モンスターペアレンツ(親)、モンスターペイシェント(患者)などなど、「モンスター○○○」っていう言葉が増えてますよね。ホントに。
今回はそんなモンスターに関連するお話・・・。

「モンスタークライアント」という言葉があるらしいんですよ、まぁ「クレーマー」みたいなもんなんですかね。厄介ですよね。理屈が通らない。
向こうは正論を言ってるつもりなので理解する気もない。

サイトのリニューアルを受けました。
リニューアルの提案は随分前に提案したんですよ。ただ、その時は断られて、それからたまにちょくちょく顔を出すようにしてて、色々WEBのことを聞かれたりしてました。
で、こっちも色々その質問に答えたり、アドバイスしてたんですよ。
ただ、別にリニューアルの仕事が欲しい、というより付き合いでって感じで。

付き合うようになって、わかってきたのが、とにかく「吝嗇」で、人の言うことに耳を貸さない。
更に「今のサイトを依頼した会社に何を言ってもやってくれない」とか「遅い」とか常に文句やグチを言うようになり、「だからキレて電話してやった」などと自慢してくるんですね、しかも無料で。
50代の方なんですけど。

その辺りが分かりだしてから、「受けない方が無難だな、ここ」と僕は判断してました。でも来てしまったんですよね。「お願いしたい」ということで。
僕としては「ヒアリングシート書いてもらって、RFPも出してもらえば、ページ数もそんなにないし、大丈夫かな」ということで受けました。
貧乏性で断れない、というのもありましたが。

で、その後何が起きたか、といいますと。

  • 原稿は何も出てこない
  • 言うことは毎回変わる
  • 打ち合わせの内容を覚えてない
  • WEBのデザインと紙面デザインが一緒になってる

もちろんリテラシーの差があるんで、言葉もいろいろ例えたり、事情を説明したり、技術と金額のバランスなどを何度も説明してますけど、毎回その説明を覚えてないから意味がない、ということに。

これではデザイン起こすと大変なことになるな、ということで、希望を基にイラストレーターで詳細なモックを作って、それでOKをもらって、HTMLで組んだら今度は罵倒の嵐。

意味がわかんないんですよね。
向こうは「こっちが納得するようなデザインにしてもらえればこんな打ち合わせしなくてもいいんだ」と「そっちがセンス悪いからうちがわざわざ徹夜でデザイン案を出してる」という始末。

ウチがセンスいいか悪いかは人それぞれの感覚なんで、その人からすればウチは全くデザイン力ないんでしょうね。言われたから言うわけではないんですけど、向こうが出してくるデザインも「いい」とは思えないんですけどね。

結局、話を詰めてくと

  • 日本語は表示させたくない(ユーザーは日本人なんだけどね)
  • 書体はこだわりがある(ってことはテキスト無理だよね)
  • 検索にとにかくHITさせたい(英語テキストと基本テキストなしで?)

という内容。
それで更に向こうのデザインをそのまま表現しようとするとALL Flashなサイト。
それでいて予算は30万。あり得ないでしょ(笑)

一応こっちはプロですし、エンドユーザーに受け入れられないサイト(自己満足なサイト)ではダメなんで、その辺のルールと折り合いをつけてるわけなんですが、どうも理解できないようで「じゃあ、こっちの意向は何も入らないとでも言うの?」とキレる始末。

誰もそんなことは言ってない。「それほど言うならお断りさせていただきます」というのは簡単だが、それをやったあとの後味の悪さは1回味わってるし、年齢も32なので「大人」な態度で接しなければいけない。それにこの仕事を「金」に変えなければいけない。

ここで、状況をまとめますと

  1. ヒアリングシートは書いてもらった
  2. RFPもだしてもらった
  3. 自分でビルダーで編集/更新をかけたい、要するにHTML構築
  4. モックをイラレで作って、それを基に詳細な打ち合わせを行い、さらに打ち合わせの内容でモックを修正でOKをもらって、HTMLで構築して確認依頼
  5. 打ち合わせと全く違う、センスが悪いと罵倒される。
  6. 全く別のデザイン案が出てくる。
  7. 金額交渉は応じず。
  8. センス悪いそっちが悪いんだから何とかしろ、の1点張り。

という状況です。

向こうはそう言ってるつもりはないんでしょうけど、結局そういうことなんですよ。

こんなことばかり書いてると「何だ、グチか」ということになるので、今回、何故こんなことになってのかを考えてみたいと思う。

  1. 受注したのがそもそもの間違い・・・
    「絶対モメる」というのがわかっていながら、受けてしまったこと。これ言ってしまったら元も子もないんだけどね。
  2. リテラシーの差を見間違えた・・・
    テキストと画像の違いすら伝わっていなかったことや、自社更新が何を意味するのか、ということを把握させきれなかった。
  3. 見積もりを甘く見た・・・
    あくまで見積もりなんで変動はするんだけど、吝嗇なことをもっと注意するべきだった。期限を設けるべきだった。
  4. 議事録を残してない・・・
    打ち合わせ内容をしっかり議事録に残す。口頭で言っている抽象的な表現/感覚を具体的な「言葉」にするべきだった。

などですかね。上記の件+相手が業界の違うデザイナーであること、立ち上げてから基本ひとりでやってきてること、人を雇ってもすぐに辞めていくこと、などを鑑みると「もっと慎重に進めるべきだった」、と反省。

しかし、予想外すぎたんだよなぁ、今回。
あれほどタダで色々協力したし、アドバイスしたんだけど・・・、却ってそれがアカンかったのかなぁ。世知辛いなぁ。

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