WEB制作の仕事をどのように取るのか?とかコツは?と聞かれますが、基本的には他の業種の営業さんとあまり変わらないような気がしています。
実績であったり、自信であったり、紹介であったり、コネであったり、話術であったり、人柄であったり・・・。
特徴があるとしたら、制作・開発のため、既存の商材を売る、というわけではない、実際に触って商材を確かめるわけではない、というところでしょうか。
新規で、相手の要望を聞いてその要望に合わせて開発するので、住宅や建築業界の営業の方々の感覚が近いのかもしれません(ということで、ヒアリング能力はあるに越したことない)。
自信というところでは、WEBの知識は必要でしょうし、世の中の情勢を見る、というところで、検索の仕組みというかGoogleの仕組みは知っておく必要があります。

僕らがWEBに手を出した頃は企業はWEBサイトを持つのは割と当たり前になりつつあるときで、ブログというものが出始めたくらいの頃です。
その当時でも新規作成もありましたが、メインはやはりリニューアルがメインでした。
「御社のサイトは~~~ですので、リニューアルをおすすめします」で、いろんな話をして「ご検討よろしくお願いします」ってとこですね。
その当時での切り口は(個人的には)SEOやSNSの開始、メーラーソフト起動の廃止、あとは写真や動画などイメージを増やしたらどうか?っていう内容だったと思います。
で、じゃあ最近はどうなの?ってところでいくつか「サイトリニューアル」の切り口となるようなものを記載したいと思います。

FLASHが全面に使われている

一時期、「スプラッシュページ」というのが流行りまして、WEBサイトを開くとまずは、そこの会社さんのイメージ動画(というよりアニメーションかな)が再生されるといったものや、メインの部分にそのアニメーションが設置されているサイトが多くありました。しかし、FLASHはプラグインに脆弱性がある、ということでセキュリティ上問題があるということでスマホではサポートされていません(要はスマホで見ると非表示)。またPCでも新しいブラウザではFLASHのプラグインが実装されておらず、真っ白になっていることもあります。それに気づいている企業さんもあれば、気づいてない企業さんもいるでしょうから、お気づきかもしれませんが・・・って感じで話を振ってみるのもアリかな、と。

スマホ対応になっていない

WEBの世界の入り口はおおよそが検索エンジンです。特に新規客や見込み客となる確度の高いユーザーは能動的に検索して探しているユーザーです。そういったところでSEOが重要になってくるのですが(検索結果ページの1ページ目で更に言えば上位表示)、この順位がスマホでの検索結果とPCの検索結果順位と2種類あったのですが、この順位がPCでの検索結果基準だったのが、スマホでの検索結果基準と変わりました(とはいえ、地域性やプライベート検索結果などで変わってきますが)。何にせよ、スマホで自社サイトを閲覧した際にスマホ用のデザインやレイアウトになっていないと文字が小さかったりボタンやリンクが近すぎて押しづらいということがあります。またGoogle自身もスマホ対応していないサイトは上位に持ってこないので、スマホでの表示に合うようにレスポンシブデザインという可変性のあるデザインにしたり、スマホ用のサイトを用意する必要があるかな、と思います。特にB2Cタイプのビジネスの場合はスマホ対応にするべきでしょう。それほど、スマホでの検索結果は増えていますし、スマホでの検索はGoogleのほぼ独占状況ですので、Googleがそのような姿勢であるならばGoogleに合わせた(迎合した)サイトにされるほうがいいでしょう。

HTTPS化する

URLはhttp://~となっていますが、現在、いろいろなサイトがhttps://~に変えています。これはSSLというセキュリティ性を高める施策ですが、Googleがこのような環境を推奨していることもあり(と、いってもhttps化したらいきなり検索順位があがった、なんてことはありません。数多くの検索順位を決める要素のひとつ、というだけです)、導入する企業が増えています。そして、SEOのためというのもあるでしょうが、セキュリティの面から導入する、というほうが理由としては大きいのかな、とも。

きっちりとしたSEO

知識のない制作会社が実施したのか、指示がなかったからやらなかったのか、予算が低かったのでわざとそうしたのか、はわかりませんが、結構ひどいものもあります。
例えば、全ページに同じタイトルやh1(まぁ、h1はわからなくもないが・・・全ページでロゴ画像でh1に会社名だけってのは手抜きなのかな?という感は拭えない)が設定されていたり、altと呼ばれる代替テキストが空っぽだったり・・・。これは昔からよくありますけどね。超絶テキトーなSEOって。これをきっちりと細かく設定することで検索結果も変わってきます。

ブログが外部ブログ

少し前のサイトだとよくありました。
SEO的には同じドメイン内で記事を書いたほうがより検索に強くはなります。そのため、外部のWEBサービスでブログを記述されていた場合は、ドメイン内に記事を書いていくような形に変えたほうがいいでしょう。
ただし、ただしです。外部ブログであったとしてもそこから十分に集客が出来ているなら無理にすぐ引っ越しをする必要はありません。読まれていないようなら引っ越しして自社内のサイトで展開するように提案しましょう。

Googleマイビジネスへの対応

Googleマイビジネスというものがあります。
検索結果で表示される地図とその企業さんの情報のことですが、Googleが無料でサービスを提供してくれています。これ、無料なんですけど、勝手に記載されていることもあります。Googleが記載してくれているんですけど、時折間違っている情報もあります。例えば業種が間違ってはいないけど正しくないものであったり、不動産業で土日も営業しているのに土日が休みと表示されていたり、外観写真が古かったり。これらはオーナー登録をすると変更できます。また、このサービスは写真や動画を登録することができますので、WEBサイト以外でも自社のサービスや内観、外観を見せることができます。当然、何も掲載されていない競合さんよりは閲覧される機会は増えます。そしてユーザーがレビューを記載して評価する仕組みもあるため、高い評価の場合はいいんですけど、低い評価やクレームが記載された場合、企業としてそこは何かしらの対策を取る必要があります。インサイトでアクセス状況もある程度は見られるので、オーナー登録して情報を操作できるようにしておいたほうがいいでしょう。このサービスの導入を切り口に・・・少し弱いかもしれませんが、話のネタにはなるし、相手にとってもメリットのある情報ですので、とりあえず話は聞いてもらえるかな、と。

記事更新やSNSの更新が結構な期間止まっている

これも少し遠いかもしれませんが、更新が停止しているのは・・・

      始めたはいいが、何を書けばいいかわからない
      兼務だからやってる時間がない
      担当者が退職して後任がいない

ってとこかなーっと思います。更新したい意志はあるけど、どうしたらいいかわからないってとこだと思いますので、これに対する対策を提案してあげればいいのかな、って。このネタでリニューアルが取れるとかなにか仕事が出るかはわかりませんが、ブログやSNSがあるってことはそういったもので集客やブランディングをしたかったけど、それが出来ない事象が発生しているってことなんで、それをするためにはどうしたらいいのかってところを提案するのも手かな、と。

簡単に書くとこんなとこでしょうか。
ブログやSNSは制作会社に「これからはこういったものが必要ですよーーーー」っていうノリで作ったはいいけど、作ったあとのことは考えていなかった、っていうパターンもあります。注意点としては出来もしないことを出来ますよって簡単に返事しないことですね。技術的なところは必ず持ち帰る、またそのあたり(出来る、出来ない、の判断ではなくて、確認する、確認しなくても出来ると判断出来る)を判断する上でもある程度の知識は必要です。そうでないと、営業さんが仕事を取っても結局それが出来ない、無理な夢物語でしかなかった、なんてことがありますので、自信がないかたは事前にわかる人に「こういった提案をしようと思うんだけど」と相談したほうがいいかもしれません。

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