webサイトを作るにあたってクライアントも制作側も頭を悩ますのが「制作コスト」。

おおよそは決まっているものの、内容等わからないまま「ザクっといくら?」とか「大体いくらぐらい?」なんて聞かれても返事が出来ません(これはどの業界でも同じかもしれませんが・・・)。

参考にしようかと思い、ネットで各社いろんな見積もりを見てみると・・・結構バラつきがあって参考にならない。

webの仕事をやり始めた時は全然金額わかんなくて大変でした(^_^;)

DTPやってた時は大体金額決まってたし、印刷も平台に関しては値段なんて殆ど変わらない(付け合わせすれば別ですが)。
輪転にしたって単価で見ればそんなには・・・(枚数が枚数だけに単価の少しの差は結構大きいんですけどね)。

「コレ作るといくら?」とか「データベース作るのにいくらぐらい?」なんて問い合わせが多かったので「費用の算出手法」についてまとめてみたいと思います。
web業界全体で見たらわからないですが、一昔前では「ページ単価」による算出がよく言われていたと思います(印刷物の延長線上で考えてるからこうなるんだよなぁ・・・)。

1画面いくら、だったりプリントアウト時にA4用紙何枚になるか、だったりですね。HTMLページ数×単価という計算です。

この方法は確かに数字が明確で単純ですので明確に金額はじきだせますが、制作サイドの意見としては単純なHTMLページのみの場合はいいけどプログラム要素を持った案件、企画要素、デザインが凝っているといった場合に「全て同じページ単価での作業はしんどい」という意見になります(ページ内容毎に単価が変わればまだいいのかもしれませんが・・・)。

ECサイト用の商品WEBページなんかはこの方法で算出してましたね。

次に「人月」システムです。

これは「人数×月」を意味していて、案件に投入する人員と、月で表した一人あたりのプロジェクト従事期間を表してます。

1人で1ヶ月かかる仕事の量が1人月である。
10人で6ヶ月かかれば60人月、100人で半月かかれば50人月となります。金額もこの「量」に対して算出します(要は人件費×期間ですか)。

ITシステムの開発プロジェクトは開発規模や価格の見積もりに人月を利用することが多く、1人月あたりの価格を「人月単価」というそうです。(IT用語辞典 e-wrodsIT用語辞典 e-wrodswikipedhia【人月】参照)

ただし、このシステムは参照のIT用語辞典 e-wrodsやwikipedhiaを読んでいただければわかるかとは思いますが「熟練者と新人も同じ金額」となってしまいやすく、「能力の高低に関わらず同じ期間には同じ単価を想定する人月単位の見積もりや発注には異論も多い。」ということが掲載されています。

確かに。極端な例で言えば「新人ばかりで長い日数」かかれば「高い売り上げ」になってしまいます(まぁ、人によって単価変えればいいんだけど、デザインと一緒で人の技術やセンスに金額つけるって難しいですよね)。

誰でも出来るような簡単な仕事であれば問題ないのかな。

最後にレベニューシェアです。
「revenue share」と書きます。「revenue=歳入」「share=分ける」です。
意味的には「収入を分ける」となります。

詳しくはWeb担当者現場のノウハウ vol.5で紹介されていますが、

今までは「作って終わり」だったwebサイトが様々な事情や背景からマーケティング・クリエイティブ性・システムといった要素を持つようになりました。

それにより、制作会社に望むレベルも上がっており、単なる「発注先・受注先」や「外注業者」ではなく戦略・戦術から共に一緒に動く「自社のビジネスパートナー」という位置づけになりつつあります。

そこでこの「レベニューシェア」が出てくるわけです。

レベニューシェアとは企業と制作会社の間で交わす契約形態の1つで、「webサイトから得られる売り上げを企業と制作会社で山分けする」というシステムです。

企業側はブランドや情報を提供し、制作会社はサイトの運用や構築費を負担、その売り上げから直接原価(サーバーホスティング費用等)を引いて残りを分ける、という手法です。

もちろん業界・業種によって分配の比率や収益の計算方法といったものは変わってきますし、最初の取り決めをキチンと行ってないと要らぬトラブルを招くことも有り得ます。

メリットとしては「サイト構築費が減る」「制作会社の収入にも関わるため、制作会社も積極的になる」、デメリットは信用問題や何か問題が起きたときの企業側のリスクとなります。

もちろん適している・適していないサイトのタイプもあって、ECサイトやランニングで売り上げがあるモノ(通年通して、例えば会員費等)は適していますが、サイトの効果測定が難しいものや「単なる」コーポレートサイトなんかはあまり適してないと思われます。

算出としてはサイトのタイプやクライアントの望んでいるもの、業界・業種で変えていくのがいいのかもしれないですね。

ただ、このレベニューシェアを悪用(?)する代理店やクライアントもいるんで、制作サイドは気をつけないといけません。

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