戦国四君のひとりであり、筆頭格とも呼ばれる孟嘗君の小説。
宮城谷作品の中で僕が最も好きな作品であり、それこそ擦り切れるまで何度も読んでる。
孟嘗君が生まれ風洪という処士に拾われてから湣王によって孟嘗君が薛に封じられ薛が半独立国家となるまでが描かれている。全5巻。
前半は孟嘗君というよりは風洪が主人公。この風洪がまたかっこいい。
男としての理想像が固まっている。風を感じさせる快男子。
後に白圭と名を改めるわけだが、光栄三国志ゲームやオンラインゲームでプレイヤーの名前を「白圭」とつけるぐらいにファン。特に田文(孟嘗君)に言い聞かせて単身花館に乗り込むシーンには毎回目頭が熱くなる。
他には商鞅、龐涓、孫臏を含め、戦国初期に活躍した英雄も登場するうえに孟嘗君にまつわる逸話も差し込まれていて歴史ファンが楽しめる内容になっている。
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