今ぐらいの時期かな。えーと6年前。もうすぐ年末という12月のある日の夜のこと。
壮天航路より転載、加筆)

2005年の12月のある日のこと。「仕事終わったら連絡して」と嫁さんからメール。
「メールじゃあかんの?」と返信したら「電話で話したい」と。

もう、ドキドキですよ。普段、そんなこと言わない嫁さんだけに「えっ?何があったんやろ?」と別に悪いことはしてないですけど・・・。
電話してみると「妊娠したかも・・・」と。

正直、嬉しいという気持ちより先に「ヤバイ」という感情が先に出ましたね。
忙しくなる、共働きが出来なくなるので金がいる、とかね。
とにかくその場はそんな感じで急いで家帰って今後のこと話し合って、ひとまず病院行って検査しよう、と。

その翌日、病院行って検査してもらうと嫁が「妊娠してるかもって」と。
この時は素直に喜べましたね、同時にドキドキとワクワクでしたけど。
そして2日か3日したら「出血した」とメールが来て「流産かも・・・」なんて言われて救急で病院運んで。さむ~い12月。

とにかく風邪ひかせちゃいけないし、つわりもけっこうひどくてメシが食えない、仕事も急には辞めれないけど仕事行ける状態でもなかったからほんと寝たきりで。
確か1~2週間はほとんどベッドの上にいて、そのまま年も明けてしまったような。

早いもんですよ。
会えるのは10ヶ月も先かぁなんて言ってたらこの前(8/13)に産まれました。
予定日が9日で「初産だから遅れやすいよ」なんて聞いてて、あんまり遅れすぎるとデカくなりすぎちゃうなぁなんて心配もしてました。

何せ、嫁さん身長160あるかないかでガリガリ。それに比べて僕は身長183.5cmありますからね。腹はでかくなって子供もでかくなってるのに嫁さん体重変わらない。病院でも「吸収率が良すぎるよ」なんて驚かれてました。だもんで嫁さん足とか痩せてまって・・・。

そして盆休み突入の朝、嫁さんが朝からバタバタ動いてて「陣痛来たから起きて!!」って怒られて急いで準備して病院へ。
病院着いたら「一時的なものだから一旦帰って様子見て」なんて言われてトボトボ家帰ることに。

でもいつ来るかわかんないので家でひたすら待ってたら夕方頃から嫁さんの様子がだんだん悪くなってきて・・・夜8時ぐらいには「痛い」を連発。

なんでも陣痛の間隔を計らなければいけないらしく、それを測ってたんですけどね、あまりにも痛がってるので病院に電話させて報告したら「来てください」ということでそのまま分娩室へ。病室が空いてないのもあってそのままそこで待機することになりました。

時間は21時半。そして先生来て軽く診察。
「朝方ぐらいまではかかるかなぁ~」なんて言われて嫁も「朝まで頑張るしかないね」なんて覚悟決めてました。

家族からは「産まれたらすぐ連絡ちょうだい」なんて言われてましたけど、朝まで起きて待っててもなぁ~なんて思ったんで
「朝までかかるから寝てて」とメール。

いきなり分娩室に放り込まれたもんだから何も準備してきてないし(嫁さんは出産用のグッズとかは準備してましたけど)、その病院、夜は赤外線のセンサーで機械警備入ってるもんだから夜22時以降は部屋から出ないでください、と。
えーっ!!ドリンクやタバコもムリ?

しかも強制立ち会いじゃん(僕も嫁さんも別に立ち会っても立ち会わなくてもどっちでもよかった)。

テレビの影響が強くて「部屋の外で落ち着かずにタバコ吸ってる父親が子供の泣き声とともにタバコを急いで消して病室から出てくる先生に『元気な男の子ですよ』なんて言われる」のをイメージしてたもんだから・・・。

そんな話しをしながら分娩室のテレビで「エンタの神様」見てました。
嫁さんはお笑い好きだから多少はリラックスするかな~なんて思ってテレビつけたけど、そんな余裕ないようで芸人見て笑ってる僕に対してイライラ。

とにかく腰が痛いようで腰をさすったり、叩いたりしてたんですけどその間隔が短いので眠たくても寝れない、でも部屋にはクラシック流れててもう眠くてたまらない。

「朝までこの状態?マジかよ~」なんて半泣き状態でしたけど12時ぐらいに出血しだして助産婦さんが「もうすぐ破水するかな」なんて。
夜中の1時ぐらいに点滴やりだして嫁さんイキミ始める。

助産婦さんのアドバイス聞きながら結構上手にやってましたね。褒められてました。
んで僕はというと慌てもせず、嫁さんの手握って、汗ふいたり、呼吸のリズム狂ったりしたら「リズム合ってないぞ」てな感じで冷静だった気がする(ホントは焦ったり、慌てたりしたほうが微笑ましいし、面白いんだろうけど・・・)。

2時14分、産まれました。
男の子で2898gで身長51.5cm細長い子が出てきました。
産まれる2ヶ月前から耳が発達してくると聞いてたのでもう名前決めて呼びかけてましたから、即座に名前で呼びました。

「おーお前がつかさかぁ~」

これが息子にかけた第一声。
ソッコーで写メ撮って家族や友人、先輩後輩にメール。 時間は深夜でしたけどね、盆休みやし、土曜の夜やからまぁいいや、みたいな感じで。

もう嫁さんほったらかしで、子供ばっか見てました(ま、グッタリしてたし)。
翌日、嫁さんからでた一言は「あんたには労りのココロはないのかい!!」と怒られました。いや~だっていっちょまえにあくびはするは屁はするわ、爪も伸びてるし、くしゃみもするもんで面白くて(笑)

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