今から書き出すと夜中になっちゃうけど、手が空いたのでちゃちゃっと。
「孫子の兵法×制作(web)ディレクション」の6回目です。
前回はこちら
今回は虚実篇です。

虚(うそ)か実(まこと)か、ですね。
冒頭の「主導権」なんかは僕がいつも気にしてる、注意していたりする点です。

マンガ孫子・韓非子の思想 (講談社+α文庫) (日本語) 文庫

虚実篇

 

主導権をとれ


敵より先に戦場に到着して待機すれば、十分なイニシアチブがとれる。
敵より遅れて戦場に着き、あわただしく応戦すれば、受け身な戦いを強いられる。
戦上手は常に戦いのイニシアチブを握りつづけ、敵に振りまわされない。
敵をおびき寄せるにはエサで釣ることだ。
敵を近づけさせないようにするには、妨害してその気にさせないことだ。
敵が安心をきめこんでいる時にはどっと疲れさせ、敵が充ち足りている時は飢えさせ、
敵がじっとしている時は動くように仕向けて、こちらの思うツボにはめる。

→クライアントの動きや案件の流れを予測してあらかじめ準備しておけば、十分なイニシアチブがとれる。
クライアントや下請けさんより動きが遅く、慌ただしくその場凌ぎな対応を続けていると、受け身な請負体制を強いられる。
進行上手は常に進行のイニシアチブを握りつづけ、クライアントに振りまわされない。
制作進行を有効に進めるには条件で釣ることだ。
今は進めるべきではないときは、調査や懸念事項を伝え、進行を遅らせたりして進めさせないことだ。
クライアントや状況が落ち着いている時には時間のかかる作業などをお願いしたり、原稿収集や素材集めをお願いしたり、
クライアントが制作を進める気がなかったり、状況が動かないときは動くように仕向けて、常に主導権を握る。

 

味方は集中、敵は分散


陽動作戦でこちらの動きを見抜けなくさせれば、味方の兵力を集中し、敵の兵力を分散させることが出来る。
味方の兵力を一ヶ所に集中し、敵の兵力を十ヶ所に分散させれば、十倍の兵力で敵を撃つことができる。
大兵力で小兵力を攻撃すれば、相手は手もなくやられる。

「味方は集中し、敵は分散させる」これは、一定の時間と空間の中で最大の戦力を決戦地点に置き、敵に決定的な打撃を与えて、絶対的な優勢を発揮する戦術である。

→プロジェクトにおいて、制作会社にもクライアントにも割ける人員には限界があります。
(作業内容を吟味し)自社のスタッフを少数の作業に集中し、(どちらが担当したほうが早いのかなど)作業をクライアントと分散させれば、少ない時間で多くの作業を捌くことができる。

「人員は集中し、作業は分散させる」これは、一定の時間と空間の中で最大のパフォーマンスを発揮し、プロジェクトに驚異的な速度を与え、主導権を握るうえでも絶対的な優勢を発揮する戦術である。

 

兵の形は水の如し


戦いの法則は、水のようなものだ。
水は高い所から低い方へ流れる
戦いの法則は実を避けて虚を撃つことだ。
水は地形により流れの方向を変える
戦いも敵情の変化に順応できれば、勝利をものにすることができる

水に決まった形がないのと同様に、戦いにも決まった法則はない。
敵情の変化に応じて勝ちをおさめてこそ神技といえるのである。
戦いは「五行※」の変化に似ている。相生じ相克してどちらが勝つとも知れない。

四季は交互に訪れるし、日には長短があり、月は満ち欠けを繰り返す。

兵法に一定の法則はない。まるで地形によってその流れを変える水のようだ。
それ故、戦いにも決まった形はない。
実を避け虚を衝き、随時、敵情の変化に応じて奇と正とを変化させる。

[五行説]※
万物は五つの元素から成るとする哲理。木から火を、火から土を、土から金を、金から水を、水から木を生ずるのを相生といい、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に克つことを相克という。

→制作進行の法則は、水のようなものだ。
水は高い所から低い方へ流れる
制作進行の法則は物事に正面から正直に取り組むだけではなく、時には進行を止めたり、虚と実を織り交ぜることも重要だ。
(例:クライアントが忙しく、まともに打ち合わせに臨めない、意見も出てこないなかで、クライアントが進めていいといってもその判断は信用出来ないこともある)
水は地形により流れの方向を変える
制作進行もクライアントや状況の変化に順応できれば、問題のない納品をすることができる

水に決まった形がないのと同様に、進行にも決まった法則はない。
クライアントや状況の変化に応じて進めることが神技といえるのである。

四季は交互に訪れるし、日には長短があり、月は満ち欠けを繰り返す。

制作進行に一定の法則はない。まるで地形によってその流れを変える水のようだ。
それ故、制作進行にも決まった形はない。
実を避け虚を衝き、随時、クライアントや状況の変化に応じて奇と正とを変化させる。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください