はい、今回はリモートでの作業とフリーランスにイケるかも、とふと思った話しです。
読んで面白いかどうかはわかりませんが・・・。

たまたま、時期的に新型コロナの影響でリモートの機運が高まってますが、だから書こうと思ったわけではなく、元々書こうと思ったけど、過去記事の再掲やってたらこのタイミングになっただけです。
書こうと思ったきっかけは、知人がリモート勤務希望なのに、なぜか出社させたがる会社と現場の社員たち、がちょっと不思議だなと思ったので。
ちなみにリモートはリモートワーク=在宅勤務のことで、省略して記載しています。

リモート?俺には無理だな・・・

元々はリモート反対というか、自宅で仕事なんて出来ないって考えてました。
他人は知らないですけど、僕には無理だ、と。
だって、家で仕事するって、難しくないですか?
テレビはあるし、ゲームはあるし、漫画もあるし・・・まぁ、色々あるし。
自宅では仕事をする環境が整っていないって思ってました。

ディレクターだけど、営業へ異動

きっかけは前職時代にフリーペーパーの営業リーダーになったときでした。
当時の僕の状況として、ほぼ毎日のように何かしら連絡や相談がある太客のサイト運用管理、制作と所属していた会社の社長が取ってくる案件をたまにやったり、他の部署の仕事をたまに手伝ったり、あとはー・・・一応、本社勤務だったので、色んなところから連絡はいるので、その電話番ってとこですかね。とりあえず、長時間、事務所を離れること(電話やメール、チャットに反応出来ない状況は)アウトな状況でした。

ところが、そんな僕を新しく創刊するフリーペーパーの営業リーダーに据える、ということになってしまい、慌てました。
だって、フリーペーパーの営業なんてやりだしたら、日中はほぼ外回りで掲載店舗見つけるために走り回るし、アポが取れたらすぐ会いに行って説明もしたいし、アポ先のリストも必要だし、アポ自体の電話もしなきゃいけないし。掲載OKになったら取材も行かなきゃいけないし、刷り上がったら持っていかなきゃいけないしね。掲載店舗に。

日中そんな状態で、外注デザイナーやコーダーさん、社内のスタッフに指示出せないし、営業活動終わって帰ってきてから指示や作業なんてタイムラグありすぎで無理だし、大体、お客さんが困る(太客から気に入られてる理由は単にレスが速いからだけだからね)。と、いうことで、会社からノートPCの貸与は受けていましたが、営業活動をやるにあたって、絶対に必要だから、と会社と交渉しBlue ToothのイヤホンとポケットWi-Fiをゲットしました。

車が事務所になった。

準備が整った翌日から営業活動で出ずっぱり。
最初はお客さんへの対応が間に合うのか、とか、仕事が遅くなるんじゃないか、とか不安はありました。でもね、いざやってみると、なんの支障もないんですよ。
何でか、というと元々ディレクターで制作体制はきっちり揃えてあったので、スマホでチャットで指示出したり、電話で話しながら説明したり、運転中でもハンズフリーで話せるし、メールは昼飯をコンビニで買って、車の中で食うときにノートPC開いて、ポケットWi-Fiつないで確認すればいいし、「実制作」をしないのでなんとかなるんですよね。たまに、チャットも音声入力で指示書いたりね。

そのときにこう思いました。
「あれ・・・?これって、会社行く必要なくない・・・?」
「毎朝、決められた時間に会社行って、待機して、会いたくもない社長と会って・・・」
「別に直行直帰でやることやって数字だけ上がっていれば別にいいんじゃね?」
と思いました。
お客さんからも信頼もらっていたし、漠然と「フリーランスって選択肢もある・・・のか・・・な?」くらいには思いました。

元々リモート向きの環境で仕事をしていた

上記の経験をしてから程なくして、まぁ社長と喧嘩しまして、異動(実質、左遷だね)しました。
それから1年半後に独立をするんですが、所属していた制作会社が色んな所に少人数で事務所を構えているような会社でして、その他、フリーランスの外注さんを全国に抱えて制作を回していただけに「リモートでの作業依頼」という環境に自然と慣れていたんですよね。主婦フリーランサーさんなら夕方以降はつながらないから連絡してもすぐには反応ないことが多い、とか、子供寝かしつけてから打ち合わせとかになるから22時くらいになることもある、とかね。

そのおかげか、自分もすんなりとリモートのイメージ出来たし、退職準備しながら、貸与していたPC返して自分で新しいPC買って、wifi持ち歩くよりスマホのテザリングのほうがいいやってわかったり、スマホの通話プランをカケホーダイに変えたりね。他にはスマホの充電ケーブルの予備や、HDMIケーブルの延長コードと接続端子、マウスの予備電池(充電式)、ノート(紙)、ペンケースなどが常にバッグに入っていて、最近、これにスマホ用の望遠レンズが追加されました。デザインやコーディング、プログラムをがっつりやるわけでもないので、ノートPCにこれらあれば大体どこでも仕事出来ます。

入院中も滞りなく

今年に入り、正月明けから体調が優れず、ついに救急搬送され1週間ほど入院しました。
1/13の朝に病院に運ばれ、そのまま入院になったのですが、奥さんに頼んで、その日の夕方にはPCを持ってきてもらいました。幸い、月の中旬で僕の定期案件はそれほどなかったのでメール等もそんなに着てはいなかったのですが、短納期の簡単な動画制作の依頼を受けており、それは入院した週の週末(13日は月曜日でその週の17日金曜に動画を使用予定)には納品だったので、それだけやってしまおうと目が覚めたら修正作業やって疲れたら寝て、起きたら作業やって、という感じで作業を進めていましたところ、翌日には無事納品となり、結局21日まで入院していたのですが、その間、遅れた仕事は1つもなしという状態。リモートのほうが便利だな、ほんと、と痛感しました。入院中に広告代理店さんから何度か電話もらって対応してましたけど、彼らには入院のこと言ってないので、多分気づいてないだろうし、気づかせないように仕事してたし。

なぜ、リモートが導入されない?

なぜなんでしょうね。
先日、Twitterかなにかで上がっていた意見のひとつとして、「PCを使える日本人が少ない」とありました。確かに。これは大いにありますね。
日本って「PCが使えないことに寛容な社会」というか、エクセル使えない、ネットで上手く情報探せない、というか、僕の個人的な経験というか職歴というか、事務の女性社員に頼りまくってるじゃないですか。
特におっさん連中。まぁ、オッサン連中だけでもないですけどね、文系卒の営業職のひとたちも結構PC苦手って方多いです(最近は減ってるのかな・・・)。
PC操作が出来なくても、女性社員に「お願いだからやってよ~」って言いながらケーキとか買ってくるようなおっさんが滅んでいかないと無理かもしんないw

個人的な経験から思う、リモートが導入されにくい理由

  1. セキュリティに依って仕事ができない
  2. 社内にファイルサーバーなどが設置されており、イントラで管理システムなどとPCがつながっている場合、自宅からや他の場所からの侵入は不可とされており、そういった会社側の都合で基幹システムが使えず仕事にならないからリモートが出来ない。

  3. 社員が信用出来ない
  4. その在宅勤務の社員が本当に会社の仕事だけをしているのか、他にも仕事をやっているんじゃないか?管理面で不安にかられ導入できない、が本音で建前は「残業がしっかり計算できない、正当な評価が出来ない」ってのが人事総務からのお達しで、在宅勤務のスタッフを無理やり出勤させてたな・・・。

  5. PCを持っていない/使えない/設定ができない
  6. 先程書いたものとほぼ同じだったりもしますが、自宅にPCがなかったらそりゃリモート出来ないし、場合に依っては「家族で使う共有PC」ってこともあるでしょうね。意外と地味な理由として、メールソフトの設定が出来ないから、自宅でメール受け取れない(スマホに転送は出来るけれど)って方もいます(社会人20年やってますけど、メールソフトの設定を見てほしいは本職じゃないけど何回か頼まれた)。

  7. 会議や指示伝達、コミュニケーションは「実際に会って話さないと無理」という思い込み
  8. これはクライアントさんに言われたんですけどね。リモートで打ち合わせを打診したら、会って話さないとダメだ、と。んなこたぁないし、会って話したところでアジェンダもないテーマも曖昧な打ち合わせや会議なんて時間の無駄だし、むしろしっかりと資料を用意して臨んだリモート会議のほうがいい会議だったりする。と、同時に社員同士のコミュニケーションも会わないとダメと思うかもしれないけれど、会ったところで話さない人間なんて多々いるし、寧ろ会うと喧嘩になる関係もあります。

リモートが導入されにくい理由として思いつくものを挙げてみました。他にもあるでしょうけどね。僕の経験上です。

リモートのメリット/デメリット

メリット

  • 出勤しなくていいので通勤時間を作業に充てられる
  • 通勤に伴う準備の時間も作業に充てられる
  • 渋滞や満員電車の緩和
  • 渋滞や満員電車にともなう事故やトラブルが減る
  • 会社の光熱費が下がる
  • 社員の交通費が下がる
  • 残業代が減る(これは会社に依るかなぁ・・・)
  • 入院してても、出張先でも仕事が出来る
  • くだらない声がけやちょっとした質問に応えなくていい(実は地味にこれ大きい)
  • ある程度、自分のペースで仕事が出来るので、気がラク

って感じかなぁ・・・他にもあるだろうし、個人レベルではいくらでもあると思います。
通勤時間って結構大きいんですよね。僕の場合、朝は1時間、帰りは1.5時間かかっていて、朝は起きて着替えて朝飯食って歯を磨いて・・・とかやってるとさらに1時間追加。合計で4時間ですか。通勤すると。その4時間がそのまま作業時間に充てられます。これは大きいですよ。朝起きて部屋まで歩いてPCの電源入れたら作業開始ですからね。起きた5分後くらいにはメールチェックやチャットの確認が出来ます。そして、くだらない声がけやちょっとした質問、あと営業電話ね。これに対応しなくて済むのも作業中断しなくていいので自分のペースを保てる。

デメリット

  • 会話をしないので寂しがり屋は本当に寂しい
  • 鉄道会社とかは売上下がる?
  • 自宅の光熱費あがる
  • 交通費浮かせて小遣い稼ぎができなくなる
  • あまりの静けさや孤独に耐えられなくなって、俺は大丈夫なのか?と不安になる(大いに個人差があります)
  • 特にフリーランスがそうだけど、1人でやっていると情報が偏ったり、情報収集がおざなりになったり

ってとこでしょうか。寂しいと思う瞬間はありますよ。特に仕事片付いてちょっと空きが出たときとか(そもそも忙しいときはそんなこと考えてる余裕ないし)。僕の場合、音楽とかじゃなくて、ドラマや映画、昔のアニメとかそんな感じの「会話」があるものを流してたりします。会話があると落ち着くのかもしれないです。あとはー・・・鉄道会社さんどうなんでしょ?そんな影響ないように感じますけどね。都内なんてあれだけ人がいれば。光熱費は結構痛い。特に夏冬。電気代あがったもんなぁ・・・。フリーランスやってると1人で仕事しているので、そこがね、情報交換や収拾の癖や仲間がいるとそこらへんは問題なくなりますが。

こんなとこでしょうかね。
東京オリンピックが開催されるので、海外からの観客、メディアが溢れ、国内の観客の移動、選手の移動、物流、交通など、東京はひっちゃかめっちゃかになるでしょうから、今年はリモートが増えると聞いていますし、そこへ新型コロナで半ば強制的にリモートワーク推奨みたいな流れにもなっています。

各企業、それぞれ色々と事情はあるとは思いますけど、何をそんなにためらっているのか?
ためらっている理由や踏み切れない理由がシステム的やセキュリティ的なものじゃなく、精神論的なものであれば意外と導入したところでなんの問題もないかもしれません。

思い切ってやっちゃいなよ、You!
ってな感じです。

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