contingency=偶然性や非常事態という意味になります。
「コンティンジェンシー」で検索かけていただくと、「緊急時対応」とか「不測事態発生時」といった内容のサイトやファイルが表示されます。
不測事態や緊急時などのリスク発生に備えての対応、とかの意味に使われます。

それが計画であれば「コンティンジェンシープラン」となります。


プロジェクトの初期にある程度のリスクを想定してプランなり、見積もりなどを作成するわけですが、それを超える(予想だにしない)ようなことが起きることは多々あります。

僕が読んだ本には
「プロジェクト全体で予算とスケジュールをあらかじめ多めにとっておいてリスク発生に備える」という対策が求められます。
これを「コンティンジェンシー予備」と言います。

制作業界ではリスクが高そうな案件には「見積もりにのせておく」といった表現を耳にすると思います。
ネガティブな印象を与えがちな言葉ではありますが、これがWEB業界でおのずと培われた「コンティンジェンシー予備」とも言えます。

プロジェクト進行過程では、大なり小なりのトラブルはつきもの。そのたびにスケジュール遅延や追加費用を請求するのは現実的ではありません。リスクをうまく吸収するためには、適正な予備の確保はプロジェクトにとって必須なのです。

ただし、根拠もなく乗せればいいというものではありません。

そもそも、リスクを意識しすぎて高すぎる見積もりを提出し、失注してしまっては元も子もありません。
最も導入しやすいのは、見積もり合計額に一定の割合で加える方法です。それ以外にもプロジェクトの難易度や期間の長さなどに応じて調整する必要があるのです。

と書かれています。

そしてコンティンジェンシー予備という言葉の説明には既知のリスクが発生することを想定して、ある程度のリスクは吸収できるように、
プロジェクト・マネジャーの裁量で使用できる予算やスケジュールを確保しておくこと。

とあります。ネックなのは「既知のリスクと「リスクを意識しすぎて高すぎる見積もりを提出し、失注してしまっては元も子もない」ですかね。

既知のリスク=予想できるリスクってことでしょうか、予想できるリスクは回避する方法を提案するか、見積もりに上乗せはできます。
でも予想できないリスク、してないリスクが発生した際は・・・?

その時は新たに見積もりを出しなおすかしかないのかな。そもそも、そういった状況を想定できなかったこちらの落ち度なのか・・・?

それと、「リスクを意識しすぎて高すぎる見積もりを提出し、失注してしまっては元も子もない」ですね。

前に何かどっかで読んだ気がしますけど、「価値がわからないものを比べる場合、判断基準は金額になりやすい」という一言。
たとえばデータベース構築の発注を受けて、ひとまずの見積もりを出した場合、担当者が「こっちが安いからこっちでいいや」と選んでしまうことがある、ということです。

もちろん安い場合は安い理由が当然あるわけで、その後それはトラブルに発展しやすい要因になります。また、受注側の営業が弱気、リテラシーが低い場合も、金額高いと取れない、と思いこんでしまって安く見積もる可能性もあります。こうなると現場は地獄を見ることになります。

かといって、高すぎると相手が引くのもわかります。自分も発注側に回ることはあるわけですから。この辺りのバランスが難しいですね。
エマージェンシーと言葉がよく似てるけど、関連あるんかな。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください