前回「2ndの理論」という記事で紹介した「アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略」を読んでみました。メッチャわかりやすいですね。

読みやすい。オススメです。「うんうん」頷いてる間に読み終わって「そっか?なるほどね?。」と感嘆の言葉が出た後に「さぁウチはどうやって生き残っていくべきだろう?」と考えさせられる本でした。

さて前回の「2ndの理論」でお話した「コカコーラ」さんと「ペプシ」さんですが、この本の中でも紹介されてます。コカコーラさんの戦略というのは(業界トップの戦略)は「ランチェスター戦略」ないし「同質化戦略」というものらしいです。これらの戦略の背景や歴史はとりあえずおいといて、実際に使われている実例をご紹介します。

この戦略の基本は「販売力」と「商品開発力」でこの2つの能力が優れていることが条件となっています。コカコーラ社の場合、アトランタにある本社からみるととんでもないドル箱商品が日本にはあるそうです。それは「コーラ」ではなく、「ジョージア」シリーズだそうで、日本で最も売れてる「コーヒー飲料」ではないか、と書かれています。(年間で大企業が1社買えてしまうそうです(^_^;))で、なぜ「コカコーラ社のジョージア」が一番売れているのか?というと自動販売機設置数がダントツに多い、これが理由だそうです。これは「販売力」に優れているということですよね。

もともと缶コーヒーというのは今ほど売れてなかったらしいのですが、色んなメーカーが「缶コーヒー事業」に乗り出して競争を繰り広げます。各メーカーは差別化・差異化をはかりますが、その戦いが行き着く先は「同質化競争」。そうなると圧倒的な「自動販売機」数を誇るコカコーラさんが首位になる、というわけです。

あまり飲まれていなかった缶コーヒーを、各メーカーが「缶コーヒーを飲む」という風習・文化・習慣を作ったことにより(自社商品の宣伝)、市場が開拓されます。缶コーヒーというのが常識化されたら、結局一番自動販売機設置数の多いコカコーラさんが売れている、違う土俵で勝負してたはずが同じ土俵にされてしまった、ということです。

缶コーヒーだけでなく「セブンアップ」には「スプライト」、「マウンテンデュー」には「メローイエロー」、「カルピスウォーター」には「アンバサ」、「ポカリスエット」には「アクエリアス」、「オロナミンC」には「リアルゴールド」といった感じで違う商品、差別化された商品に全て「同質化セオリー」に沿った商品をぶつけています。この辺は「商品開発力」に優れている、というとこですよね。

というわけでこれがコカコーラさん含め業界トップがとる「ランチェスター戦略」「同質化戦略」になります。業界2位以下の企業はトップとの差別化、差異化をはかるので、それが「クリエイティブ」や「遊び」につながったり、ターゲット層を細かく分けた商品開発ということになっていくんですね。

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