自分の経験や体験をAIで歌詞化して、SUNOで曲をつけました。
今回もシティ・ポップ編ですが新作もあります。
SUNOの仕様が変わりまして、無料プランですと7回(生涯で7回)しかダウンロードできず、それでは折角作ってもYouTubeやインスタに掲載が出来ないので、期間限定で有料プランに引き上げて、その間に一気に5曲くらいつくりました。なお、有料プランですと、自分の歌声を録音して、自分の声をSUNOが編集して、その声で歌わせることもできます。今回、そんな曲を何曲かいれてあります。割といい声なんじゃないか、と(Jigger The SUN)。
今回のアルバムの特徴
1. 「もう一つの視点」が加わった
今回最も大きな変化は、アンサーソングが3ペア生まれたことです。
・夕陽なんか見ないで ⇔ まっすぐなキミ
・銀色の夏 ⇔ 友達でいたいな
・WHAT A FOOL ⇔ DON’T BE SO KIND
アルバム01/02は全曲「俺視点」で、語り手は常に同じ人間でした。今回は「告白した側」と「告白された側」、「手を出さなかった側」と「手を出してほしかった側」という、同じ夜・同じ出来事を二つの目で見る構造が生まれています。続けて聴くと、同じシーンが全く違う意味を持って聞こえてくる、というアルバムならではの仕掛けです。
2. 「パリ」が一つの世界観になった
銃口、パリジェンヌとレザンファン、そして01/02からの夢中の街で彼女を見つけた、モンマルトルの憂鬱と合わせると、パリ旅行のエピソードだけで4曲存在します。ただし今回の2曲は、恋愛ではなく「異国での一人の体験」という切り口で、City Popが得意とする「憧れの都市」を全くの正反対(銃口を向けられる、迷子になる)から描いているのが面白いと思っています。
3. 人生の幅が広がった
アルバム01/02は主に20代前後の恋愛が中心でしたが、今回はFIFTY(50歳の誕生日)、青い翼(24歳の無鉄砲)、生まれ変わったら(21歳の恋愛)と、年齢の幅が広がりました。特にFIFTYは、このアルバム全体を通して聴いたあとの締めくくりとして、「あの頃の俺がここまで来た」という感慨を自然に引き受ける位置にあります。
全体の流れとしては
01(雲海の向こうへ)の疾走感で始まり、02〜04のコミカル・旅パートで肩の力を抜かせ、05〜08のアンサーソング群で「同じ記憶の二つの顔」を描き、09〜13で夜の深さと大人の感情に沈んでいき、14(青い翼)で一気に疾走感を取り戻し、15(FIFTY)で静かに着地する——という流れです。朝から夜明け前という時間軸よりも、「高揚→笑い→切なさ→後悔→疾走→静けさ」という感情の起伏で設計されたアルバムになった気がします。
各曲の紹介
- 昼(フライト中)/旅立ちの高揚感(改訂版)
- アルバム01/02にも収録されている曲の改訂版です。フランスへの卒業旅行、初めての海外フライトで雲海を見下ろしながら感じた高揚感を描いています。今回の改訂では、出発前に張り切りすぎた服装や、パスポート写真でイキっていた若さのディテールを加え、よりリアルな”あの頃の自分”が滲み出る形に仕上げました。
- 深夜/苦笑いの聞き役
- 好きな相手の惚気話を聞かされ続ける深夜のファミレス。コーヒーは三杯目、氷はとっくに溶けた。自分の恋は置き去りのまま、今夜も誰かのラブストーリーに付き合っている。「Lonely Listener、それが僕らしい」という自嘲的な一言が、City Popらしい大人の諦め感を醸し出しています。午前四時のコールと同じ元ネタから生まれた、もう一つの深夜の物語です。
- 昼(パリの地下鉄)/コミカル・サスペンス
- パリ旅行中、ジャンヌ・ダルクゆかりの地を目指して一人で地下鉄に乗ったら、いつの間にか車内に一人取り残され、顔を上げたら銃口が目の前に。「これ映画?これドッキリ?」と状況が把握できないまま、本を閉じるのが精一杯だった——あとで爆破テロの予告があったと知る。緊張感ある状況と本人の呑気さのギャップをCity Popのグルーヴに乗せた、コミカルな一曲です。
- 昼〜夕方/異国の優しさとコメディ
- 同じくパリ旅行中、地下鉄から追い出されて地図もガイドも持たずに迷子になった午後。犬の散歩中の上品なパリジェンヌが言葉も通じないのに黙って道案内してくれた10分間と、窓拭き掃除グッズを持ったレザンファン(子供たち)に「珍獣」扱いされ、最後は20人に追いかけられる顛末。知らない街でもらった優しさと、予期せぬ賑やかさが同居する一曲です。
- 夕方〜夜/初恋の柔らかさ(改訂版)
- アルバム01/02収録曲の大幅改訂版です。中学生の頃、塾でアルバイトしていた年上の女性に告白した話。高校合格を条件にデートの約束を取り付け、精一杯おしゃれして臨んだ一日。帰りの電車であと一駅だけ、と引き延ばしながら、やっと勇気を振り絞って「好きだ」と伝えた。夕陽がきれいだと彼女が窓の外を見るとき、僕は夕陽なんか見ないで彼女の横顔だけを見ていた。実話を基に、情景と感情をより丁寧に描き直しました。
- 昼(春のデート)/年上目線の温かさ
- 「夕陽なんか見ないで」のアンサーソング。同じデートの一日を、告白された側——年上の彼女の視点から描いた女性ボーカル曲です。隠しきれない好意が態度に全部出てしまっている生意気で不器用な年下の男の子を、少し困りながらも微笑ましく見守るお姉さんの温度で歌っています。「まっすぐすぎる弟みたいで」というFinal Chorusが、二つの視点を優しく繋いでいます。
- 夏の夜(回想)/苦さと回復(改訂版)
- アルバム01/02では「白い髪と、あの夏のラジオ」というタイトルでしたが、今回改題・改訂しました。デザインの専門学校時代、銀色の髪が似合う可愛い女の子に告白して、好きな人の名前を告げられた夏。バイト漬けで立ち直ろうとしていた頃、休憩室のラジオから流れてきたあの曲にどれだけ救われたか。「負けたことさえ うなずけた」という一行に、あの夏の苦さと回復が凝縮されています。
- 夏〜秋/告白された側の誠実さ
- 「銀色の夏」のアンサーソング。告白した側ではなく、告白された側の視点で描いた女性ボーカル曲です。誠実に答えたことへの申し訳なさ、それでも彼のことが気になって「元気にしてる?」とメールを送る気持ち、誰にでも優しいことで生まれる難しさ。「選ぶとか選ばないとか そんな簡単な話じゃないの」というBridgeが、彼女の立場の複雑さをそのまま言葉にしています。
- 夜/年下の男への届かなかった恋
- 年下の彼への気持ちを抱えたまま、伝えられずに終わった恋を描いた女性ボーカル曲。「Heart on Fire」というタイトルが示す通り、胸の中では燃えているのに、言葉にできないまま夜景の丘の上で一人たたずむ情景が続きます。今回のアルバムで唯一、アルバム01/02から曲順未配置のまま持ち越しになっていた曲で、ようやく正式に収録しました。
- 夜(クラブ)/危険な女の一夜
- 裏の仕事を持つ年上の女性の視点で描いた女性ボーカル曲。男を見切る目を持ちながら、「不器用で誠実な男が 一番タチが悪い」と思わされた男との一夜。古いレコードが流れる店で、ネクタイを掴んで引き寄せキスをした瞬間を核に、「明日のことなんか 今夜だけは忘れていたい」という刹那的な感情を描いています。参考イメージはバービーボーイズの杏子さん。
- 夜/愛しているだけじゃ届かない
- 21の夏、8歳年上の女性との恋愛と別れを描いた一曲。仕事と恋愛の板挟み、浮気と謝罪と許されなかった夜。「愛していた だから苦しかった」という感情の重さと、「生まれ変わったら 今度は一緒になろう」という最後の言葉が、切なさと美しさの両方を持っています。これまでの曲の中で、最も感情の振れ幅が大きい一曲です。
- 深夜〜早朝/優しさのふりをした臆病さ
- クラブ帰り、一人暮らしの部屋に女友達を招いた夜。手を出さないよ、と笑って眠りについたら、朝になったら彼女はいなかった。点いたはずのないモニターの画面に、赤い手書き文字で「バカ」の一言。「壊したくなくて 守ったつもりが 大事なものを 手放していたんだ」という後悔を、WHAT A FOOLという英語フックに込めた一曲。実話を基にしています。声は僕の歌声をSUNOに読み込ませたものです。
- 深夜〜早朝/察してほしい女の本音
- 「WHAT A FOOL」のアンサーソング。同じ夜を彼女の視点から描いた女性ボーカル曲。覚悟を決めてあの部屋に来たのに、優しく「手は出さないよ」と笑う彼に「なんで笑うの」と思いながら、眠れないまま朝を待ち、そっとモニターに「バカ」と書いて去っていく。「DON’T BE SO KIND」というフックが、優しすぎることへの切ない抗議になっています。松原みきのStay with meをイメージしたスタイルで制作しました。
- 深夜〜早朝/若さと無鉄砲の疾走
- 24歳の冬、友人の後輩の引っ越しを手伝って東京から名古屋へ。熱を出した友人、免許を持たない後輩、結局一人で汗だくで荷物を積み込み、麻ヒモとブルーシートだけで高速に乗ったら途中でシートがはためき出し、路肩に止めて怒鳴られながら結び直した。さらに名古屋が近づいた頃に自分の車がレッカーされたと警察から電話が——「ばさばさ舞う 青い翼」というフレーズに、若さと無鉄砲を重ねたアルバム終盤の疾走曲です。声は僕の歌声をSUNOに読み込ませたものです。
元ネタはこちら
https://mutsu.me/blog/archives/208
https://mutsu.me/blog/archives/214 - 深夜(誕生日)/天命はまだわからない
- 先週、50歳の誕生日を迎えた夜、届いたおめでとうのメッセージを眺めながら「ついに来たか、FIFTY」とひとりで思った瞬間を核にした一曲。真っ白な髪でVJをしていた20の頃から、25で黒く染めた朝、27で飛び出して貧しかった8年、そして気づいたら50になっていた。「知命の夜に ひとり笑う 天命なんて まだわからない」——その宙ぶらりんな感覚こそが、このアルバムの締めくくりにふさわしいと思っています。声は僕の歌声をSUNOに読み込ませたものです。
1. 雲海の向こうへ
2. Lonely Listener
3. 銃口
4. パリジェンヌとレザンファン
5. 夕陽なんか見ないで 君の横顔を見ていた
6. まっすぐなキミ
7. 銀色の夏
8. 友達でいたいな
9. Heart on Fire
10. タチが悪い恋
11. 生まれ変わったら
12. WHAT A FOOL
13. DON’T BE SO KIND
14. 青い翼
