前職時代に書いたCMSに関してのコラムの再掲。
時期的に言うと2009年くらいか?
最近、認知度が高まってきたからなのか「CMS」系の依頼が増えるようになりました。
CMSは便利なツールです。慣れたCMSで構築するならば制作側としてもシステム的な部分で工数が減るので、安価になりやすい面もあります。
更新は自社で行えるわけだし、上記の理由から『安価』で済むような感覚で依頼されたり、聞かれたり、使用されたりが多いと思うんですが、ちょっとこのあたりを考えてみたい(ツッコミ入れたい)と思います。
幾つかにわけて、ここんとこ起きた事例(言われたこと)を挙げてみます。
CMS=XOOPS
あるお客さんからのサイト構築の依頼では、必ずといっていいほど、「CMSで」という一言があります。
XOOPSしか知らないのか、話をしているとどうにも「CMS=XOOPS」と考えている節が感じ取れます。
そのお客さんの先(クライアント)が「サイトで何をやりたいか」「どんなコンテンツが欲しいのか」それによって使用するCMSも変わりますし、サーバー側の問題もあります。それに更新作業をするクライアントのリテラシー、バージョンの問題などなど・・・。大体CMS自体を使用するかどうかも先ずは検討しなきゃいけません。
「CMSは自社更新(クライアント側)がラクでサイト構築も簡単になり安価で早く済む」 と考えて、そのようにクライアントに勧めてるようなんですが、これはCMSの良い面ばかりを並べてるわけです(と、いうより悪い面を知らない気がする)。
確かに、コンテンツの生成は簡単です(モノによるけど、例えば入力フォーム形式で記事やコンテンツ自体の追加が出来る)。
が、それはその使ってるCMS内のルールの中で出来ることですので、クライアントが望んでるものかどうか、というと必ずしもそうでない場合があります。
サイトのデザインが限られてしまったり、使えるサーバーが限られていたり、また更新やユーザーのサイト内での流れが決まっているため、場合によっては凄い使いづらいサイトになってしまったり、意味のない機能がついてたり、逆に使える機能が限られていたり(モジュールが提供されているか、よく似た機能でごまかしながら使うかという方法になります)、クライアントのリテラシーによっては更新が出来ないものであったりなどなど様々な問題もあります。
こういった面も持ち合わせているので、クライアントからしっかりヒアリングしたうえで、CMSを使うかどうかの判断をして、サイト内のパーツとしてCMSを使うのか、サイトそのものを組んでしまうのかなどを制作会社と検討していく必要があります。
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[…] 昔書いた、CMS(と自社更新)に関してvol.01の続きです。 「CMSは安い」という認識に対するお話です。 […]