「童話でわかるプロジェクトマネジメント」という本を買いました。

フォロワーさんがTwitterで紹介されていたのを見て、「あ、面白そう!」と思って即買いしました。
何となく勝手にマンガ形式だと思って買ったんですけど、文書でした。
でも面白く、内容も簡単でサクサク読めます。

以前買ったPMの本(Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す)も大変勉強にはなりましたが(読み返しすぎて結構ボロボロです・・・)、今回の本は楽しく読んでいます。童話だからある程度内容を知ってる物語だけに読みやすいってのもありますね。

構成内容

  • 3匹の子ブタ
  • ウサギとカメ
  • 桃太郎
  • ヘンゼルとグレーテル
  • アリとキリギリス
  • 長靴を履いた猫
  • シンデレラ

第一章 3匹の子ブタ

~プロジェクトを成功に導く「段取り」~
段取り大事ですよね。仕事だけでなく、遊びも。先日、あるクライアントからの依頼を請けて、こっちは段取りしっかりやって臨んでみたけれど、クライアント側が段取り曖昧で、結局、先方の社内で決済が下りず、プロジェクトはストップしました。こちらとしては、「さて、どうしようかな?」ってとこですけどね。とりあえず、追加予算取る気はないけど、値引きもしない。納品物が減っても一度は作ったので当初の金額通りの請求はさせてもらおうかなー。先方の社内は第二幕にある「とにかく始めよう」だったんですよね。始めることが目的となっていて、その後のことを何も考えてなかった。
(ま、ウチも「エイヤーでやる」ってワケのわからんPMがありますけど。あんたらから見たらエイヤーかもしれんが、現場で超短縮濃厚なPMやってるっての)

ウサギとカメ

~みんなが同じ方向を向ける「ゴール設定術」~
第一幕の自分たちで目標を決めると自発的になる、はなるほど。上から一方的に決められた目標はそりゃやらされ感いっぱいですよね(前年比300%とか)。
第7幕の誰がいつどのように連絡も、今回のクライアントはひどかったな・・・。社内で意見まとまってないうえに3人しかいない部署で意見バラバラで、連絡もしてこない。こっちから連絡すると違う人から連絡と回答が来る。誰の意見が最優先(というか、先ずは社内で意見をまとめろって)なのかわかりゃしない。

桃太郎

~チームで目的を達成する「仲間術」~
「やったことがない」という不安から連帯感はわかりますね。過去にPMをやってない時期でも、初めてやる作業は連帯感を生みましたし、個人が足りないところをチームで補うという意志や作業が自然と生まれます(もちろん、そのためには明確なゴールが設定されていれば、の話しでしょうけど)。文化祭なんかでみんなで色々作ったり共同作業で仲良くなっていくってのもそうでしょうし、そこで恋愛感情発生してカップルになる(そういや中3のときの彼女は文化祭きっかけだったような・・・高2のときも、いい感じになったのはいたし・・・高校生の頃からPM知ってたらもっとモテたのかも・・・)のもいますしね。チームで動くから出来るってこと多いですよね。ひとりで営業、WEBへの知識、マーケティング知識、発想、デザイン、色々やれたとしても、所詮1馬力。チームにはかなわない。

とまあ、読んだのは先ずはここまで。
ここから先はこれから読みます。

ヘンゼルとグレーテル

~段取り良くプランニングし、困った時に対応できる「リスク管理術」~
第5幕の予定通りに行かないのが大前提なんかはそうですよね。必ず何かトラブルあります。今まで制作やってきて何事もなくスムーズに何にもなく終わったなんて、ほぼない。もんのすごい簡単な案件であったかどうかってくらいで、あとは大概、何かしら予定は狂う。そういったリスクが起きたときのためにもコンティンジェンシーがあったりしますけどね。
話しは変わりますが、映画「ヘンゼル & グレーテル」のグレーテル役の女優さん(ジェマ・アータートンは好きです。タイタンの戦いのイーオー役で好きになりました。)

アリとキリギリス

~進捗を加速させる「情報共有術」~
情報共有大事ですよね。自分ひとりがわかっているなかで、「やれー」って言ったところで、だーれも「何をするのか、何からやるのかわかりゃしない」わけです。クライアントとの打ち合わせの内容を半分くらいしか伝えずプロジェクトを動かして、納品直前でクライアントから「打ち合わせ時に伝えてありますけど」なんて言われたらパニックなわけですよ。スタッフは「は?なんのこと?」です。また、情報共有って意味では知識や考え方を共有することも大事です。

先日、件のクライアントは各部署でそれぞれに外注に指示を出して、また別部署から意見があれば変更させる、という2度手間、3度手間が当たり前な会社さんです。これが「相手の基準」でした。そこで、ステークホルダープロジェクト体制図を見せて、「今回のプロジェクトはこのような体制で動くことになっています。御社側の関係者はこれだけいます。この役割はこの立ち位置の方になります」と説明したうえで、こちらはあくまで「御社というひとつの企業からの修正意見」として捉えます。それが一番はやく、安く仕上がる方法です。と伝えてきました。すると「こんなに正面から堂々と正論を言われたのは初めてだわ」と言われました(いや、世の中の常識ですけど・・・)。

長靴を履いた猫

~メンバーと仲良くなる「信頼構築術」~
これは別にPMだけでもないですよね。営業においてもですし、コミュニケーションにおいて重要です。第一幕の第一印象に関して言えば、人の印象の70%は第一印象で決まる、と聞いてますので、第一印象はかなり気を使ってます。そして第3幕の初対面の人とはお互いの共通点においては、事前にその人の情報が手に入れば、必ず共通点を探しておきます。元々、雑談が得意なタイプではないので、共通点がないとほんとに何も話すことがないです。そして、相手に関心を持つという第8幕は大いにうなずくところです。社員の名前を覚えてない、クライアントの名前を覚えない、社員が取り掛かってる重要案件を何度も同じことを聞いてくる。明らかに感心や興味がない証拠だし、モチベーションがさがる原因にもなります。

シンデレラ

~ネガティブな状況とうまく関わって、協力を得る「付き合い術」~
第4幕のいない人の批判をしない、は陰口悪口でもあてはまるでしょうね。自分の部下の悪口をそのまた下の部下に言ったとします。当然、その言われた部下は自分の上のその上から聞いた悪口で自分の直上のことを軽んじ始めるでしょう。そうすると指示に従わないことも出て来る。すると、プロジェクトを回しているのに、そのプロジェクトは上手く回らなかったりする。関係ないと思っている部分でも実は自分が足を引っ張っていることなんてよくあります。また、勘のいい人間なんかは、いない人の批判をする人間に関しては、「要注意人物」や「いつかは自分が言われることになるのかも」と思う人間もいるでしょう。百害あって一利なしです。

中には共通の敵を作って連帯感を作るひともいますが、その共通の敵が常にいればいいですよ?
その共通の敵がいなくなったとき、次は誰をターゲットにしますか?自分になる可能性があるとはおもわないのかな?
昔のバイト先でもそういうチーフいましたよ。かわいい女子大生でお客さんからも人気あったからその子の些細なミスや勝手な噂とかを流してみんなに嫌われるようにして新しいアルバイトの子たちを囲いこんでいくお局チーフ(アラサー女子)が。結局、自分も職場不倫してたのがバレて、その女子大生アルバイトが辞めたあと叩かれてましたけどね。不倫相手も職場の金使ってたのでがバレてクビになったらしいし。

本の紹介をするつもりがいつの間にか自分の実体験を交えた話しになってしまいました。
わかりやすく、書いてある本ですし、細かくセクションで切ってその都度説明が入っていますので、初心者の方でも安心して読めます。
初心者でない方も、読んでいると、「あーこれをやっておけば、もっと上手くいっただろうな」「次からはこうやってやってみようか」ということが多々書かれています。
ぜひとも、オススメの一冊です。

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