WEBフォントとはWEBページ上にテキストを表示させるための書体(フォント)データのこと。
って多分わかる人が読むと、「あぁ、そういうことね」で終わるが、業界外の方々には「?」である。
ここの説明がWEB黎明期から厄介なのは今でも変わらない。語彙を選んで説明しないと相手には伝わらないからである。

と、それはあとで説明するとして、まずはWEBフォント自体の説明を。
CSS3.0バージョンから策定された仕様で、実は僕もCSS3.0が策定される前にWEB業界をドロップアウトしてたせいで、今年になってその存在を知った(え?そんなことが出来るようになったの?ふぉんとに?って感じで)。
WEBページでテキスト(文書)を表示させる際に、表示には通常、どの書体を使うかを指定します。ところが、そのWebページを閲覧しているPC(要はインターネットを今見てるそのPCってこと)に指定したフォントが存在しない場合には、そのフォントでの表示はできなかった(極端な話、明朝体で表示させたいのにゴシックになってしまう、みたいな)。だけど、Webフォントを利用すると、フォントが存在しない場合にWeb上の指定されたアドレスからフォントデータを自動的に読み込んで表示に使用することができる、というわけです。参照:Webフォントとは|ウェブフォント|Web Font - 意味 / 定義 / 解説 / 説明 : IT用語辞典

まぁ、今となってはもう昔の話になってしまうが(今は昔、竹取の翁といふものありけり、みたいだな・・・)、このWEBフォントがなかった時代はデザインを作っても「書体がない」からデザイン性が崩れるため、検索を意識してテキストにしておきたい部分も画像で配置したりしていた。その時代によく簡単なWEBページを作っていたので、紙媒体上がりの僕としては見出しや広告メッセージの部分はやはりインパクトのある書体を使いたい。でも、そこはどうしても「画像化」するしかなく(altは入れてたけど)、よく仲間とぼやいていた(ただ、画像化したことで、画像を貼るだけでよく、故に大したコーディング知識なくても仕事が出来てた、というのもあるけど)。

厄介なのはクライアントへの説明だった。
冒頭で触れた部分ではあるが、テキスト、書体、文書、画像といった言葉では説明が伝わらない。「そのテキスト部分は画像なんですよ」と言ってみるとクライアントは「?」であることが多い。
一般的に画像というのは「写真」「イラスト」を連想させることが多く、文書が画像という認識を持ってもらうには、もう少し詳しい説明が必要である。特に紙媒体を仕掛けているクライアントさんはDTP慣れしていることから却って伝わりにくいことはあるかもしれない。

つい最近もこれをお客さんに説明する機会があった。ウチが作ったLPではなかったが、検索対象文書の説明をしていて、ここに文章あるじゃん→いや、これ画像です→???だった。
理由と語彙を選んで説明して、ここが「文書の画像」であることを説明し、ご理解いただいた。これ、気をつけたほうがいいのは制作側もそう。説明してないとお客さん側は意外とこの画像部分をテキスト入力された部分と勘違いしていることが多い。あとで、テキストになんでしてないんだ、と言われることもあり、先方が勘違いしていることもあり得る(だから画像を送ってきて文書をコピペしてみたいなこと言われる)。

それと、もうひとつ。最近の傾向で画像化された文書の欠点として、スマホ時での閲覧である。
ある程度のサイズであればスマホでも読めるが、スマホで見た場合、その画面サイズに合わせ画像は縮小されている。そうするとテキストデータになってない画像書体は小さく表示されてしまい、読めなくなってしまう。スマホで漫画などの画像を表示させるとセリフが読めないっていう現象っていうとイメージしやすいかな。レスポンシブデザインの上では文書はテキストデータのほうがいい。

Webフォントを使用するなら知っておきたいメリットとデメリット |ferret [フェレット]

上記サイトではメリット・デメリットが記載されていますが、費用面以外はそれほどデメリットでもないような気がします。
ただ確かに日本語書体は少ない気もします。

無料で使える日本語ウェブフォント9種類をGoogleが公開中 – GIGAZINE

Googleが無料で日本語フォント9種類を公開しています。
全部が全部使いやすい書体ではないですが、今後こうやって増えていくと期待しています。

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