「コンテクスト/コンテキスト(=context)」自体の意味は「文脈」という意味になります。

様々な用例があるが、特に、実行中のプログラムが処理内容を選択する際の判断の材料となる、プログラムの内部状態や置かれた状況、与えられた条件などを指すことが多い、と書かれています。IT用語辞典 e-words【context】参照

今回、自分もしっかり理解していこうと思ってるのは「様々な用例」の方です。「コンテクスト/コンテキスト」(ここから後は“コンテクスト”で統一します)をテーマにしているWordとして「コンテクストマーケティング」「コンテクスト・デザイン(ミツエーリンクス社ブログより)」「マインド・コンテクスト(Web Site Expert #13より)」の3つ。

そしてこれら「コンテクスト」に深く関わる(コンテクストを考えるキッカケ)となる言葉として「ユーザーエクスペリエンス」があります。

webにおけるユーザーエクスペリエンス

「ユーザーエクスペリエンス」は「ユーザーが体験する/体感する」という意味です。

WEBの世界では割と使われている言葉かと思います(別にwebの中だけで使われる言葉ではないでしょうが)。

では実際に「webにおけるユーザーエクスペリエンス」とは何なのか?「Web Site Expert #13」の中で、村上知紀さんという方がまとめてくださってますので引用させていただこうと思います。

  1. 「物理的な行為」(クリックする、マウスを動かす等)
  2. 「物理的な行為」による「変化」(ページが変わる、ウィンドウが立ち上がる等)
  3. 「認知・共感・理解」(読む・見る・知る・感じる等)
  4. 「生じる感情」(楽しい・納得する・ワク×2等)
  5. 「アクション」(リンククリック・購入ボタンを押す・コメントを書く等)

と、このようにwebサイトを訪れた際にユーザーは上記のような「一連の流れ」を連続的に起こします。webの提供者側ではそういった行動や変化の中で「いかにユーザーの体験の価値を上げるか」という演出やデザインしていくかが重要となります。

ユーザーエクスペリエンスを上げるには?

では、「ユーザーエクスペリエンスを上げる」にはどうしたらいいのか?そこで(やっと)「マインド・コンテクスト」や「コンテクスト・デザイン」の登場です。

「コンテクスト・デザイン」というのはユーザーの行動の構造を分析するためのワークモデルでコンテキスト・デザインではユーザーの行動を明確に描き出すために用います(詳細はミツエーリンクス社の実践! Webマーケティング:Blogをお読み下さい。とても僕なんかではまとめきれない内容です、奥が深い・・・)。

「マインド・コンテクスト」というのは先ほどの村上さんが使われている手法・考え方で「文脈」や「流れ」を意味する「コンテクスト」と「気持ち」や「考え」を表す「マインド」を合わせて「マインド・コンテクスト=ユーザーの気持や考えの流れ」と呼ばれてるそうです。

例えば、僕が大好きな「中国歴史小説」読んでいる時は・・・

小説を読んでいます
 →コーヒーが飲みたくなります、しかもおいしいコーヒーが。
  →ちょっと高めのコーヒー出して、お湯湧かします(水道水は使いません)
   →いつもより濃いめのコーヒーにします、しかもブラックです
    →気分がノッてきます
     →タバコに火を着けます
      →100円ライターではなくお気に入りのzippoで火を着けます
       →更に気分がノッてきて小説を読みながら頭で絵を描き、その世界に入り込みます
        →至福の時間です。

と、言った具合にこういったユーザーの意識や考えの流れをwebサイトの設計に活かします。
実際にそのサイトに入ってくる前の段階から設計を考えないといけません。
何かユーザーが行動を起こすような欲求があり、それをwebで行おうとしたとき、まず「検索」からはいることが近年は多いかと思います。

で、あればSEOは有効となってるのか?キーワードは?といったものを「ユーザーの立場・意識」から考えます。
また、サイトに入ってきたあとも「ユーザーが目的を果たしやすい」、「ユーザーエクスペリエンスの価値が向上」するような設計・デザインを演出すると、ユーザーはリピーターになる可能性が高くなります。

そして「コンテクスト・マーケティング」というのは「顧客の背景を理解・把握したうえで、それに沿った商品プロモーションを行うこと」をいいます。
wikipedia【コンテクスト・マーケティング】参照

逆にこれらのことを全く考えず「とりあえず作ります」と、出来たはいいが、全く訪問者数のないサイト、や使い勝手の悪いサイト、サイトの制作中に「思ってたものと違う」ものが出来上がり、「あれもいれて」「これもいれて」で最悪、イチから作り直しをせざるを得なくなり、余分な時間と費用がかかってしまうことも珍しくありません。

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