先日、「日本の巨大ロボット群像」という展示会に行きまして。
愛知会場ではメーテレさんが協賛しているみたいですね。その会場では「愛知会場限定「メ~テレ巨大ロボットアニメ史」特別展示というのも展示されていて、元々のロボット群像の展示もいいけど、この「メ~テレ巨大ロボットアニメ史」もメチャクチャ良かった。
「日本の巨大ロボット群像」は1976年生まれの僕より少しだけ上の世代の方に「どストライクゾーン」な感じでしたね。鉄人28号に始まり、ザブングル、ボトムズ辺りまで。とはいえ、幼稚園時代に見ていたり、おもちゃで持っていたり、再放送で見ていたものもあったので、それはそれで楽しめたのですが、個人的には「メ~テレ巨大ロボットアニメ史」が一番写真を撮ってました。そして、物販会場で見つけたのが、「サンライズワールド ワークス(メカアクション編/1977-1989)」という冊子。もう、最高。これぞ、僕のどストライクゾーン(本音を言えば、これにマクロスが加わると完璧。会社違うけど)。中に載っているアニメは本当に幼稚園から小学校卒業くらいまでよく見ていたロボットアニメである。1977-1989には数多くのロボットアニメがあったのだとよくわかる。今回は、「サンライズワールド ワークス」に載っている作品をベース(全部ではないです)にご紹介出来ればと思います。
Contents
- 1 無敵ロボ トライダーG7 1980年
- 2 最強ロボ ダイオージャ 1981年
- 3 伝説巨神 イデオン 1981年
- 4 太陽の牙 ダグラム 1981年
- 5 戦闘メカ ザブングル 1982年
- 6 聖戦士 ダンバイン 1983年
- 7 装甲騎兵 ボトムズ 1983年
- 8 銀河漂流 バイファム 1983年
- 9 重戦機 エルガイム 1984年
- 10 機甲界 ガリアン 1984年
- 11 巨神 ゴーグ 1984年
- 12 超力ロボ ガラット 1984年
- 13 蒼き流星 レイズナー 1985年
- 14 機甲戦記 ドラグナー 1987年
- 15 魔神英雄伝 ワタル 1988年
- 16 魔動王 グランゾート 1989年
- 17 超時空要塞 マクロス 1982年
- 18 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 1984年
- 19 まとめ
- 20 共有:
- 21 関連
無敵ロボ トライダーG7 1980年
冊子は「ザンボット3」「ダイターン3」から始まっていますが、この冊子に載っているもので一番古い記憶にあるものは「トライダーG7」。当時4歳。といっても内容はよく覚えてない。覚えているのはOPの曲くらいである(それでもよく覚えてるもんだと我ながら驚きだが)。「ゆけ~G7、トライダーG7♪」の部分と最後の「おまえはうちゅうの~無敵ロボ~」は覚えてます。この頃はロボに唇ありますね。このロボに唇の文化?ですけど、どうやら「ガンダム」の登場以降、減っていくようです。それだけガンダムのデザインって斬新だったんだろうな。
最強ロボ ダイオージャ 1981年
まぁ、ロボット版「水戸黄門」である。大ハマりしていた記憶がある。OPはもちろん覚えている。ほぼ、全歌詞覚えてる。不思議だったのは、ロボに乗る瞬間である。OPのアニメを見てもらうとわかるけど、ミト王子が溶けるようにロボに載っている。これが不思議でしょうがなかった。ロボってことは「金属」である(おそらく)。その金属で出来ているロボに溶けるように吸収されてコクピットに乗るのである。5歳児にとって不思議で仕方がない。そしてたどり着いた答えは「ダイオージャの胸は「バター」で出来ている」である。まぁ、5歳児だからねw
伝説巨神 イデオン 1981年
見ていたんだけど、実はそんなに覚えてない。多分、幼児には難しかったのだろう。メカデザインはこのあたりから変わってる気がする。ロボに唇がない。
太陽の牙 ダグラム 1981年
見ていた記憶はあるが、あまり覚えてない。まぁ5歳だし。苦手だったのはOP曲が怖かった?暗かった?っていうのと、やはり話が難しかった。なんていうか、ダイオージャとか、その辺りって「ヒーロー」としてのロボットで、悪いものを懲らしめる、退治する勧善懲悪なんだけど、ダグラムやボトムズってそうじゃなく、兵器としてのロボットを前面に出しているので、少し怖い印象が残っている。同時にヒーローではないので、今見るとメカでかっこいいんだけど、5歳児には「かっこいいロボット」のデザインではなかったんだよね。
戦闘メカ ザブングル 1982年
この頃になるとはっきりとおぼえてくる。曲も覚えてるし、メカの名前も覚えてる。何ていうか、ロボットがちゃんとメカメカしてくるというか、ダイオージャのときのように溶けて乗り込むわけじゃなく、理屈に合った変形だったり、変形動作が誤魔化される?というと表現が悪いか。ちゃんと機械の部分が見えて、機械らしく、変形や合体をするように見えてくるようになった気がする。この時点で6歳。年長さんである。
聖戦士 ダンバイン 1983年
言わずと知れた名作である。最近、様々なラノベでも言われて気付いたけど、「元祖転生モノ」である。バイストン・ウェル=転生なのか、と最近まで気づかなかった。しかも「転生+ロボット」という組み合わせ。贅沢である。OPもEDも全部覚えてるうえに、主要キャラの名前はフルで覚えているうえに、オーラーバトラーの名前もほぼ覚えている。
斬新なのは、ロボットなんだけど金属ではない、というか。バイストン・ウェルに生息する巨獣の鎧や筋を利用して作っている機体のため、妙に生々しいんだよね。羽根も虫の羽根みたいだし。モチーフも昆虫や鳥や動物が機体デザインに取り込まれているのも斬新(初期マシンだけかもだけど)。
ダンバインは一番プラモデルを買ったアニメかもしれない。人間ドラマも多く含んだ作品で引き込まれるんだけど、引き込まれるだけに最期が悲しい。ヒロインも多く登場して、後々の作品にも多大な影響を与えた作品だと思う。一番好きな機体はビルバインで敵機ではビアレスかズワァースかな。
ちなみに上記の展示会で撮った写真をインスタにアップしています。
装甲騎兵 ボトムズ 1983年
僕らより少し上の世代はドハマリしたんではないだろうか。当時7歳の小学校1年生には少し話が難しかったかもしれない(けど、小学1年生とかの雑誌に確か載っていたような・・・)。今見るとかっこいいデザインなんだけどね、当時はあのスコープが好きになれず・・・。OPはかっこいいとは当時から思っていたけど。戦闘シーンは好きだけど、話は難しくてよくわからん、みたいな・・・。
銀河漂流 バイファム 1983年
やはりダグラムやボトムズよりはこちらのロボットのほうがかっこよく見えて、バイファムは覚えているもので、バイファム、ネオファム、あと多分ウグ?もプラモを買った気がする。
重戦機 エルガイム 1984年
好きなロボットアニメ3種類を挙げろと言われたら必ず入るのが「エルガイム」である(ほかはマクロスとダンバイン)。先日も永野護氏の展示会に行って改めてこのロボのデザインに惚れ込んだところである。もうとにかくメカのデザインが最高にかっこいい。個人差はあるでしょうけど、僕に刺さりまくった。
あのバスターランチャーの設定もいい。大体少し疑問に思っていたのである。ロボットメカで「サーベルが光る」、「溶けるように切り裂く」、これはサーベル自体が発光、エネルギー体なんだろう、ということで子ども心にも納得していたけど、ビーム・ライフルとかが何発も撃てるのが疑問で、補充しなくても何発も撃てるの?(実弾は補充するかもだけど、ビームのエネルギー的なものは補充している感じがなかったので)って思ってたけど、バスターランチャーはロボ本体にケーブルを挿して使っている。これがかっこよかった。「ジャックを機械に挿す」これがかっこいい(分かる人いるかなー・・・)。
キャラや世界観はダンバインより少しおどけた感じで少し安心して見ていられるけど(お色気シーンもあるよ)最期は「え、そんな終わり方なの?」という終わり方でびっくりした覚えはある。小学校2年生の当時では意味がよくわかっていなかったけど、敵ボスも倒して、みんな仲間は生き残っているけど、「ハッピーエンドとは言えない感じ」がして、モヤモヤする。
エルガイムMk-Ⅱは親にねだって「ハイコンプリートモデル」を買ってもらった。すごく渋られた記憶があるけど、他に何も買わない、約束守るなど色んなことをクリアして買ってもらった気がする。ハイコンプリートモデル高いからね。子ども心にも遠慮するレベルで。宝物になった。遊んでいて色んなパーツがなくなってしまったけど、今でも持っている。今でも想い出としての宝物の1つである。なお、ファンネリア・アムかガウ・ハ・レッシィかと聞かれれば、「ガウ・ハ・レッシィ」である(なお、リン・ミンメイか早瀬 未沙かと聞かれれば、「早瀬 未沙」である)。
ファイブスター物語
なお、ファイブスターストーリーズも当然好きである。このマシンデザインはたまらない。
機甲界 ガリアン 1984年
中世ヨーロッパの世界観+ロボで当時の僕も大好きなアニメだった。ただ、途中で宇宙空間に出たことで、おそらく興味が薄くなったんだと思う。最期まで見た覚えがない。ケンタウロスのように人馬型のロボのデザインは好きだったなぁ。ザウエルとスカーツのプラモデルを買ったのは覚えてる。スカーツは冬の寒い日にコタツに入りながら組み立てていたのを覚えている。
巨神 ゴーグ 1984年
実を言うと、一度も見たことがない。理由はゴーグの放送タイミングが習い事の空手の時間とモロに被っていたため、友達はゴーグの話をしているのに全くわからなかった。当時はビデオなどは高級品で、今みたいにYouTubeやタブレットで配信を見ることも出来ないような時代(というかインターネットがないしw)です。その日の放送を逃したら、もう見ることは出来ない。でも、超合金だったかな?ゴーグのプラモじゃないけどおもちゃは1体持っていた。ゴーグのデザインかっこいいですよね。
超力ロボ ガラット 1984年
見ていた覚えはある。コメディ色が強く、敵機やキャラも可愛気のある作品である。ロボットなのに大きさが変わるっていうね(当時はわかんなかったけど、膨張金属っていう金属らしい)。覚えているのは、手が腕に、腕が手になるっていうその発想が面白いなっていう点。これは覚えてたな。今、動画を見てわかったんだけど、これ、ワタルと同じ絵柄じゃないかな。キャラとか。ワタルと同じ系統だよね。ここからワタルの系統が始まるんだな。
蒼き流星 レイズナー 1985年
見ていた覚えはあるし、プラモデルもいくつか持っていたし、OPも覚えているんだけど、ストーリーはいまいち覚えてない・・・。放送時間を見ると木曜の17:30とある。わかった、空手の練習日だからちらっとしか見れなかったか、なんかだな(イデオンも木曜っぽいから同じ理由だな)。ロボットのデザインはかっこいいけど、レイズナーは個人的にそんなにかっこいいとは・・・であるwレイズナーとバルディ、ザカール持っていたかな。ザカールはかっこいい。土曜日ならアニメ見やすいけど、平日の夜の時間帯のテレビは子どもではなく、親がチャンネル権持ってますからね。プロ野球で随分見たい番組を見られなかったもんだ・・・。
機甲戦記 ドラグナー 1987年
見ていたのは覚えてる。そして、土曜日放送だから間違いなく見ているはずなんだけど・・・。裏番組見ていたのかな・・・。OP曲はかっこいいです。マシンのデザインもかっこいいんだけど、なんか記憶にない・・・。
魔神英雄伝 ワタル 1988年
これも名作の名高い作品です。今まで紹介してきた作品は結構「男子向け」な作品が多いのですが(ボトムズとか特に)、これに関しては女性ファンも多かったのではないでしょうか。女性ファンというか、女子ファンか。虎王とかね。デザインは秀逸かと思います。通常、このような二頭身デザインだと可愛さやコミカルな感じが強くなると思うのですが、ちゃんとかっこよさも残っている。しかし、「巨大ロボの群像」の中でのインタビューで答えている方もいましたが、「日本のロボットには武士や侍の要素が表れている」と。海外の方のインタビューなのですが、言われて気づくというか。そうか「武士」や「甲冑」「鎧」まぁ、あとは「騎士」もですが、そういったものを「かっこいい」として無意識のうちに認識しているんだな、と思います。OP曲も大人気でした。
魔動王 グランゾート 1989年
個人的にはワタルよりこっちのほうが好きでしたね。ワタルは女子向け要素が強い感じがして、少し気恥ずかしいというか。グランゾートのほうが少し男子向け要素が強かった感じがします。魔法陣からロボットが出てくる時点でファンタジー要素が強いため、メンテナンスとかはどうするんだ、という疑問もありましたがwまぁ、そんなこと気にしていたら、見れませんw魔法陣から出てきたときのフェイスモードがちゃんとヒゲ生えていたり、フェイスモードからバトルモードへ変わるときのシーンが好きでしたね。デザイン的にも「おお、そこがそうなるのか」みたいな。舞台は2050年の月なので、今年は2025年。あと25年経ったらグランゾート登場の年ですね。そのときは74歳。生きてるかな、僕。
超時空要塞 マクロス 1982年
これはサンライズ作品ではないですが。これだけいっぱいロボットアニメ並べておいて、意外とガンダムにはそこまでハマってなかったんですよ。初代、Z、ZZと見てはいますが、そこまでで、プラモデルも何体か買ったけど、世界観にハマることなく(周囲がガンダム見てるから俺も見ておこうって感じ)。好きだったのは上記にもある通り、マクロスです(結局、年長~小学校2年生の3年間に見たアニメで埋まってる)。マクロスはロボのデザインも当然かっこいいんだけど、何と言っても「ロイ・フォッカー」である。バルキリーも買うならロイ・フォッカー・スペシャルじゃないと嫌だというくらいに「ロイ・フォッカー」が好きで、幼心に「フォッカー少佐かっこいい」と思って、主人公のヒカルより、ロイ・フォッカーの活躍や登場が好きだった。だから、「パインサラダ」の回は本当にショックで。幼心にあのシーンを見た記憶はリアルに残っている。「フォッカー死んじゃった!そんな悲しいことある?」て感じである。
そして、リン・ミンメイを引きずりまくる一条輝にイライラして、終戦後はヒカルに近づくミンメイにイライラして、早瀬大尉が可哀想で・・・でも時折、早瀬大尉と仲良く終わる回は安心したり・・・。
(大人になってからWikipediaを見てわかったんだけど、色々と大人の事情で引き伸ばしていたのね。明らかに、数話は余分な話な感じしたもんなぁ・・・)
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 1984年
これが劇場版。これが40年前の作品なのか?というくらいに絵がキレイで表現が細かい。こちらではスッキリハッピーエンドで、ヒカルも決断している。でもロイ・フォッカーは・・・。
まとめ
とまぁ、こんな感じでしょうか。ただし、僕がアニオタ(いやまぁ多少は認めますが)というわけではなく、本当にこの当時はどこのチャンネルでもどの時間帯でもってくらいにロボットアニメだけじゃなく様々なアニメ作品が多々生まれている時代でした(今みたいに深夜に放送はなかったけど)。子どもの起きている時間帯のテレビならどこかのチャンネルでアニメのひとつはやっている、みたいな。ましてこれに特撮ヒーローなどやヒーロー戦隊モノ(好きだったスーパー戦隊モノ6作品)がやっていたり、宇宙刑事モノだったり、タツノコプロのタイムボカンシリーズ(これまたどこかでまとめるのもアリだな)もあって、本当に様々な作品がありました(まだまだロボ系だけでも他にもいっぱいある)。今の40代中盤から50代中盤の男性の方であれば、全部は無理でも多少は説明出来るし覚えてると思う。
ちなみに、月刊ホビージャパン2024年5月号は「サンライズ・ロボット列伝80s」である。これらの作品がプラモデルで紹介されている(全部ではないが)。上記のロボットアニメが好きな方には是非読んでいただきたい一冊である。
