先日、モデルをやってきました。
すいません、嘘です。盛りました。
モデルなんてカッコいいものではなく、単に採用サイトの営業マン紹介のページに使う写真のお客さん役です。

採用サイトの編集をするにあたり、仕事風景や仲間との打ち合わせなどを写真におさめ紹介することが多いのですが、
今回は営業マンの紹介ページということで、お客さんに対して商品を説明している風景や、商談シーンなどを撮影する必要がありました。

まぁ、実際のお客さんが「お客さん役」として撮影に応じていただければ何の問題もないのですが、
実際にはそうはいかないので(予算や時間、顔出しNGなど)、大体はその企業の社員さんにお客さん役で出ていただくことがほとんどです。

今回もその予定で、先方の営業所さんに「お客さん役」を打診したのですが、よーっく考えてみれば、そこは営業さんしかいない営業所で、
そこの営業所の方々はほとんど動画での告知などで顔を出されており、顔が割れている状況。
「そういや顔バレしてんじゃん!」と気づいたのが2日前。他の営業所さんや本部の方にお願いする時間もなく、仕方ないので
「お客さん役は僕やりますよ・・・」と言わざるを得ないという状況に・・・。

いざ、撮影

撮影当日。
いつものように撮影対象の方に挨拶をして、撮影の意図や使うページの説明を行い、どういったことを話してもらいたいのか、
どういったカットがあるのかなどを事前にある程度説明し、撮影場所をセッティングします。

今回は最初にインタビューから始まったので、ライターさんにインタビューをしてもらいながら、対象者の方が表情が固いな、と思ったら、時折、冗談を交えたりしてリラックスしてもらいます。
ライターさんからは話を振ってもらいつつ、カメラマンにはいろんな角度から対象者を撮影してもらい、たまに写真をチェックしながら
対象者の方に「もう少し身振りや手振りが欲しい」とか「顔をもう少しあげていただけますか」などお願いをして撮影を進めていきます。

インタビューが終わり、次はお客さんとの商談シーンの撮影になりました。
今回はライターさんにもお客さん役をお願いし、僕とライターさんの2名がお客さん役として対象の営業さんと商談してるシーンを作ります。

問題発生!

問題が発生したのは、その商談シーン。
その問題とは・・・「僕がでかすぎる」という点。
身長183cm 体重85kg。20年前は65kgでスマートで細かった僕も、この22年間で1年に1kg太るスピードで肥え太り、かなりごつい体型となってしまいました。
そうなるとですね、カメラのフレームに入った際の僕という存在の主張が強すぎるんです。肩越しに、とか後ろ姿でピントをぼかして写したとしても主張が強く、対象者よりも目立ってしまうんです。そして、下手すると対象の営業さんが僕にすっぽりと隠れてしまったり・・・。

カメラマンからも「平田さんデカすぎてパースがおかしい」とか「平田さんが強すぎ撮りづらい」など、言われたい放題。
僕もしゃがんだり、かがんだりして、自分のデカさを紛らわそうとはしましたが、それはそれで今度は低くなりすぎて、写真が撮りづらい。
まぁ、それでもカメラマン頑張ってなんとか上手いバランスになるように撮影してくれて、その日は撮影終了。
お客さん役やってる間は僕はカメラを見て写真チェックなどはしてなかったので、出来上がった写真を楽しみにしておりました。

想像以上におかしかった

数日後、写真がカメラマンから送られてきて、愕然とまでは言いませんが、想像以上に僕がでかすぎました。
インタビュー中の写真や、同僚や先輩との談笑、クルマに乗ろうとしているシーン、運転中のシーン、事務処理、電話など仕事風景・・・
それらはなんの問題もない良い写りです。

が、が、しかし、僕が写ってる写真になると途端に僕がどうしても目立つ。
何ていうのかな、違和感?溶け込んでない?主張が強い?・・・そんな感じです。普通に立ってるだけなのに・・・。
自分が写ってるので、第三者視点でみれない部分もあるのかもしれませんが、やはりお客さんって感じではない・・・。
怪しさ全開。胡散臭さ全開です。

さらなる問題点も

そしてもう一点、困ったことが。
通常、使う写真は多く撮影された写真の中で、対象者の表情や動き、お客さん役の人物の表情や動きなども考えて選出します。
プロのモデルさんではないので表情をやポーズを意図的にできませんし、意図的にやろうとするとぎこちなく、不自然さが出ます。
そのため、撮影の際には実際に商談をしてもらったり、商品の説明をしてもらうなかで、自然な動きや自然な表情をしているところを撮影します。
今回もそのようにして撮ったのですが、トリミングの際に、どうしても僕だけバランスが悪い。

対象者の表情や動きでこの写真を使って、余分なところを切ろうとしても、僕の身長がデカすぎて、ものすごい中途半端なところでトリミングされてしまう。
例えば、対象者が商品を説明しているシーンで対象者をメインにトリミングするのですが、その対象者の身長と、ライターさんの身長に合わせてトリミングすると、僕がちょうど首から上がなくなるみたいな・・・。

見たことあります?そんな写真。
通常は商品を説明しているシーンなら、対象者と聞いてるお客さんも表情を見せるため、顔が写るようなトリミングをします。
しかし、僕がいることで、そのトリミングができない。対象者はできるだけ大きく見せたいけど、そうすると僕の顔がなくなってしまうし、
僕の顔を頭で高さを揃えると自己主張が強いうえに、対象者の頭の上に意味のない余白ができてしまう・・・。けど、表情はこれが一番いい・・・。
悩んだ末、顔が半分くらいみえるくらいでなんとかバランスを保ちましたが、せっかくの写真が台無し感満載でした。
我ながら「しくじった・・・」と痛感し、カメラマンにも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。撮りづらかっただろうなぁ・・・。

今回学んだことは「もう写らない」

今回の撮影と編集が終わり、僕が決めたことは、
「もう二度とお客さん役はやらない」
そして、もう一点、
「撮影対象者やその周囲に写る人(お客さん役など)は高さを揃えること」という2点。
学びました。よくよく考えて見たら商品の置き撮りにしても商品バランス考えて撮影するやん・・・。なんで気が付かなかったんだろう・・・ディレクターとして致命的なミスでした。

皆さんも撮影の際には被写体やその周囲の高さを考えて配置をしましょう。
(モデルさんはモデルさん同士、背が高いってのもあってバランス取れてるんだろうなー・・・)

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