保守更新についてです。
システムやサーバーWEBサイト(システムとちょっと重なる部分もありますが)それぞれに保守更新あると思います。
今回は特にWEBサイトの保守更新の話しです。
今ってどれぐらいの制作会社が保守更新をもらってるんだろう?って(ASPやカートシステム使用料とかは除きます)。
サーバーからパッケージ、ドメイン管理からパッケージで展開されている企業さんはホスティング料金やアクセス解析レポートを含んだ金額で提示されているかと思います。
また、中には初期の構築費用は無料で毎月「管理費」ということで保守更新費用をとっている企業さんもみえます。
昔は当たり前だった「保守更新」
WEB黎明期は保守更新料が発生するのが当たり前だったと思います(僕は保険みたいな感じで捉えていましたが)。
TOPICSの記事更新やコンテンツ更新を自社でやれない場合は制作したところに依頼をして保守更新費用内の作業内容であれば対応する、こんな感じだったと思います。
ただ、問題もありますよね。そんなに記事の更新をしないのにお金を払い続けるのは「損」じゃないかと。
だったら何かあったときに対応してもらいその作業内容に応じてスポットで費用を支払ったほうが割高かもしれないがトータルで見れば安く済む。
それに最近は無料ツールも増えて、CMSの使用も増えたので記事の更新も簡単になったし、サーバー側でショッピングサイトのシステムを丸ごと用意してくれていたりもするので制作会社に依頼をしなくても更新が出来るようになりました。便利な世の中になりましたよね。
保守更新がないデメリット
確かに便利なんですけど問題もあるような気もします(いや、別に保守更新費用が欲しいからだけでなく)。
例えばCMSを入れたはいいが、そのCMSがバージョンアップした際の更新はどうするのか、サーバー側でPHPやMySQLのバージョンが上がったときは?等です。
もちろん、無理してバージョンあげなくても問題ないこともありますけど、そうでないときもあります。
- ブラウザのバージョンが上がって、表示が崩れる。
- CMSのモジュールのバージョンが変わった。
- 検索エンジンのアルゴリズムが変わった。
- MySQLのバージョンが変わった/PHPのバージョンが変わった。
- 攻撃を受けた(これはサーバー側での対処にもなるでしょうけど)。
- CMS自体のバージョンが変わった。
- アクセス解析の分析
- 人事異動で突然WEB担当者にされてしまった。
思いついたのでこれぐらいです。
もちろん構築時にバージョンが切り替わるとかこれらのことを分かってるのにその対策をしておかなかったというのは問題外です。
CMSを入れたけど社内では難しくて誰も使えそうにない、というのも問題外です。
何が問題?
何が問題って上記のように何か外的要因で自社のサイトに変化が生じる場合に対応が出来るのか、そして更にはこれらの情報は事前にWEB上でニュースで配信されているけど、それらをWEb担当者さんや管理者がチェックし続けられるかどうか、です。
WEB担当を専任でやられている方であれば問題はないかもしれませんが、通常業務と兼任でWEb担当者をされている方がこれらの情報をチェックして更に簡単ではあるけれど技術的な対応も出来る、学ぶ時間あるのか?ということです。最悪気付かずに放置されていることもあるのではないでしょうか?
制作サイドではこれらの情報は必ずチェックしており、関係している内容であれば連絡してくれるなり、保守更新範囲内の内容であれば対応してくれます(保守更新作業範囲はプロジェクトスタート時に決めているのでその内容に沿って)し、WEB上で自社にメリットがある情報であればネタを提供してくれたり(これは保守更新というより普段の付き合いのほうが大きいかな)金額や最初の取り決めにもよりますが色々アフターフォローをしてWEB担当者/管理者を手助けしてくれます。単純に払ってないトコより払ってるトコを「優先的」に作業対応してくれるということもあるでしょう。
また、アクセス解析も解析サービス側で生成されるレポートを見るだけで、次の展開や改善方法がわかるのであればいいのですが、そのレポートをそのまま上司や経営陣に提出するだけで済むことは少なく、分析や計測、レポートをさらにレポートにまとめたり等、結構大変です。そのレポートからサイトの問題点や改善点を浮き彫りにし仮説を立て、それをサイトに落とし込んでいかなければ発展はありませんし運用のノウハウは学べません。これも保守更新費用の範囲に入っていれば提出用レポートを作成(若しくは手助け)してくれたり、アドバイスをしてくれたりもあるでしょう。無償だとなかなかそうはいきません。
保守更新の範囲
保守更新の範囲や金額はWEBサイトの構築と同じで、そのサイトの規模やシステム、クライアントのリテラシー、企画や展開(普段の付き合いもかな?)含め、一概に「幾らで」とは出しにくいものです。
- 検索エンジンのアルゴリズムチェック/対応
- CMS及びモジュールのバージョンチェック/対応
- 新WEB担当者/管理者への講習
- サーバー側スクリプト(PHP/MySQLなど)のバージョンチェック/対応
- アクセス解析の分析レポート/アドバイス
- 攻撃を受けた際の対応、復旧(構築時に基本的な防御策は講じますが)
- 記事更新(記事更新されたあとのレイアウト調整やリライト等も含む)
- サイト広報支援
- ソーシャルメディア支援
- ネタ提供
金額にもよりますけど大体こんな感じでしょうか。各社でそれぞれ色々用意してるでしょうけど。 対応までしてくれるところもあればチェックだけというところもあるでしょうし、 無料で対応・・・さすがにこれ全部無料は・・・ないとは思うけど。
もちろん名目だけの「保守更新費用」を求めてくる場合もあるでしょうから(と書きつついまだにそんなことをやっている制作会社がいるのかどうか・・・)保守更新の内容をキッチリと聞いて、その作業内容や範囲を決めておく必要があり、その内容や範囲、金額を聞いてWEB担/管さんが判断すればいいかなと思います(ただし、WEB担/管さんが「助かる」と思って「OK」出しても決裁権を持つ方がWEB担/管さんの業務に理解を示していなかった場合は「NO」となるでしょうけど・・・人が育たないですよね、これじゃ。)
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