近所の、というか息子が通っていた幼稚園がとてもしっかりしていたので記事として書いておこうかと思ったので、書いてみます。

結構、昔からある幼稚園で、住宅街のどまんなかにある幼稚園。
地元では「名門」と呼ばれ、入園受付には朝から母親が列を作って並ぶほど人気あるらしい。
(僕はそんなのは全然知らず、単に家から近いのと自分が幼稚園行ってたから幼稚園行かせただけですが)

たまたま、ウチの息子が入園する年がリーマンショックの煽りを受けて、色々な企業で事業が上手くいかないタイミングだったため、応募人数も減ったようですが。

さて、この幼稚園は私立です。
自分も私立の幼稚園に行ってたわけですが、自分の頃はそんなことは全然わからず、保育園と何が違うのだろうか?そんな感じでした。

私立のため、学費は当然高いです。
でも高いなりの理由はちゃんとあるわけで。

先ず、学習内容がハイレベル。
英語はね、まだわかるんですけど、国語はびっくりした。俳句読ませたり、平家物語の冒頭を朗読させたり、漢字覚えさせたり、幼稚園にしてはハイレベルな気がした。
ただ、ここは私立ならまぁまぁあるだろうなとは思う。

園児に渡すプリントに広告が入ってる。
これはどうなんよ?とも思ったが、恐らく、幼稚園経由で申し込むとバックマージンがあるんだろうね。納入業者なのか、園児の保護者が納入業者なのかは知らないけど、学習ツール系の広告や販促DVD、たまに母親をターゲットとした化粧品の申し込みなんかもあった。

一般企業ではよくある風景ですけどね。
でも何か子どもを通じて配布されるとちょっと納得いかない部分もあるんだけど、例えば、それによって、園児の学費も抑えられている、ということがあるのであれば、それはいい戦略なのかも、とは思った。

そして「アフターフォロー」。今回メインで書きたかったのはこれ。

こちらの小学校は6月に運動会をやるわけですが、なんとその小学校の運動会に幼稚園の先生(年長時の担任)が様子を見に小学校へ来ていた。

日当が出てるかどうかはわからないが、小学校の運動場を回りながら、卒園生たちを見つけては声をかけている。

もちろん子どもたちは嬉しくて仕方ない。
そこで、軽く話をして小学校での様子を見聞きしているようだ。
そして当然のごとく、父兄たちにも声をかけている。

これには驚いた。卒園したら、もう面倒を見る必要はないわけだから、そこまでやる必要はない。が、子どもや父兄からしたら、そうやって気にかけてもらえるのは嬉しいし、一年生だけじゃない、二年生になっても三年生になっても毎年先生が幼稚園にその年の卒園生を見に来るわけだから、定期的に会って話ができる。

情報の収集もできるし、卒園後の子どもたちの様子もわかる、父兄たちにもPRできる、プラスしかない。まさしく営業努力。

そして、同窓会。
これは当初、幼稚園の父兄が企画したのか、と思ったがそうでなく、幼稚園主催らしい。
参加費用として菓子代500円ぐらいは徴収するらしいが、ひとクラス20人としても
500円×20=10000円である。先生の日当にはならない。菓子代と光熱費で消えていく金額だ。

ちょっと時期が早すぎる気もするが、これによって各小学校へ散った仲間たちと遊ぶ場所が設けられ、父兄たちは情報交換や先生方に相談も出来る。
今までの付き合いで父兄たちの信頼をがっちり掴んでいるので(なんせ対応がキメ細やかで気遣いもハンパない)、父兄も安心して相談できるし、連れてくる。

こういった活動は公立では無理だろう。
各先生の能力や自主的な活動に頼らざるを得ない。

園児たちの兄弟もほぼ100%に近い確率で同じ幼稚園に通ってると思う。
つまりリピート率も高い、ということである。

子どもの数が減り、収入の二極化が始まっているんだから、保育園に通わせるという選択をする親は増えているはず。若しくは公立の幼稚園に入れたがる親も。

そういった背景のなか、どうやったらより多くの子供達を獲得して自分たちが生き残っていけるのか、生き残るだけでなく、売上(学費)を落とさず、質を保ったまま強者であり続ける企業の姿を見た気がした。

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