ミュシャを知ったのは学生時代。専門学校の2年生。
デザイン系の学校だったので、そういった展示会の情報は学校内にたくさん掲示されていて、ミュシャも学校にポスターが貼ってあったかなんだかで知った。
ポスターは「ヒヤシンス姫」を大きくレイアウトしたポスターで、見た瞬間に「うおぉぉぉぉっっっ!!!!!!! なんだこれ!?」と衝撃を受けた。デザイン系の学校に通いながらもそういった普通の絵というか美術には疎く、そういったものには衝撃を受けることはないと思ってただけにより一層驚いた(ダリとか前衛的なものとかシュールなものとか彫刻、歴史遺跡系は興味あったけど絵はイマイチ興味持てなかった)。
ミュシャの展示会を見に行ったらもう驚きの連続。
画家と思ったらデザイナーだった。広告やパンフレットをデザインしているグラフィックデザイナー。だから惹かれたのかと納得した。金のない学生だったけど画集を買って何度も何度も見返した。
ミュシャの展示会を告知したポスターもミュシャ展に行く前から惚れこんでしまい、このポスターを貼ってあるビルや駅の幾つかには交渉した。普段はそんなこと出来ないんだけど、好きなモノ見ると行動変わるね。2,3件交渉したウチの1件の栄のとあるビルのオーナーさんは「展覧会の期間終わったら取りにおいで」と快くOKしてくださり、取りに行ったときも丁寧に紙に巻いて保管してくれてた。
そして、画商さんが開く(リトグラフだっけ?)展示即売会も必ず行った。そして毎回椅子を並べられ、買うように色々話をされるんだけど、それはね、さすがに買えない。金ないしwww画商さんからしたらいい迷惑だろうけどさ。ミュシャの絵が見たいんだからしょうがない。一回どのぐらいつかまってたかな?夜勤明けで昼から行ってそのまま閉館までいたから6時間ぐらい4人くらいのきれいなおねーさんに説得されたけど買わなかったwww
ただ、一回だけ契約書にサインしたことがあって、そんときは原画?元の版画で刷られた1枚なのかな?いくらだったかなー?300万?もっとしたっけ?覚えてないや。
それを見せられて、「絵のある生活」というものを語られてこんなチャンスないし、そして今買っておかないとこれから買う機会はないだろう、結婚したり子どもできたら絶対に買えないってわかってたから契約書にサインしちゃったんですよね。
年収200万ぐらいだったくせにwww
結局、周囲から大反対されてクーリングオフしたんですけどね。
そのときに言われたセリフがまぁーひどい。
「きれいなおねーさんと仲良くしたかったんだろ?」とか
「君が絵に興味あるとは思えない。冷静じゃなかったんでしょ?」とか
「下心につけこまれたんだろ?」などなど。
反対したのは家族じゃなく、当時付き合いのあった先輩でこいつはねー、ほんとひとのことを頭ごなしに「君はこういう人間なんだよ。」とタバコふかしながら言葉遣いは丁寧に見下す男で。ミュシャの絵が好きなんですよ。ミュシャの絵には衝撃を受けて、なんて説明したけど信じてくれない。
仕事柄つきあいがあったから従ってたけど、今でも大嫌い。ホントこいつに会うのは苦痛だったな。今は縁が切れてるからいいけどね。テメーの物差しで俺を測るんじゃねぇっての。
脱線した。
で、ついこの前、Facebookでミュシャ展が開かれることを聞いて行ってきました。
学生時代に見た時は結構遠くというかあまり近くで見れなかったんですよね。上のほうに飾ってあったり、近づけないようにされてたりで、だけど今回は本当に間近で見れたからもう感激。食い入るように見てきた。あまりに見てるから後ろからガンガン抜かれてく。
前回の展覧会にはなかったものもあって、もう本当に行ってよかった。
雑誌の表紙なんかではタイトルのサイズと絵と模様?っていうかな、区切られてる部分の比率見たりとかロゴだったり、学生時代に見たところとは別の部分に注目したりして色々見てきた。勉強になった。一回、展示会の表紙をアール・ヌーヴォー様式なデザインでしちゃおかな、とも思った(多分、却下されるだろうけどwww)
好きな絵は幾つかあるけど、特に好きなものは
- ジスモンダ(青いラインで描かれてるのがまたいい)
- 黄道十二宮
- メディア(メデア)
- JOB
- 四芸術(詩・ダンス・絵画・音楽)
- 一日の四つの時(夜のやすらぎ)
- 四つの星(宵の明星)
- リマージュ誌
- ココリコ誌 創刊号(特にロゴ)
- ウィンナーシック誌
- パリ万国博覧会公式晩餐会招待状
- ル・モンド・イリュストレ誌
かな。画像はGoogleの画像検索を見てもらったほうが早いのでリンクさせておきます。
幾つかはないなー。今回買った図録から撮影したものを貼っておきます。
手ブレしちゃってますけどお許し下さい。
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