VPSの説明にはいる前に少しご説明をしますと、通常「webサイト」なりインターネット上で何か公開する場合は「(web)サーバ」と言われるモノが必要です。ただし、自社でサーバーを構築するとなると技術的にも金銭的にもかなり敷居が高くなってしまいます。

そこで、生まれたのが「レンタルサーバ」(ホスティングサービス)です。このサービスのお陰で簡単に安全に(もちろん全てがとは言いませんが・・・)、誰もがネット上で公開出来るようになりました。

「レンタルサーバ」には主に3種類のサービス形態があります。

共用サーバ
中小企業やSOHO、個人の方が多く、1つのサーバを複数の使用者で使います。
1つ当たり大体、数十人ぐらいの契約者数といわれていますが、これは殆ど非公開ですので明確な数字はわかりません。イメージ的に言えば「共用の安アパート」みたいなもんでしょうか。
サーバ内に入ってるOSやサーバソフトも同じものを使います。メリットは低料金ですが、制限が多かったり、他ユーザーのサイトへのアクセスが殺到すると自サイトまで遅くなるというデメリットもあります。
専用サーバ・・・
これは1台のサーバーを1ユーザーで使用するものです。
先ほどの例えで言うなら「一軒家(借家ですが)」ですね。自由度は高く、初期設定や事業者指定のOSに加え、市販のサーバーOSやサーバーソフトの導入も可能です。
メリットはその自由度の高さですが、高額だったり自由度が高い=技術が必要といった面がデメリットです。
VPS・・・
位置的に言うと、共用と専用の間ぐらいです。
VPSとは「バーチャルプライベートサーバ(=Virtual Private Server)」の略で、「仮想専用サーバ」という意味になります。1台のサーバ上に仮想的な複数の専用サーバを構築、それぞれの仮想専用サーバは契約者が管理者の権限で自由に操作出来る、というものです。ここから先は下段にてご説明します。


VPSには2つのタイプがありまして、

まず1つ目はUNIXやLinuxに含まれるパーティショニング(【領域確保】ハードディスク内部に、OSから1つのドライブとして認識される領域(パーティション)を確保すること。領域確保されていない部分はOSからは認識されないため、OSをインストールするためにはOS自身が入る領域をまず確保する必要がある。パーティショニング【IT用語辞典より】の機能を利用し、別々のユーザー環境をソフトウェア的に構築するというもので、OSは共用ですがwebサーバやメールサーバのようなサーバソフトは独自で導入が可能です(建物の構造は同じだけど、中の家具やインテリア、キッチン、風呂などはカスタマイズ可能ってとこですかね?)。

もう1つはハードウェア仮想化機能を利用した仮想専用サーバという方法があり、こちらの方がより専用サーバに近い使い方が出来るようです。Linuxディストリビューション(Linuxディストリビューションとは、Linuxカーネルを中心に構成されたGNU/Linuxオペレーティングシステムを、専門家ではなくとも導入(インストール)したり、利用できる形にまとめ上げたもの(頒布形態)Linuxディストリビューション【Wikipedia】)に含まれる「Xen」(コンピュータ仮想マシンの実行を行うソフトウェア。オープンソースで開発されおり、一台のハードウェアで複数のOSを並列実行及び制御するプログラムXen【Wikipedia】)あるいは製品として販売されている「VMware」(Windows/Linux上で動作する、PC/AT互換機エミュレータ。UNIX互換OS上でWindowsを動作させたり、その逆を行なったりすることができるVMware【IT用語辞典より】などをサーバコンピューターに導入し、仮想マシンを構築、その仮想マシン内に完全に独立した専用サーバを構築するというものです。

料金帯としてはまだ共用サーバほど安価ではありませんが、今後広まることで金額も下がり使い易くなっていくと思われます。

本文はWeb Site Expert #13[Hosting Expert]を参照させてもらいました。

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