先日、こんなことを聞きました。
クライアントのシステムを運用している同業者から聞いた話です。

エンドユーザーに、なにか問合せや申込みをしてもらうためにメールフォームというものがWEBサイトに用意されています。
ユーザーはここに、自分の名前やメールアドレスや電話番号を入力送信し、送信された側の企業などは、その情報をもとに、ユーザーへ連絡をします。

たまに、問合せを送ったのに、なにも返事がない、けしからん会社だ、と言われる方もみえますが、
大体、そういうときは自分が入力したアドレスや電話番号が間違ってることが多いので(メールソフトでのメールのやりとりとは違います。入力されたアドレスへ返信メールを送ったりしますので)、
クレームの電話を入れる前に一度調べるか、それか、再度、正しいメールアドレスや電話番号で入力をしなおしたほうがいいでしょう。

今回は、この間違ってるアドレスについて、
「そういうこともあるのかー!」ということを聞けたので、そのお話。

申込みフォームに入力されるメールアドレスは企業の営業活動にも使われる

申込みフォームや問合せフォームにて入力されたメールアドレスは、企業側でメルマガなどの配信に使われることがあります。
(もちろん、事前に了承を得ていたり、配信停止が簡単にできるような仕組みを用意してからのことですが)

何か妙な胸騒ぎを感じた・・・

その会社でも、キャンペーンに申込みをしたユーザーのメールアドレスを使ってメルマガの配信などを行っていたのですが、
その同業の方いわく、そのときのメルマガは「何かが違った」ので、妙な胸騒ぎを覚えたようです。

普段はそこまで細かく解析をしないメルマガの結果をログから確認をし、どのメールアドレスがどの記事をクリックしたのかなど、細かくチェックを入れていきます。
普段はクリックされない、署名欄部分のクリックが伸びていたそうです。YouTubeとInstagramへのリンクでした。

「ん?なんでここがそんなにクリックされてるんだろう?ユニークユーザー数は多くないが、何度もアクセスしに来てる・・・」

実在しないメールアドレスからのアクセス

気になって、ログのなかから、その記事をクリックしたメールアドレスを拾いだします。
すると、そこにあったのは・・・

◯◯◯@gmai.com
△△△@gmailt.com
☓☓☓@gmil.com

などの、通常では存在しない、入力ミスと思われるメールアドレスからのクリックだったそうです
(他には @gmailt.com / @gmall.com / @gmil.com / @gmai.com / @gmaul.com など)。

彼はここで一瞬パニクったそうだ。
・・・なぜ、gmailの入力ミスであるこのアドレスからアクセスがあるのか・・・?
・・・このアドレスは入力ミスで届いていないはずだ・・・
・・・システムエラーが起きた・・・?
・・・いや、他はきちんと表記されている。このアドレスだけ表記がおかしいのは考えにくい・・・

と、いうことは・・・

もしかして じ つ ざ い するのか・・・?

この怪しいアドレスをすぐに調べてみた

彼は、これらGmail系の入力ミスと思われるメールアドレスを調べたそうです。
何も見つからなかったアドレスもあったそうですが、中には所謂入力ミスを想定して作られた「迷惑サイト」のようなサイトもあったり・・・。

つまり、
エンドユーザーが間違えて入力したGmailアドレスが迷惑サイト系の運営元に実際に存在しており、
そこへメルマガが届き、そのメルマガを開いたその迷惑サイト運営側が
InstagramやYouTubeなど、世界的にわかりやすいリンクのものを踏んだ
、のではないか、と答えを出しました。
(向こうは海外で向こうからしたら突然日本語で送られてきたメルマガはわけわかんないだろうし、
恐らくエンコードの問題で文字化けしまくってるから、最初から英単語表記していたInstagramやYouTubeはそのままだったから理解が出来たのでは、と解釈)

これは個人情報の漏洩にあたるのか?

幸い、メルマガの内容に個人を特定する情報は紐付けておらず、
また、こちらが入力ミスをしたものではないこと、も含め、
個人情報の漏洩には当たらない、ということになって事なきを得たわけですが、これは怖いですね。

今までに、そういう事例もあり得るなんて想像もしてなかった

実在しないと思われたアドレスからアクセスがあるってのを解析して見つけたときの恐怖と頭のなかのパニック感。
想像するだけで鳥肌モンです。実在しないアドレスってのは自分がそう思い込んでるだけであって、
たしかに、メールフォームにいたずらで友人のアドレスを打ち込んでしまえば、友人宛にサンクスメールが届きます。
それと同じことですね。いや、でもまさか・・・という感じではありましたが。

そして、こういったアドレスの入力ミスが非常に多いこと。お客さんのメールアドレスや担当者だったらそのアドレスが正しいアドレスかどうかくらいは調べると思うんですが・・・。
とりあえず、彼は速攻でデータベース内にある@gmai.comの入力ミスと思われるアドレスを全て抽出し、正しいアドレスに書き換えたそうです。

皆様もご自身のメールアドレスや電話番号をなにかに入力される際は何度も見直して、くれぐれも入力ミスのないようにお願いします。

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