少し前にTwitterでフォローされている方が「税理士さんと顧問契約を結んでいてよかった」と言ってみえて、そのとおりだなーと思ったのと、結構悩みどころなのかな?とも思ったので、ネタに書いてしまおうかと。

フリーランスと言ってもいろんな職種の方がいるので、とりあえず制作やディレクター系の話をベースにしますね(源泉徴収もされていないものとして)。
フリーランスになってみて、会社員時代には全く知らなかったことが色々と発生してきます。それは主に「税金」関係。

給与は事前に色々と引かれてから手元に入ってくるわけですが、フリーランスの場合はそういったものはありません。フリーランスになって、一見、このくらいの費用いただければいいかなーと思うかもしれませんが、意外に色々と飛んでいくので、お金かかります。所得税、市県民税、年金、健康保険・・・3年目以降は消費税も支払います(これは売上額に依るみたいですが)。また、経費に関しても、これは経費になるのかならないのか、なども自分ひとりではなかなか判別つかないし、毎年2月には「確定申告」がやってきます(会社員時代は「年末調整」でしたけどね)。

そういった今まで自分がおこなってきた業務外(いわゆる経理や総務系)のことって中々理解できないし、勉強も出来ない。
フリーランスの先輩とかが身近にいてくれたら色々と聞けるけど、税制のプロではないですから、何でも聞けるわけじゃないし。と、いうことで先に結論言ってしまうと、(ある程度の利益が見込めるのであれば)僕は税理士さんと顧問契約(または業務委託?)を結ばれたほうがいいと思います。毎月の顧問料以上の価値があると思いますし、勉強にもなるし、「プロが身近にいる」って心強いですよ、やっぱり。僕は契約して毎月お願いしています。(コード書いたりが出来ない僕に取って、プロのエンジニアがバックに控えてる感じです。WEBがわからない制作業界外の方から見た我々WEBのプロもそう見えてるはずw)

契約に至る経緯やメリット/デメリット?などを記載していきますね。

経緯1:予想以上の売上にびびって税理士さんを探す

独立したのが1年の後半だったため、その年の確定申告は自分でやって、今後も自分でやっていこうと思ったところ、ビギナーズラックというか、初年度って割りと上手くいくことが多く、半年過ぎた辺りで予想以上の売上(単純に予想の倍)のスピードで売上がたってしまったんです。「やったー」よりも「税金やべー」としか頭になく、法人化も検討したほうがいいのかなぁ・・・でも法人化すると色々と面倒な気もするし・・・ってな感じで自分で調べながら1ヶ月くらい悩んでみたのですが、答えが出なくて、「最初の面談とか相談くらいなら無料で話聞いてもらえるだろうし、一回相談してみるかな・・・」と考え、「税理士 相談」で検索。めっちゃ近所にあった税理士さんに相談することにしました。

 

経緯2:契約に至る経緯

さて、相談することにして、メールにてアポイントを取らせていただいいたわけですが、少し先の日程になったこともあり、その税理士さんが、というかどういった税理士事務所なのか、をWEBサイト見て事前調査しました。初めて相談するし、税理士さんのサイトってどういったコンテンツあるのかわからないからサイト内を色々と回遊しました。ユーザーの声やスタッフさんのメッセージ読んだり、業務案内見て、料金表見たり。

僕の場合はたまたまこの税理士事務所さんが以前いた会社と契約していた税理士事務所さんだったこともあり、chatworkやMFクラウドを使って請求書管理していることも知ってた(というか、会社員時代にここの税理士事務所のやり方見て自分の請求書管理方法決めたし)こともあったことや、ここの代表さんが書いてるブログを拝見した際に、税務署員とバチバチにやりあってるときのことが書いてあったので、「この税理士事務所さん、面白いわw」と思って、行く前からほぼ契約することを決めてました。

気になってたのは、費用と、その費用における細かい作業内容の確認(どういった方法で、どこまでの範囲手伝ってもらえて、どこまでがこちらがやるべき作業なの、といった確認事項と法人化するかどうかの相談など)だったので、確認させてもらって問題なかったので、その場で契約させてください、と話をさせていただきました。

 

メリット1:確定申告がめっちゃラクになった。

これは当然のことですが、やはりめっちゃラクです。普段から領収書などはちゃんと記入していますが、ひとりで自分でやっていたときは、「まとめ方」もわかってないので、とにかく煩雑にエクセルに記入しているだけ。それもめんどくさいので溜まってしまって、まとめて記入などをするのですが、苦痛でしかないw領収書、カード決済の代金、支払った外注費、などなど・・・。税理士さんと契約したら、こちらは現金で支払った分の領収書を記入するだけで、あとはカードや銀行の口座などはAPIでシステム連携してしまえば、そちらで管理できるので入力しなくていい、と。めっちゃラクになった。そして、いつもは3月15日に滑り込みで提出していた確定申告が2月中に終わることに・・・。あのワケワカランAやらBやら①やら②やら書かれた書類も気にすることなく。素晴らしい・・・!

 

メリット2:聞きたいときに相談できるし、説得力がある

こんなことがありました。初めてお付きいさせていただくクライアント様から「支払いに関して源泉引いた金額でお支払いになるけどいいのか?」と聞かれ、こちらはフリーランスなので、そういったことがあるのはわかっていますから、「問題ないですよ」と回答します。が、実際にお支払いいただいた金額が合っているのかどうかわかんないw「これって合ってるの?」ってことがあったのですが、流石にお客さんに「これって合ってますかー?」とは聞きにくいwそんなときに「これって源泉引いてる金額みたいなんですが、合ってますか?」と聞いたところ、「いえ、足りないですね」と。計算方法を教えてもらって、クライアントへの説明の仕方や簡単な資料まで即座に送ってもらいました。また、僕が「足りないみたいですー」とメールするより「契約している顧問の税理士さんより指摘がありまして」と書いたほうが説得力あるし、言いやすいですよねw
ひとりでやってるときって全部ググって調べるわけですよ・・・。この調べる時間が惜しい(それに調べた結果の答えが合ってるかどうかも怪しいしw)

 

メリット3:入金漏れの指摘

クライアントさんにも依りますが、担当者さんが何人もみえたり、窓口がいくつかあるクライアントさんですと、請求書が細かく何枚にも分かれます。そうなると計算間違いも起こすわけで。で、何が漏れてるのか計算して確認するのですが、あまりに枚数多かったり金額細かいとわかんないんですよね。そんなときも「No.○○○○の請求が足りない」とか、入金額が合わないですよ、などの注意喚起をもらえます。ひとりでやってるときは仕事に追われながらやってると何度も計算ミスったりするんですよw

 

メリット4:補助金申請や新制度を説明してくれる

昔からある制度や確定申告の方法などはなんとかググったり、先輩フリーランスに聞いたりすればなんとかなったりしますが、コロナ禍での補助金申請の方法や、対象額、対象期間などは先輩に聞いてもわかんないし、ググってもすぐには出てこない。出てきてもそれは政府関係の公式サイトだけど、大概は分かりづらい表記になってる。そんなときも助けてくれます。申請方法や対象期間の売上で「対象になっていますよ」と教えてくれたり、申請時に必要な提出書類や資料等もパパッと素早く準備してくれてめっちゃ助かりました。そしてあのインボイス制度に関してもわかりやすく説明してもらい、申請も代行していただいたので、何も慌てることなく対応完了しました。

 

メリット5:いろんな繋がりができる(かも)

これはたまたまかもしれませんが、クライアント様が「○○の地域近郊で解体業者さんを探してるんだけど、どこか知ってる?」と聞かれました。もちろん仕事の依頼をしたいから、という理由で探してみえるわけです。そんなとき、「税理士事務所さんだから、いろんな業種のお客さんと契約されてるよなー」と思い、試しに打診したら、該当する解体業者さんがお客さんにいますのでご紹介しますね、と紹介いただき、クライアントさんにそのまま引き継ぎしました。実際に業務が発生したかまでは確認取っていませんが、こうやってお声がけとか繋がっていくのは悪いことではないし、クライアントからは感謝されるし、いいことですよね。

 

メリット6:クライアントからの信用

コンプライアンスに厳しい会社さんの場合、相手がフリーランスの場合、「そんな個人の業者と付き合ってて大丈夫か?」という声も無きにしもあらずです(フリーランスの方に外注で依頼したこともありますけど、途中で飛んだ方もいるし、スキルごまかしてるのもいっぱいいる。もちろん、ちゃんとした方もいます)。個人じゃなくても、財務状況や経営状態が良くない、反社的な活動が見受けられる法人とは付き合うのは避けたいと思うのが通常です。実際に法人税を滞納した結果、税務署からクライアントに電話が鳴って取引中止になった制作会社を知ってます。でも税理士さんバックにして、ちゃんと税理士さんの言う通りに従って問題のないようにしていれば、こういったことは起きませんし、「ちゃんとやってますし、ちゃんとしてますからね」ということが言えます(逆に言うとナメられにくくもなります)。フリーランスって大概ひとりですけど、税務や法務のプロ(つまり税理士さんや弁護士さんなど)がバックにいると安心感(クライアントもこっちも)が違います。

 

メリット7:ふるさと納税の寄付の金額や大きな買い物をするときの相談相手

ふるさと納税などを検討したりの際にいくらまでだったら対象になるか、などもさくっと教えてくれます。このくらいの価格までなら対象になりますよって感じで。また、車やPC買い替えの際にもいくらくらいのものならいい(買うなら中古で○年落ちくらいのもので)とか、一括でも大丈夫なのか、ローンのほうがいいのか、などそういったアドバイスももらえます。ひとりでやってるとこういうのってわからないし、財務状況からの視点なんて、なかなか出来ません。

メリットとしてはこんなところかな。
では、逆にデメリットは、というと、

 

お金がかかる

当然の話ですが、契約料や顧問料などが当然ながら発生します。価格はそれぞれ違うでしょうし、契約内容(お互いの役割の内容)に依っても変わるでしょうからどうとも言えませんが、自身の粗利から考えて税理士さんへ支払う金額考えましょう。例えば月に数万円の副業くらいなら税理士さんとの契約は難しいと思いますし・・・。

 

ズルやグレー行為は出来ない

当たり前な話です。というか、税理士さんと契約していなくてもやったら駄目ですw(あくまで、「節税」の範囲で)

こんなところでしょうか。
もちろん、費用に依っても違うでしょうし、税理士事務所さんの方針や業務内容に依っても変わってくるとは思うので、まずは相談してみてくださいね。

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