは本来のOJTではない)。
なるほど。「意図的・計画的・継続的」でなければいけないと。そして教える側の人格や指導力は重要だと。そういや「名選手が必ずしも名監督になるとは限らない」なんてことも聞いたことありますしね。指導力ですか~・・・ないなぁ(笑)
参考までに→こちらのサイトで細かく説明してくれています。[OJTの意味と目標]
