データベース化提案への流れ_vol.1の続きです。

カタログを「データベースからの自動組」にするにあたってですが条件として

デザインがパターン化されている必要がある

何でもデータベース化して自動で組める、というものではありません(やってやれないこともないそうですが・・・)。チラシにしてもカタログにしてもいわゆる「コマ」で分かれてるものでないと自動組みは難しいです。

別にパターンが1つじゃないといけない、というわけではなく、例えばカタログ内ページのデザインパターンが3つあるのであれば、3種類のテンプレートが必要となります。

商品/製品カタログなどはその傾向が強い(コマで分かれてることが多い。たとえば1ページあたりに6商品掲載とか)ので向いているのですが、そうでないものもあります。ポスターなんかは無理ですね。自動で「デザイン」ではないので。どちらかというと自動で「レイアウト」です(それも設定に沿った)。テンプレートに流し込む、といったほうがいいのかな。

たとえばカタログでも1点だけ特殊なページがあるとか数ページだけデザインされたページ(各ページ違うパターンで)があるといった場合は、テンプレート化出来そうなページは自動組、他のページは手組み(Illustratorとか使って)にします。

「何だ全自動じゃないのか」とも言われますが、全自動に出来なくもないですが、それをやるにはとんでもない時間と金額を要すので、バランス見て自動部分と手動部分を分けて考えた方が現実的です。

その他は以下に。

表記の統一

カタログを見てますと表記がバラバラだったりもします。
商品が違えば当然表記される内容が違うわけですが、表記内容が違うものは別々の入力項目として扱わなければいけないため、同じような意味を持つ場合、統合出来そうな場合は統合してしまいます(例えば「長さ」と「サイズ」だったり、「重さ」と「重量」だったり)。中には同じ表記でいいやん、というのがわざわざ違う表記で書かれてたりします(例えば商品は「ビール」なんだけど、片方は「重さ:1000g」、「重量:1kg」という違い)。

これは入稿時の原稿の書式が統一されてない(若しくは年度ごとに変わってるんだけど、去年と同じデータを使って、そのまま校正も見落としている)からで、メーカーさんはメーカーさんで社内ルール(社内で統一されている表記基準)に沿ってたり、各担当者で表記基準がバラバラだったりするとこういったことがよくあります。

しかしデータベース化する上で必要ではあるんですが、それ以前に「同じカタログに掲載される以上、同じ表記方法の方がお客さんは読みやすいし、比較しやすい」というのがあります。

また、同一メーカーのカタログ(要するにその会社内の商品だけを掲載しているカタログですね)でも、担当者によって表記が変わったり、書式が違ったりすることがよくあります。社内の人間全て(その情報を目にする人全て)がその表記や書式の違いや「何故違うのか」というルールを把握していれば問題ないのかもしれませんが、そうでない場合、事故の元となったりもするので、出来るだけ表記や書式は統一させたほうがいいです(人間結構曖昧なんで意外と多いです、こういうこと)。

正しい情報

上の内容と少し被りますが、データベースを作る上で「どの情報が正しいのか?」ということ。

  • >「カタログから情報を拾ってくれ」といって渡されたカタログが古い。
  • その「カタログ」が前回作った際に校正の見落としで間違っている。
  • 最新のカタログなんだけど、商品/製品を管理しているデータ(例えばエクセルとか)の内容が違う(つまりカタログ作成後のエクセルのデータに商品/製品が追加・更新されている)。

別に「データベース作る際の原稿はカタログ」ということではないですが、こういった事例はよくありますんで(というかエクセルのデータがあるならそちらをください)。つまり「そのデータは最新で、マスターとなるべきデータなのか?」ということです。

データベース化提案への流れ_vol.1でお話した「カタログ」の場合は新規で入力してもらってる情報が最新情報なんで、それが正しい情報となるわけですが、蓄積型のカタログの場合、廃版となっている商品が混ざってたり、過去の間違ったデータがそのままできてたりもするので注意が必要です。

こういったことをまず決めてからデータベースを構築することになります。百貨店カタログ作成時も上記のようなルールを決めて、メーカーさんに説明を行いました(各企業様というか、制作する内容、運用方法によっても変わってきます。

データベース化提案への流れ_vol.3

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