1回戦を突破し、2回戦へ。
初めて怒られない試合を展開出来た僕は最後の大会でやっと自分のスタイルや「自信」を見つけることが出来た。
今までの練習は無駄じゃなかったんだ、なんて思いつつ、少し舞い上がってた自分を戒め、2回戦に向けて準備をする。

2回戦はあの苦手な・・・

2回戦の相手はY中(うちもY中だけど)。
全体的に高さはないけどスピードがあって、連携やサイドからの攻撃、ミドルレンジからのクイックが多くて、結構厄介な相手。
レギュラーフル出場でも勝ったり負けたりの互角の相手。

しかもこの攻撃パターンがウチと一緒(いや、僕が活躍するような選手だったらもっと攻撃パターン広がったんですよ。でも活躍しなかったんで・・・)だから、やり辛いんですよね、僕としては。

更にやり辛いというか、苦手意識があったもんだからこの学校と試合すると消極的な部分に更に磨きがかかり、ほんと動けなくなるんですよ。
過去、先生に殴られた蹴られた試合のほとんどはここが対戦相手のときばかり。
罵声・怒号の嵐。だから大嫌いな相手でね~。

トーナメント表見て「うわぁ~Y中だよ・・・」なんてマイナスにもなったけど「いやいや、俺は出来るんだから。」と必死に自分に言い聞かせる。

試合の直前になり、作戦会議。
僕への指示は1回戦と同じ「お前の上から打たすな。」これひとつ。
相手はさっきのO中に比べて身長がないのでさっきより止めやすいはず、そして背が低い分、こちらのロングシュートは入る、今までの僕は「ノーマーク選手」なんで、Y中からしたら「アイツはチョロい」ですからね(だって、そこのY中の監督に敵ながらダメすぎて怒られたぐらいだもん、俺)。
なら見返してやろうじゃないの(笑)

試合開始!この場にいる全員見返してやるよ!

今度は先攻だったかな。
ボール回しして、味方が切り込みディフェンスをブロック、そして僕にパスが回ってきたのでそのブロックの上から高く飛んで思い切りシュート!!

入りました。

ロングシュート。これは多分、決まったシュートw

挨拶代わりにロング行かせていただきました(そういや書いてて思い出した。先攻だった場合、最初の一発目はロングシュートでいただくって先輩たちのセオリーだったんですよね)。

ハンドボールはゴールから6mのラインにディフェンスがいて、その前に点線で9mと呼ばれるラインが引かれています。
ロングは大体その位置から後ろで打つんですよ。
ロングシュートが決まるとすごい気持ちいいんですよね。
その高い打点から一気に真下へ振り下ろしたりキーパーの動き見て、引っ張ったり、流したり。これがキレイに決まると「スカッ」とします。

ちょっと浮かしてシュート打ってます。わざと速度落としたシュート打ってキーパーのタイミング外してます。

先制点をいただいたので、今度は守備です。
守備は1回戦で要領を得てるし、とにかく自分の前方でボールを持った人間がコチラに向かってきたら間を詰めるなり飛んでブロックすればいい、あとは後ろの仲間に任せればいい。
全員、守備は他の学校の選手に比べても上手いですから安心して前に詰めることができます。

相手が適当にボールを回したあと、切り込んできました。
何回か戦ってる相手ですからね、誰がミドルを打ってくるぐらいはわかります。相手がシュート体勢に入ったとたん僕は手を伸ばし高くジャンプ・・・

手に当たりました。

すかさず、そのボールを味方が拾い上げ、速攻で点を入れます。
今回も作戦成功です。寧ろ1回戦より、相手の高さがないぶん、上手くいってます。
ほぼ、僕のディフェンス範囲からはシュートを打っても入らない、打たせない、状態になりました。こんなことは初めてでした。
初めて自分が活躍している、チームの中の1人として機能している、そう感じました。

完全にこちらのペースになった!

このパターンに自信を持ち、「相手がY中でもこれならイケる」と確信した僕はどんどん前に詰めていきます。
途中、勢いよく前に出すぎて反則を取られ、2回ほど退場は受けましたが、これは僕が積極的に動いて相手のシュートチャンスをちゃんと潰してるからなんで、一切怒られることはなく、その退場している間に指示を聞いたり、少し休憩したりしてました。

怒られることはなかったんですけど、今までシュートチャンスを潰していた人間がいなくなったんで、そこから打たれるんですよねミドルシュートを。
そうすると折角開いてた点差が徐々に縮まっちゃうんです。それが口惜しくて。
退場処分の時間(確か1分半だっけ?)が過ぎるとその点差を元に戻すべく、ロング打ったり、潰したり。
笛が鳴り、勝ち越した状態で前半を終えました。

これは完全にブロックされていますね。

記録しておきたい記憶vol.05_07

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