フリーのディレクターになって1年経過し、そして通年通してフリーランスをやってきました。
おかげさまで順調に仕事をこなせています。

が、が、しかしですね。
やはり、クライアントさんがいて初めて成り立つビジネスですので、クライアントさん次第なところはどうしてもあります。
そうなると、安定させるには「何か自分でビジネスを・・・」となるわけですが、目利きが出来るわけでもなく、何か資格を持っているわけでもない(あ、大型自動車免許は持ってます)。

ネット通販で何か売るにしても、写真の腕もないし、絵も描けない。プログラムやソースコードなんかも組めないので、そういったデータ販売も出来ない。
そうなると「何かを売る」というのは難しいのかな・・・と。以前は古物商を取って中古販売なんかも考えたりもしましたが、ここまでC2Cが発展すると、それもなぁ・・・と。
では、何か自分でWEBサービスを作成し、最初は採算度外視で安く運用しておいて利用者を増やすことで収益を安定させるしかないかなーと。

ディレクターとクリエイター/クライアントのマッチングサイト

そこで、色々と情報を精査してみた。

  • まず、自分も利用できるようなサービスにしたい
  • 世の中、業界の問題点を対策するビジネス(サービス)であれば対策ビジネスで必要とされやすい
  • 全く新しい業態や業種は難しいし、WEB関係でないと自分の知見が活かせず、構想をまとめるのに時間がかかる

などと考えていたわけですが、ひとつ、思いつきました。
それはディレクターの登録サイトでクリエイターとクライアント双方とマッチング出来るサービス。

ディレクターが常に抱える問題点

自分のようなフリーのディレクターさん、会社勤めをされてるディレクターさんともに常に抱えている問題があります。
それは「外注さん」の数です。
大体、どのディレクターもある程度の外注クリエイターさんのリストは持っていて、そのリストのなかで、スケジュールや予算、得手不得手、などを鑑みながら依頼発注をかけるのですが、
人間同士ですし、クライアントの好き嫌いもあり、なかなかピッタリとハマる外注さんがいなかったり、いてもスケジュールが合わない、ということがあります。
そうなると他のクリエイターさんを探したりになるのですが、これがそうそう簡単に見つからない(安心して頼める、という点で)。

小さい仕事や、簡単な仕事、納期が長い仕事、予算に余裕がある仕事なら、ゆっくり探したり、たとえミスマッチがあったとしても別のクリエイターに頼んだり、スケジュールが空くまで待ったりもできますが、大体はそうじゃないことが多く、安心して頼める(いつも頼んでる)クリエイターに依頼出来ない状況になると、そこから急いで探したり、なんとか無理言っていつも頼んでるクリエイターにお願いしたり(いわゆるねじ込むってやつです。ここでねじ込めるかどうかは普段の付き合い方で変わってきます)。

クリエイターさんが常に抱える問題点

また、クリエイター自身も本来であれば「制作物の制作(デザインやコーディングや撮影など)」に全力を注ぎたいところですが、ディレクターなしでクライアントから直請けした場合、本来のクリエイターとしての作業以外の部分で労力を消費することになります。例えば、クライアントの意見をまとめたり、金額の交渉をしたり、原稿を請求したり、納期調整をしたり、クライアントの担当者の上司の愚痴を聞いたり・・・。
もちろん、クリエイターさんでもこれらのことを得意とされている方もみえるでしょうし、直請けのほうが上手くいくときもあります。

が、おおよそ今までの現場経験のなかで僕が経験してきたことはクライアントとクリエイターの間にディレクターを挟んだほうが上手くいく事例が多かったです。
例えば、際限のないデザイン修正、たたき台なのにきっちりとしたデザイン提出を求められる、何も素材や原稿がないのに「とりあえず作って」、予算が全くないのでこれでやって(ありえない金額なのに手の込んだクオリティを求める)などなど。

こういったクライアントの多くは悪意があってそのように依頼をしているわけではなく(あ、しているのもいますが)、作業内容がわからない、想像がつかないから言ってることもあり、こういったクライアント側の悪意なき無邪気な要望はクリエイターさんを苦しめていることが多いわけですが、こういった要望をコントロールするのがディレクターの役目です。

クライアントの視点でみたとき

逆に、クライアント側の視点でみたとき、間にディレクターがいることで助かることが多々あります。
例えばクリエイターさんのなかには「独自の世界観」を持っている人や、すごい才能やセンスはあるけれど、やはり営業センスやビジネスマナーなどに疎い方はいます(もちろん、そうでない方々もします)。プロジェクトレベルの案件になると複数のクリエイターを動かすことになり、それらクリエイターをそれぞれ手配するのはクライアント側では難しいですし、そこはプロの目でぴったりな人材をアサインしてもらったほうが安心していられます。

前置き終了。一旦まとめ

と、いうわけでディレクターという役柄の人間がいたほうがいい、という自論ですが(あ、客から聞いた話を丸投げするだけのディレクターは要らない。滅べ、そんなディレクターは。)、そんなディレクターとクリエイター及びクライアントとのマッチングサイトなんてあったらいいのかなーなんて(前置きなげーーーーーー)。

サービスの構想:ディレクター登録

今んところの構想ですが、そのサービスに登録するのはディレクターのみ。といってもクリエイターさんも出来るけど、ディレクションが出来る、という方という前提で。
そのサイトにはディレクター陣が並ぶわけですよ。今までにどんなサイトやシステムを手掛けてきたか、運用してきたか。いわゆる実績ですね。
そしてPR文の入力枠と業界歴が記載されている。生年月日は公表しなくていいけど、年齢は出したほうがいいかな。年齢で安心する部分もあるだろうし。得手不得手の内容とか、価格も書けるなら価格も記載。

クリエイターからの人気度と評価度

そしてクリエイターさんはそんなディレクター陣のリストを見て「この人から仕事を請けたいなー」と思ったら、そのディレクターさんにシステムを介して応募、自分の実績やポートフォリオなどを送付できる。
あとはディレクターは応募してもらったクリエイターさんの実績や作品、デザインやコードを見て、このクリエイターさんをパートナーとして付き合うかどうかを判断する。仕事の依頼をするかどうかはディレクター次第で。たまたま自分が抱えている案件で手がほしいタイミングなら発注すればいいし、手元に仕事がなければ外注さんの候補としてリストアップしておけばいい。

次にクライアントさんだが、どのディレクターなら大丈夫そうなのか、は実績で判断したいところだが、恐らく、クライアントさんでは判断つかない部分があるので、他にも判断材料となる指標を用意しておく。
それは、ディレクターのクライアント評価度とクリエイターからの人気度と評価度。クリエイターの人気度はクリエイターからの応募数を数値で表示。その数値が高ければ、クリエイターさんからの応募が多いことを示し、それだけクリエイターさんを多く抱えている、という指標になる。

クリエイターからの人気度と評価度もクライアントの判断指標に

クリエイター評価度は案件終了後、クリエイターさんから見て、そのディレクターのディレクションがやりやすかったのか、金額が妥当だったのか、クリエイターさんから気に入られてる可能性が高いディレクターであることを示す指標である。例えば5段階評価で星いくつつけるとかそんな感じ(曖昧だなぁ・・・)。複数の案件をこなしている場合はその平均値となり、まぁ、ぐるなびとかHot Pepperグルメとかの評価と似てる。
クライアント評価度は文字通り、クライアントからの評価である。これは案件が終わった際に、クライアントからもちろん評価が高いとクライアントからの依頼も入りやすい。あ、ちなみにこれは公正を期すために、評価は匿名である。誰がどのように評価したのかはわからない(まぁ、案件納品した直後だと察しが付きそうだが)。

見方としては運用当初はどうしてもクリエイター人気度だけで判断せざるを得ない部分もあるが、案件をこなしていくことで、その評価度の信用性は高くなる。
クリエイターもクライアント評価度が高いディレクターには仕事が集まるのは明白なので、そのディレクターに応募するだろう。そうなると、クライアント評価度も高く、クリエイター人気度も高いディレクターには多くのクライアントと多くのクリエイターが集まる。

評価が偏るディレクターは?

では、クライアント評価が低いけど、クリエイター評価が高いディレクターというのはどう見るか、というと、クリエイターには優しいけど、クライアントには厳しいタイプになるのかな・・・?このタイプはクライアントに嫌われることもあって、仕事が安定して入ってこない可能性がある。そうなるとやはり、クリエイターさんからの応募は減る。逆に、クライアント評価は高いけど、クリエイター評価が低いディレクターの場合は、いわゆる僕が滅べばいいのに、と思ってるディレクタータイプで、クライアントの要望を丸投げとか無茶振りが多かったりするし、対価も低かったりするので、当然クリエイター評価は低い。そうなるとクライアントとしては、こっちの言うことは聞くかもしれないけど、ほんとに大丈夫なの?という気になるだろうし、評価が低い人には依頼しにくいものと思われる。それにクリエイターが応募したメールを削除やリストアップ対象者から外すように申請したら、消えるからクリエイター人気度も下がる(FBとかのFriendからリムられたとかそんな感じだな)。
このようにどちらかが低いディレクターは評価を上げないとどのみち仕事が入ってこないorクリエイターさんが集まってこないので、ディレクション技術を磨くしかない。

簡単な仕組み

仕組みとしてはログイン機能とマイページ機能はいるかな。
それも3種類。ディレクターとしてのマイページとID/PASSがメインで、クリエイターとしては情報公開はしないけど、ディレクターへの最初の応募ややりとり(案件始まる前の自己紹介的なやりとり)でマイページ使うだろうから、クリエイターのマイページも必要。んで、同じくクライアント側も必要。
もちろん、ディレクターもクリエイターとして登録も出来るし、クライアントとしても登録出来る・・・って感じだろうか。3つの管理画面はアカウント切り替えでログインか。

で、どこで収益あげるの?

さて、マネタイズだが、毎回、こういった企画を考えるとマネタイズで悩む。
仮に、ディレクターは登録費用が1000円/月くらいなら大丈夫だろうか。年間契約とさせていただいて、12,000円を一括入金として、仮に100人のディレクターがいるとしたら、年間で120万か。
多分、これだと事業性は低いので、クライアントからの案件がマッチングした場合はその費用の一部を・・・いや、それやると申込み減るか。そこの取り分はクリエイターさんに払ってよ、と思うし。
うーん・・・広告費で賄うかなぁ。アドセンスとかやったり、TCDのWordpressテーマのアフィリエイトバナー貼ったりするかなぁ。
登録者とか集まってきたら、イベントやったり、その他サービスやオプションで追加費用は見込めるけど、最初は採算度外視で運用しないと人は集まらないかな。

運用管理

運用管理者は基本的には案件やクリエイターとディレクター間のトラブルには介入しない。
自己責任で。あくまで場を提供するだけにとどめておくっていうスタンス。

まとめ

以上、雑ですが、こんな感じのサービスあったら面白いのかなぁ・・・て。
事業性はそこまで高くないけど、制作現場の環境改善や人材のミスマッチ、人材不足は少しは解消出来るんじゃないかなーなんて。
もし、既にこのようなシステムあったらごめんなさい。&教えてくださいw登録します。
どうだろう。300~500万くらいあれば作れるのかなぁ・・・(1000万はいかない、と思う・・・)デザインはそこまでこだわらなければ。どっちかっていうと評価制度やセキュリティをしっかりとやりたいかな。
どこか、このネタ買います!っていう会社さんいないかな・・・w

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