2023年7月にGoogle AnalyticsのUAが廃止され、GA4だけになりますよ、というプレスを見て数多くの方が悲鳴を上げたことでしょう。
僕もそのなかの一人です。仲間内では以前より、「GA4はUAに比べ使いづらく、調べられる項目が少ない。アプリにはいいかもだけど、WEBサイトならUAのほうが向いている」という見解でUAをそのまま使っていたわけですが、その認識の甘さを痛感したと同時に、「また覚えなおしかよ!」という悲嘆と、「無料サービスだけに文句言えねぇ・・・」という無力感。
まぁ、そんなこと言ってても仕方なく、メシ食うためには使いこなさないといけないので勉強するんですけどね(今年で46歳で脳機能が衰えてきてるのに勉強かよー・・・)。

今回はいろんな方が既に設定方法や、こんな設定しておくといいよ的な記事を紹介というか、自分のメモとリンク集を兼ねています。なので、同じお悩みを持っている方には参考になると思います。
(各記事の筆者の方々ありがとうございます。媒体名記載させていただきます)

それと、前提として。記事内容(僕のまとめ方)はUAからGA4に移行するアカウント向けとなっています。

はじめに

並走させないと過去のデータが取れない

GA4への完全移行(UAでのデータ提供停止)は2023年7月のため、まだ時間あるやん?と思われるかもしれませんが、過去のデータとの比較をする機会がある場合(サイトリニューアルを来年予定している、とか昨年とのデータ比較を常に見ている、とか)は既に設置しておいたほうがいいです。UAとGA4を並走させるイメージですね。GA4はUAのデータや設定を引き継ぎません。今まではUAのバージョンがアップしてもデータはそのまま引き継ぎましたが、今回は全くの別物として考えたほうがいいです。わかりやすい例として、GA4だと全ての来訪者が「新規」でありリピートはいません。そのため、来年の完全移行時に「去年のリピーターは何人なのか」と調べる場合、既に設置しておかないと昨年の数字がわからなくなります。

 

データ保持期間は14ヶ月

UAのデータ保持期間は25ヶ月でした。つまり過去2年間だったのですが、GA4は14ヶ月間になります。そのため来年7月時点で過去のデータもフルで持っておきたい、という場合は、今年(2022年)の5月中には設定しておいたほうがいい、ということになりますかね(2023年7月1日-14ヶ月=2022年5月1日)。

 

Googleタグマネージャーの利用

個人的に使いやすい、慣れているというのはありますが、タグ管理の面でもあったほうがいいですし、後述する「除外するクエリパラメーター」の部分ではタグマネがないと設定が出来ません。
まだ、タグマネを使われていない場合は、タグマネの導入をおすすめします。

 

初期設定



Google Analytics 4(GA4)の初期設定と使い方|はじめから丁寧に解説|uniqueone(株式会社ユニークワン様)

「GA4 初期設定」で検索したところ、検索結果1ページ目の上位に出てきた記事です。いつも、探したい記事が見つかるであろうワード検索して出てきた記事の3~4つを見て、参考にさせていただくのですが、ユニークワンさんの記事が僕にはわかりやすく参考になりました(実を言うと、初期設定は他の方の記事を読んで設定したのですが、あとでこのユニークワンさんの記事を見つけて、設定を再確認したり変更したりさせていたきました。細かく、でもわかりやすく説明されていて助かりました)。

 

GA4における除外するURLクエリパラメータの設定



Google アナリティクス 4 のページの計測について|NRIネットコムBlog様

上述しました「タグマネを使うといいですよ」という理由がこれです。
解析を実施されている方はご存知かと思いますが、WEBサイトへの流入を誘導するために様々な媒体にリンクを貼って誘導すると思いますが、媒体に依ってはそのリンクに勝手に「パラメーター」を付与されてしまうことがあります。例えば、Facebookにリンクを貼って、そこから流入された場合、着地したページのURLには「?fbclid=○○○○」などのパラメーターが付与されます。これが厄介で、それぞれに乱数がつくので、全て別ページへの着地として計測されてしまいます(Facebookからの流入なのに、全て1名ずつで別ページにアクセスされたように表示されてしまう)。

それを防ぐためにUAにはビューの設定画面の「除外するURLクエリパラメータ」で除外するパラメータを指定することが出来たのですが、どうやらGA4には設定する場所がないようで・・・(今後、機能実装されるのかもしれませんが・・・)。ただし、タグマネに設定することで、上記の事象を防ぐことができるようです。一見すると難しそうですが、ソースコードも公開してくださっているので、該当箇所に設定して、パラメーターを追加していくだけです。これ設定しておかないと、どの媒体からどのくらいのユーザーが該当のページに着地しているのかの解析が煩雑化してしまうので、絶対に設定しておきたい項目です。

 

ランディングページの計測は?



【実験】GA4の管理画面でランディングページ分析はできるのか? | 株式会社プリンシプル様

LP作ってWEB広告で集客なんかを実施していた場合、最初の着地先である「ランディングページ」の計測は便利でしたよね。でもGA4には「ランディングページ」の計測項目がなかったのです。調べたりいろんな記事を漁っていると上記のプリンシプルさんの記事を見つけて、「あ~出来ないのか・・・」と。タグマネ使って、実験2の内容を設定するしかないかなーと思いつつ、後日またやろうとしていたところ、再度上記の記事にアクセスしたところ、追記があり、「標準レポートではセカンダリディメンションにて、[ページ / スクリーン] > [リンク先ページ]を選択すると表示」と記載がされていました。まじか、これは助かる!
と、このようにGA4もこれから機能実装が増えたりして、今出来ないことも出来るようになったりするってことですね(それはそれで厄介なんですけどね。今覚えても変わってしまうこともあるってことなんで)。

他には直帰率なんかも復活するようですね・・・。

株式会社真摯|市嶋さん

 

これは便利。UAのレポート再現できるかな?



GA4でUAレポートを再現する:新規顧客とリピーターレポート | 株式会社プリンシプル様

僕のクライアントさんのレポート書式ですと、毎月、各ページの閲覧UU数とリピート数を記入しています。その数字をどうやって計測するか迷っていたんですよね。UAのときには各ページごとにカスタムレポート作って、各レポートを見たら即わかるように設定してあるんですけど、GA4ではどうやってやると確実かつ手っ取り早いかな、と。迷ってたところにこの記事を見つけて随分助かりました。実際にクライアントに提出したレポートにも入れてみて同じ4月の数字を比較したところ、リピートは少なく出るものの(これは当たり前で、GA4上では一旦全て新規扱いになってるからGA4導入してからのアクセスユーザーしかリピート扱いになってない)、近い数字が取れているので、これで来年の移行後も大きなズレなくレポート作成が出来そうな目処が立ちました。

気になってるのは、調べたいのは「該当期間中にページを閲覧したUU数」だからsession_startじゃなくて、page_viewにして、page_locationを該当ページURL(もしくはディレクトリ)でいいのかなぁ、と。試しにとあるページで設定してみたところ、以下のような結果になりました。

 

session_start
New Visitor1,971
Returning Visitor645
2,616
page_view
New Visitor1,975
Returning Visitor611
2,586

 

自サイトからのアクセスは?



[GA4] 参照元除外設定と自己参照の自動除外機能が追加|アユダンテ株式会社様

この設定をするのを忘れてましたけど、基礎中の基礎ですね。でも記事を読むと自己参照は自動で外れてくれるみたい。自己参照ってのは自分のサイトからの流入も計測してしまうことです(ヘルプページを見ると設定ミスがあったりもあるようですが、いろんな原因で発生するもよう)。自動で除外してくれるようですが、念のため設定してあります。

 

とりあえずこんなところでしょうか。
また他にいい記事やおすすめの記事がありましたら追記いたします。
はぁー、勉強、勉強。

追記:しきい値がやばい

2022年12月31日追記
追記事項です。GA4を設定して、「探索」機能でカスタムレポートを作成していたのですが、数が少ないどころか、計測出来ないというか数字が表示されていない、計測出来ないような表示が出ている。
これが今年、最大限の悩み事でした。
原因は「しきい値」と呼ばれる設定でして。

[GA4] データしきい値 – アナリティクス ヘルプ

レポートやデータ探索からデータが抜けている場合、Google アナリティクスが適用するデータしきい値が原因の可能性があります。データしきい値は、レポートやデータ探索を閲覧する際、データに含まれるシグナル(ユーザー属性、インタレストなど)から個別ユーザーの身元を推測できないようにするために設けられています。

どうやら、いろんな側面からの計測で個人を特定出来ないように、そういうデータが含まれる場合に数字を出さないようにしているみたいですね。
個人的な感覚ですと、一ヶ月間のユーザー数が50以下くらいのページになると、もう「しきい値」に依って数字が表示されなくて、クライアントさんのレポート作成が各ページごとに数字を報告してるんですけど、ディレクトリ単位なら数字が出ても、詳細のページ単位になると数字が出せなかったり、サブ的なコンテンツになるともう数字が表示されないんですよね(申込みフォームなんかもう悲惨な状況)。

これが本当に悩みで。
2022年、ほぼこれで頭抱えてましたが、11月くらいに以下の記事を読んで、悩みが解消されました。

[GA4]レポートのデータが少ないと思ったら「しきい値」の確認を

これの「対処方法」の場所ですね。
どうやらGoogleシグナルを使うことでより詳細なデータを拾うから、これを使用しないことでデータが拾えるようになるようです。

Googleシグナルを使ったほうが、詳細な数字拾えるかもしれませんが、それによって数字が表示されずレポート作成が出来ないのは問題なので、この際、レポート用識別子を「デバイスベース」に切り替えました。いいのは、設定をデバイスベースに設定したとしてもGoogleシグナルでのデータ収集はおこなっているので、いつでも設定を戻せるってのは嬉しいですね。

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