Le japonais de la couleur des cheveux qui sont idiot(日本語で「アホな髪の色の日本人」)

1996年の話ですね。
1996年の12月にフランスのパリに一週間ほど(実際には5日間ぐらい)旅行することになりました。
当時、僕はデザイン系の専門学校生でしてこの学校は「研修」という名目で学年全体でパリに行く、というのが毎年の恒例行事でした。

とにかくお金がない!!けど、やりたいことはやってみたい

旅費は授業料からの積み立てでしたが、向こうでの生活費とか土産やら美術館の入場料、買い物や移動は全部実費(当然ですけどね)だし、あんまりズタボロの服でも行けないし、カメラとかも買わないといけない。
苦学生(自分で言うなって感じですが。一応学費は学資ローンで自己負担)の僕にはとんでもなく痛い出費でしたが、何とか工面して5万程は小遣いとして持っていくことに成功。

さて、小遣いは確保したしカメラも「写るんです」を2コ程購入(実は全然足りない)。次は身なりをどうしようか、と。で、前々からやりたかった「白髪」にチャレンジしてみることに(^_^;)

白髪かっこええなぁー・・・

これはその当時「坂本教授(坂本龍一さん)」が白髪にされてまして「カッコイイ」と思いやってみたくて仕方がなかったんすよね。
ところが僕がバイトしてたのはお堅い「警備会社」です。

ごまかし程度で部分的に茶色にするぐらいならなんとか出来たけど白髪にするとなるととんでもない。クビっすよクビ。
しかし、今回の旅行で長期の「バイト入れない期間」が長期(といっても10日程度)出来たわけです、これはやるしかない、と思い立って近所の床屋へ向かいました。

床屋のオヤジさんも「白かぁ~白はやったことないからなぁ~」と困惑顔(そりゃあんな田舎でそんなことやるやつぁいねぇ)。
一先ず試しに海外性の強力なブリーチで何回かに分けて脱色してみるか、ということになりました。
僕の髪は色素が強い、というか真っ黒でなかなか色が抜けないそうでして、一回目は「茶色」になりました。
翌日もう一回やってみたところ「金色」になりました。

金髪でやめときゃよかった。あの日の俺に説教したい。

キレーな金色になって「いい感じじゃん、これにしといたら」と言われて、僕もそう思ったんですが、目標は「白」ですから、引き続きブリーチして色を抜くことに。

そうして出来上がった頭があのアイキャッチにも使ってるあの色。
そう「象牙色」。
日本人は黄色人種なんで黄色っぽくなるらしいんですね(^_^;)
ホントは青色を入れると「真っ白」に見えるらしいんですが、そんなこと知らなかったんで…。

髪の毛一本一本は透明に近いんですけど、頭皮の色とあいまってこんな色に・・・。
「うわぁ~・・・(失敗したぁ)」と感じながらも床屋の親父責めるわけにもいかず、とにもかくにも、この頭でフランスはパリに行くことになりました・・・。
戻れるならぶん殴ってでも、当時の俺を止めたいところです。

続き→記録しておきたい記憶Vol.01_02
「Il est transporté par avion à Paris pour les ivoire-blanches 16 heures.(象牙色、16時間かけてパリへ空輸される。)」

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