最近、文字数がどんどん増えているこのブログですが、本日はそのブログについての記事です。
過去に「ブログの文字数について」という記事を投稿させていただいていますが、もしよろしければ、そちらも一度読んでみてください。

ブログにも色んな記事があり、個人で書いてるものや、企業で書いてるもの(こっちはコラムっていう表現が多いですけどね)もあり、今回は企業で取り組んでみえるブログ(コラム)についてです。ここから先は「コラム」で統一しますね。

そもそも、企業サイトにコラムって要るの?

絶対に必要、というわけではないです。機能はあっても全く更新されていなければ却って印象悪くなりますし、それならなくてもいいかな、と思います。それとコラムを掲載したいと思うけど、WEB担当者が社内に1名しかいなくて、とてもじゃないけど手が出せない、という場合も、それなら手を出さないほうがいいかもしれない、と思います(数行の「お知らせ」や「告知」は別ですよ?それは必須かと思います)。

そうではなく、担当者が複数名、または担当部署がある、コラム掲載してみたいという意欲があるなら、企業さんが自社のサイトでコラムを掲載するのは是非とも取り組んでいただきたいと思います。自社サイトと言えど、「情報メディア」で「自社が情報を発信出来る媒体」です。広告をしようというわけではなく、告知や広報、自社アピールに使えるツールです。使わない手はない、と思います。

 

コラムのメリットってなに?

掲載する記事の内容にもよりますが、思いつくものでは下記のようなメリットがあります。

 

メリット1:検索対策(いわゆるコンテンツSEO)につながる

これはブログが登場した当初から言われており、僕もブログを過去にいくつか持っていましたが、そこでコラムを掲載することでアクセスアップに繋がりました。当時はWEB2.0黎明期でSNSが登場して、一気にWEBが近くなった時代でした。そのため、自身やお客様のリテラシー向上のため、「WEB用語集ブログ」を作成し、自分も学びつつ、お客様にわかりやすい例え話や事例、説明をとにかく掲載しました。その結果、用語を検索するユーザーの増加に伴い、僕のブログもアクセスアップし、「こうするとこうなる」というのがなんとなく理解出来たキッカケにもなりました。

 

メリット2:自身(自社)の知識や経験をアピール出来る

掲載内容にも依りますが、WEBサイトの常駐的なページではあまり細かくは記載が出来なかったり、案内が出来ないことがあります(掲載ボリューム的に)。でもコラムではそういったことを気にせず(といっても何万字とかなら複数の記事に分けたほうがいいでしょうけど)記述が出来ます。また、知識や経験などをコラムで詳細な説明や物語で記述することで、「ここは他社に比べて詳しく載っている」「この会社ではこんなこともやっているのか」などと思っていただけたりもします。またGoogleも検索の際の品質評価のガイドラインに「経験」を追加していますので、こういった知識や経験なんかは自社アピールの強い武器になるでしょう。
(参考:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加

 

メリット3:自身の勉強にもつながる

「自社の媒体で情報発信」をするわけですから、テキトーやいい加減なことは言えません。そうなると、今まで曖昧だったことも曖昧では済みません。その業界、その業種の「プロ」としてコラムを掲載するわけですから、当然、掲載にあたって調べます。その調べる行為は「自身の専門知識を高める」だけでなく「検索スキルの向上(分かる人は分かると思いますけど、検索して目的の情報を見つけるのが早い人ってこれなんです)」や、色々と調べるなかで競合のサイトも必ず見ることになり、「競合調査」にも繋がります。調査は「調査」だけでなく「自身の学び」や「情報収集」にも繋がるんです。

 

他にもあるかもしれませんが、掲載内容ややり方次第的な一面もあります。
メリットはこのくらいにして、逆にデメリットを記載します(これもやり方次第でしょうけども)。

 

デメリット1:時間がかかる

記事を1つ作ったからといってアクセスアップするわけでなく(その記事は検索のワード次第では上位に出るかもしれないですが)、やはりある程度、他にも記事がないと「読み応え」がないし、「自社のアピール」には繋がりません。「専門の雑誌」読んでみて、中身のページが1ページでは「専門の雑誌」とは言えないですよね。「様々なテーマの記事を書く」ことで、「そのテーマに興味を持ったユーザー」が来てくれるのです。そのため、ある程度の記事数が必要ですが、これは「積み重ね(=アーカイブ)」です。WEBの世界ではお金をかけて広告で集客もひとつの手ですが、お金をかけられない場合は「時間」をかけて記事をひとつずつ作成します。これは「自社媒体(=オウンドメディア)の特徴」でもあります(記事数必要だから、と品質の低い記事やコピペ記事の乱発は意味がありませんのでご注意を)。良質な記事が多くあることで、Googleからの評価も上がります。

 

デメリット2:お金がかかることも

「お金をかけずに時間をかける」って言ったじゃないか、と思われるかもしれませんが、これは「記事作成を外部のライターに頼んだ場合」です。1文字いくら、だったり、1記事いくらだったり、様々ですが、いわゆる「ライターさん」に依頼して記事を作成します。「記事代行」などで検索すると出てくると思います。記事の内容(ライターさんのレベルも)に依っては費用も差があるでしょうし、書いた記事のファクトチェックもあります。いくら外部のライターさんが記述して、名前を出していたとしても掲載された媒体は自社の媒体ですから、「自社の発信した情報」になります(週刊誌が捏造記事書いたとして、ライターを責めるのではなく、出版社やその週刊誌に責めますよね。同じです)。そのファクトチェックも状況に依っては「時間がかかることも」。

 

デメリット3:過去に書いた記事のメンテナンスも?

例えば過去に書いた記事が「過去の出来事や経験したこと」みたいに、この先も「不変の事象」や事柄であればメンテナンスは不要かもしれないですが、時限のことや、法律や制度が変わった場合、その記事が現行の法律や制度と違っている場合は記事の修正やメンテナンスが必要になります(僕はその作業を怠っていますので、このブログには古い記事もいっぱいありますが・・・)。特に専門性が高い記事で制度や法律など内容が曖昧ではいけないことが記述されている場合、その記事を読んだタイミングに依っては、その記事にあることを信用してトラブルになりかねないので、メンテナンスは必要です(または注釈追記)。

 

思いつくデメリットとしてはこんなところでしょうか。
どこまでもいってもWEBメディアは「(良質な)蓄積された情報」が強いため、僕は「コラム」を推奨しますけどね。コラムといっても自社のプレスリリースにも使えますし、使い勝手、汎用性は広いと思います。そういった利便性も考えると作っておいて損はないかな、と。

 

AIに依るブログ記事代行

最近見かけるようになった、聞くようになったものとして「AIに依るブログ記事代行記述」(=要するにAIに記事を書いてもらう)があります。僕はAIの専門家ではないですが、これどうなんでしょうかね。確かに早くて簡単ですが、例えば上述した「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」の「Experience」は「経験」ですから、それは人間でないと書けないと思います。実際に自身が経験したことですからね。それと、これはどっちがいいとも言えないですが、その人なりの「味」が文章に表れるじゃないですか。そういったものがないのもどうかなーって思うし(読みやすいのかもしれんけど)。

過去に自分のブログ記事を読みやすいようにってChat-GPTで推敲かけたんですけど、面白い表現や言い回しがすべてカットされて平易な文面になっていて、淡々と起きた事象を書いているだけの記事になってしまい、すごくつまらなく感じました(記事の内容を面白いと思っているの僕だけかもしれませんが・・・)。

あとは、「経験」の部分もそうですけど、オリジナリティというか、記事はあるけれど、「どこにでもあるような記事」というか、「どこかで読んだことのある話」だらけになってしまったら、つまらないだろうし、何が書いてあるかも自身も把握出来ていないってちょっとね。どのみちファクトチェックは必要なんだし。人に依っては「そんなゴミ記事たくさん持っていても何の意味もない」なんて言う方もいます。部分的にいい言い回しや、言葉つかい、表現や構成をAIを使って効率よく、だったりチカラを借りるのはいいと思うけど、文章そのものは自身で書いたほうがいいと思います。

 

コラム(=ブログ)書いていてよかったなぁという実体験

上述したように、もちろん勉強になった、お客さんへの説明に役立ったなどはありますが、もっと明確に結果につながった点としてってことです。

お知らせ(WPのブログの投稿機能)で記述した記事で全国から問い合わせが

元々、コーディングなどは出来ないため自身だけでは新たにページを作ることが出来ず、ブログ機能を使ったお知らせページであればある程度触れたので、とある新商品のプレスリリースを、自社サイトの「お知らせ」に投稿しました(無料プレスリリースサービスも使いましたが)。パンフも僕が作成していたので、画像を貼って、PDFのダウンロード、商品の説明を記述しました。記事公開した翌日、その記事を読んだであろう会社さんから問い合わせがありました。数日後、サーチコンソールの検索クエリのキーワードの表示回数を見て、記事のタイトルや記事内の表現を表示回数が多いキーワードに調整しました(表記揺れだったり、単語の順番の入れ替え程度)。その結果、検索結果での表示順位が上がり、更に問い合わせが増えました。ひっきりなし、とは言いませんが、ほぼ問い合わせの電話をいただくと、その商品の問い合わせ。

いつしか、その商品の問い合わせは発注依頼や発注方法の問い合わせに変わり、そこから、使い方の問い合わせに変わり、施工方法などの手順を知りたいという問い合わせが増えました。そこで協力会社さんにお願いして、施工方法、施工後の写真を撮らせていただき、動画は作れないのですが、画像に説明を記述してスライドショーにしてYouTubeにアップして、お知らせに埋め込みました。その結果、更にアクセスは増えて、今度は再発注のお申込みもいただくようになりました。コラムではないですが、「ブログの記事」でもこのような結果に結びつきました。

 

コラムが最後のひと押し

これは僕がお客さん側(依頼側)になるので、僕が他社のコラムを読んで契約を決めた、という事例です。今の税理士事務所に決めたキッカケです。
独立した年は確定申告を自身でおこない、何度か過去に経験はしているものの、やっぱり大変で。それに専門的なこともわからない。ところが、独立した翌年はビギナーズラックもあってか、お客さんからに引き立てもあって、いただけるお仕事が多く、それだけ売上も上がっていきました。と、同時に心配になってきたのは「税金対策」や「法人化」。自分でも調べてみたけれど、何が正解なのかさっぱりわからないし、何より調べている時間がない。自身の仕事で手一杯であり、税務や法人化について調べる余裕がない(時間あっても結局意味がわからないんだけどね)。

やはりここはプロに任せよう、と思い立ち、近隣の税理士事務所をさがしたわけですが、結構多いんですよね。数社WEBサイトを見ながら、どこにしようかなぁ~なんてサイト内を回遊していたところ、その税理士事務所の社長さんが書かれているブログが目に入りました。読んでみると、そこはその社長のキャラ感たっぷりの内容で、お客さんの会社に立入検査に来た?(調査しにきた?)税務署職員との激戦が記載されており、「こんなにもユーザーのために頑張ってくれる税理士さんなんだ!」と思い、即座にアポイント。元々内容も良かったので、すぐ契約に至りました。こういったコラムでは、その企業の「中の人」の人となりや、企業の表情といった、「中身」が見えます。

 

どんなコラムがいいか?

コラムについて色々と書いてきましたが、コラムの問題点って色々とあります。そのなかでももっともよくある壁というかぶち当たる問題点が「書くネタが無い/思いつかない」でしょうかね。書く意欲や時間はあっても、何を書いていいかわからない。結局書く時間がなくなってしまい、次の機会へ、次の機会へと流れてしまう。

過去の経験から推奨するのは、「用語集」でしょうか。
貴方が専門性の高い業界にいるのであれば、その業界の用語を調べて掲載したり、はいかがでしょうか。自身の勉強になる、調べようとしたお客さんのためにもなる、外のサイトに答えは掲載されているわけですから、そのままコピペは不味いですけど、参照や参考にすることは可能です。そして、「この会社は業界に関しての造詣が深い、詳しい」なんてことを思ってくれるお客さんもいるでしょう。直接的な売上に繋がるわけではないですが、検索対策にもなるし、コラムに慣れていない、どういった記事を書いていいかわからない初期の頃は練習がてら「用語集」を記述することを推奨します。

逆に推奨しないのは「イベントやキャンペーンの告知」ばっかを掲載しているコラム。母体のサイトがそういった懸賞や応募系ならいいかもですが、そうでない場合はこういった「商売色」が強いものやは忌避されるし、そもそも「積み上げ(=アーカイブ)」が重要で、作ってきた記事が大事なんです。イベントやキャンペーンのように時限では終了後に消す=記事数が増えないことになりますし、例え検索にかかっても終了したイベントやキャンペーンの記事を見ても、ユーザーの目的や達成されず満足してくれないどころか、要らぬトラブルを招きかねないです。

 

まとめ

とまぁここまでで5811文字なんで2つの記事に分けてもいいボリュームなくらい書いています。
僕はコラムに関しては推奨派で、書けそうであれば記述することを推奨します。アクセス解析したりでどの記事がどのくらい人気あるのか、読まれているのかってのが分かると面白いですよ。

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