実際に試してみたんだけど

SNSでよく「これやるとAIが神になる!」とか「まだ、そんな使い方しているの?」的な動画投稿が回ってきていたりします。一個、「♡いいね」押すと、そればっかになるんですけど、実際いくつか試してみたんですね。「これ変わったか?」って思うものもあって。

AIに聞いたほうが早いので聞いてみた

で、実際にAI(Claude)に聞いてみたんだけど、結論がズバッと。

ほぼバズりたいだけのコンテンツです。
仕組みとしてはこんな感じで:

「これを入力すると神になる」と投稿
実際に試してみると…確かに良い回答が来る
「本当だ!」ってなる

でも種明かしをすると、「丁寧に・詳しく・専門家として答えて」と指示すれば普通に良い回答になるだけで、特殊なコマンドのおかげじゃないんです。AIは指示の質に素直に反応するので、どんな言葉でも「ちゃんとした指示」になっていれば効果が出ます。
つまり /formal でも「フォーマルに答えて」でも「めっちゃ頭いい人として答えて」でも、効果はほぼ同じです。
リール投稿者にとっては、視聴者が「試してみたら効いた!」と感じてくれるので、嘘をついているわけでもなく、でも本質は全然別のところにある、という絶妙にズルいコンテンツなんですよね。

とのこと。ただし、厄介なのが「事実」も混ざってるみたいで、例えば/goalなんかは実際に公式が発表していたりするので、全部が全部、嘘でもないです(もちろん、全部嘘のパターンもあるでしょうけど)

 

Claudeに聞いた結果

状況の全体像として大きく2つのカテゴリに分かれています。

① 本物の公式スラッシュコマンド(Anthropic公式)

これらは Claude Code(ターミナル用CLIツール) のコマンドです。claude.ai のチャット画面とは別物。
公式ドキュメントは code.claude.com/docs/ja/commands にあります。
主なコマンドとして /compact(会話の圧縮)、/clear(会話リセット)、/cost(トークン使用量確認)、/model(モデル切替)などが含まれます。
/goal は Claude Code バージョン 2.1.139(2026年5月11日リリース)で追加されたコマンドで、完了条件を設定するとClaude がその条件に達するまでターンをまたいで自律的に作業を続けます。

② 「L99」「/ghost」「ULTRATHINK」等 → 公式ではない

これらはコミュニティが発見したプロンプトパターンであり、Anthropicが実装した機能ではありません。Claude がトレーニングデータ内でそのパターンを学習したために一定の効果があるように見えるだけで、ハードコードされた機能ではありません。
2026年3月31日にClaude Codeのソースコード約51万行が誤って流出した際、研究者たちが徹底的に調査しましたが、L99も /ghost も /godmode も、コマンドレジストリにもシステムプロンプトにも、どこにも存在しませんでした。
/godmode 等の「フィルター解除系」はSNSで広まった完全なデマであり、Anthropicにそのような隠し解除システムは存在しません。

簡単にまとめるとこんな感じみたいです。

種類公式?どこで使える?
公式スラッシュコマンド/goal, /compact, /clear 公式Claude Code(CLI)のみ
コミュニティ発プレフィックスL99, ULTRATHINK, PERSONA非公式claude.aiチャットで「それっぽく動くことも」ある
完全デマ/godmode, /nofilter, /formal存在しない何も起きない

本物の公式スラッシュコマンド(Anthropic公式)はこちら
ただ、あくまでも「claude.ai のチャット画面とは別物」で、claude.ai のチャット画面における「隠しコマンド」は公式には存在せず、L99などはあくまでコミュニティが「効果があるかも」と言い広めたものです。公式コマンドはあくまで Claude Code(開発者向けCLI) の話、という整理が正確、とのこと。

 

Chat-GPTにも聞いてみた

結論から言うと、SNSで流れてくる

「ChatGPTを神にする魔法の呪文」
「隠しコマンド」
「絶対に性能が上がるプロンプト」
「内部モード解放」

みたいなものの大半は、OpenAI公式が提供している機能ではありません

実際には、

良い指示(プロンプト)
カスタム指示(Custom Instructions)
カスタムGPT
プロンプトエンジニアリング

を使って精度を上げているだけです。

まず見ておくべき公式ページ

・OpenAI公式 プロンプトガイド
OpenAI Prompt Engineering Guide
OpenAIが公開している本家のガイドです。

・OpenAIヘルプセンター
Best Practices for Prompt Engineering
ChatGPTユーザー向けの実践的な内容です。

・カスタム指示(Custom Instructions)
Custom Instructions for ChatGPT
毎回同じ指示を入力しなくても済む機能。

・ChatGPTのパーソナライズ
Personalizing ChatGPT
メモリ機能やカスタム指示について説明されています。

「隠しコマンド」はあるの?

厳密にはありません。
例えばSNSでよく見る

あなたはプロの編集者です。
以下のルールを守ってください。

・結論から書く
・表を使う
・改善案を3つ出す

これは「コマンド」ではなく単なる指示文です。

ChatGPTはプログラムのCLIみたいに

/godmode
/unlock
/developer

のような公式コマンドを持っているわけではありません。

実際に効果がある定番プロンプト

OpenAI公式の考え方をベースにすると、以下は有効です。
① 役割を与える:あなたは20年経験のWEBディレクターです。
② 出力形式を指定:表形式で/箇条書きで/PREP法で
③ 評価基準を指定:SEO視点で評価してください/CVR向上の観点で評価してください
④ ステップ分解:まず分析/次に課題抽出/最後に改善提案
これは公式ガイドでも推奨されています。

SNSで流れている「本当に有名な呪文」

2025~2026年に流行ったものだと、

・Deep Research用プロンプト
・Mega Prompt
・Master Prompt
・God Prompt
・Ultimate Prompt
・CRAFTフレームワーク
・RACEフレームワーク
・CO-STARフレームワーク

などがあります。

ただし、これらはOpenAI公式ではなく、ユーザーが作ったテンプレートです。

そういったものが説明されているページのURLはある?

ありますが「隠しコマンド一覧」ではなく、「OpenAI公式のプロンプト作成ガイド」という位置付けです。

まずはこの3つを見れば十分です。
① OpenAI公式 Prompt Engineering Guide
Prompt Engineering Guide
OpenAIが開発者向けに公開している本家ガイドです。プロンプトの考え方、良い指示の出し方、例文などがまとまっています。

② OpenAI Help Center
Prompt engineering best practices for ChatGPT
ChatGPT利用者向けの実践ガイドです。
・明確に指示する
・出力形式を指定する
・試して改善する
・トーンを指定する
などの基本原則が書かれています。

③ OpenAI Academy
Prompting Fundamentals
比較的新しい初心者向け教材です。
・良いプロンプトとは何か
・タスクの伝え方
・コンテキストの与え方
を学べます。

 

Geminiにも聞いてみた

結論から言うと、Google公式が「隠しコマンド」という名目で裏技を発表しているわけではありません。 SNSでバズっているものの正体は、主に以下の2つです。
・拡張機能の呼び出しコマンド(@メンション)
・AIの精度を劇的に上げる「プロンプト(指示文)のコツ」

これらについて、公式が発表している情報や具体的な「コマンド」の内容をご紹介しますね。

1. 公式の機能:拡張機能(@メンション)

Geminiには、Googleの他のサービスと連携して情報を引き出す「拡張機能」があります。これを呼び出すための記号が、コマンドのように見えていることがあります。
チャット欄で @(アットマーク) を入力すると、連携できるアプリのリストが表示されます。
 ・@Gmail:「@Gmail 先週の会議の議事録メールを探して要約して」
 ・@Google ドライブ:「@Google ドライブ 企画書のPDFから重要ポイントを3つ抜き出して」
 ・@YouTube:「@YouTube オムライスの作り方の動画を探して」
 ・@Google マップ:「@Google マップ 東京駅から一番近いおすすめのカフェを教えて」

【公式の設定・確認ページ】
Geminiの画面左下にある「設定」から「拡張機能(アプリ連携)」を開くか、ブラウザから直接 https://gemini.google.com/extensions にアクセスすると、現在使える拡張機能のオン/オフが管理できます。(アプリ連携

2. 神になる正体:公式プロンプトガイド

SNSで「これを入力すると神になる!」と言われている長い文章(システムプロンプトと呼ばれるもの)は、実はGoogleが公式に推奨している「プロンプトのコツ」を組み合わせたものです。
Googleは「プロンプトガイド」として、生成AIから質の高い回答を引き出すためのテクニックを公開しています。

代表的な「神テクニック(プロンプトのコツ)」
・役割(ペルソナ)を与える
  例:「あなたは経験10年のプロのWebデザイナーです。以下の文章を…」
  立場を明確にすることで、回答の専門性が跳ね上がります。

ステップバイステップで考えさせる
  例:「この問題を解いてください。回答する前に、一歩一歩論理的に考えてください。」
  この一文を入れるだけで、AIが推論プロセスを踏むようになり、計算や論理的思考のミスが激減します。

出力形式をガチガチに指定する
  例:「以下の情報を、表形式で、見出しは〇〇にして出力して」

【公式のプロンプトガイド】
Google Workspaceの公式ページや公式note(「Google Workspace プロンプト ガイド」などで検索すると出てきます)で、仕事でそのまま使えるプロンプト集やテクニックが無料で公開されています。
つまり、「神になる隠しコマンド」という魔法の言葉があるわけではなく、「@でGoogleの他アプリを呼び出す」「AIに役割と手順をしっかり指示する」という基本機能をフル活用しているのが実態です。

 

結局のところ・・・

そういった隠しコマンドは「存在しない」というところですね(Claude Codeにおいてはあるみたいですが)。
それよりはプロンプトの入力をしっかりを書き込む、設定することが重要。僕の場合は下記のように使っています。

基本ベース:WEBディレクターになっているので、基本的にはその視点で回答されることが多い。
そのうえで、ワイヤーやWEBサイトリニューアルの企画を考える際は「経験豊富なWEBディレクター」という視点・役割を与えます(というか、僕自身が業界20年のWEBディレクターなんで)。

WEBサイトの解析結果を検証、所感の検証をする際は「優秀、ベテラン、経験豊富」なWEb解析者、またはWEbディレクター。

クライアントの企画書などを検証する際は、そのクライアントの業界の経営陣、役員、と設定したり、その業界の経験豊富な企画担当者、または、広告代理店の営業マンなど。

各サービスに依って違いますが、工数は高にしたり、モード、などは上位に設定するのはもちろんやっています。

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