昔書いた、CMS(と自社更新)に関してvol.04の続きです。
これがラストになります。まとめだけでなく、ちょっとしたこぼれ話もついでに・・・。
そりゃないものは「生成」されませんよ
CMSを使って会員専用サイトを(SNSという感じでもないほどの)作って納品したときのこと。お客さんから電話がかかってきました。
「ページが生成されてない」
という内容の電話でした。
納品前に必ずテストはしますし、その時は普通に動いてました。
サーバーの環境も合ってるし(同じ会社のサーバー契約だったから)、おかしいな?と思って詳しく聞いてみると・・・。
客:「○○○○という項目のページを作りたいんだけど・・・」
弊社:「ここをクリックして、設定(入力)ページで項目に内容を入れて・・・」
客:「えっ? 入力しなきゃいけないの?」
弊社:「・・・」
いくら、「コンテンツ生成が出来る」とはいえ、「自動」ではないです(念じればコンテンツ出来るわけじゃないんで)。
他にも、
「ここの項目のところに何も入ってないんだけど」
→「生成用ページで空白だったら(そりゃ)何も表示されませんよ」とか
「サイト(データベース)内検索かけてもこれがひっかからない」→「(だから)検索項目の対象となる部分が空白になってますよ」とか
「この項目自体がないんだけど」
→「(いやいや)生成用ページにない項目は出ないですって」とか
「なんでないの?」
→「(それはあなたが出した)項目名のリストになかったからですよ」・・・
などなど。
冗談みたいな話ですが実話です。
自動で生成といっても、それはその背後で設定されているプログラムがあったり、引っ張ってくる要素(例えば入力されているテキストやイメージなど)があってのことです。「
全自動で全て生成」されるわけではないです。
まとめ-それでは、(CMSと)どう向き合っていくのか
今回のコラムの体験談を踏まえると、「通常のwebサイトをイチから作成するよりはラク」だけど、自社更新を行う場合は「結局、担当者様の勉強が必須」になります。
CMSは万能ではありません。
種類やそのサイトの目的によって得手不得手がありますので、 あらかじめ何をするサイトで、誰が運営していくのか、今後どのように展開するのか、どのようにユーザーにPRするのか…などを予算や納期の問題を踏まえて検討する必要があります。
追記:2009/07/31(金)
CMSの持つメリット/デメリットについて非常に分かりやすく描かれている漫画があります。CMS導入はいいけど「誰が更新するの?」なんてことはよくあります。
マンガ「Web担当者 三ノ宮純二」- 第9話:VS Web屋。不動産サイトの攻防
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