ClaudeでWEBディレクター専用AIチャットボットを作ってみました。WEB Director D.I.O Assistantという名前です。
このブログに書いたディレクション系の記事だったり、実績やプロフィール、考え方などを学習させてあるため、少しオーバーに言えば、僕の「ディレクターとしての分身」でしょうか。
基本的にイチからコード書けないレベルです(HTML)。それでも基礎的な部分は3時間ほどで構築出来ました。結構、簡単に作れてしまいました。
AIの便利さに舌を巻いたと同時に恐怖も覚えた次第です。
今回は以下に開発日記や考察、企画や展開など色々と記述出来たらと思います。
Contents
AIでAIを開発出来るのだろうか?
ふと、そんなことを考えました。Chat-GPTやGemini、NotebookLMは使っているけれど、学習させて育てているわけではない。多少、設定やプロンプトの書き方で賢くなったり、聞き方の工夫で精度は増すが、それは学習とはまた違う内容である。開発のきっかけは「自分で学習して育てるAIツールを自身で作れるか?」と思ったのがきっかけである。
早速、Claudeに聞いてみた。なんでClaudeに聞いたかと言うと、Chat-GPTは聞けば聞くほど、確認すればするほど間違ったり、手を抜く行動が見えるからである。でもClaudeは曖昧な指示でも、何度繰り返しても割とちゃんと返してくれる。ということで、最近はClaudeを色々と触っている。
僕「自分独自のAIって開発出来る?」
Claude「はい、開発できます!レベル別に説明しますね。
◯初心者でも始めやすい方法:既存のAI APIを使う
・OpenAI API や Anthropic API(Claude) を使って、自分のアプリに組み込む
・プログラミング知識があれば比較的すぐ始められる
・コストは使った分だけ(従量課金)
◯ノーコードツール
・Dify、Flowise などでコードなしでAIアプリが作れる
◯中級者向け
オープンソースモデルをカスタマイズ
・LLaMA(Meta)、Mistral などの公開モデルを使う
・自分のデータでファインチューニング(追加学習)が可能
・ローカル環境で動かせる(Ollama など)
◯RAG(検索拡張生成)
・自分のドキュメントや知識ベースをAIに読ませる
・LangChain や LlamaIndex などのフレームワークを使う
◯上級者向け
ゼロからモデルを学習させる
・大量のデータと高性能なGPUが必要
・現実的には数千万〜数億円規模のコストがかかることも
・研究機関や大企業レベルの話になる
なるほど、なるほど、わかりやすい。
なんとなくで聞いたのは上級者向けだったけど、そりゃ当然、イチから開発になるから、「数千万〜数億円規模のコスト」だね。
Difyとかは以前少し触ってみてUIがよくわかんなかったことや、「自分で学習して育てるAIツールを自身で作れるか?」が知りたかったので、「claudeを使って学習モデルを構築したい」と言ってみました。
claudeを使って学習モデルを構築したい
Claudeを使って学習モデルを構築する場合、いくつかのアプローチがあります。
Claudeでできること
1. APIを使ったアプリ構築
Claude APIを使って、自分のアプリやサービスにClaudeを組み込む方法です。これが最も現実的です。
→自分のアプリとかないし、サービスを提供しているサイトとかもないしなぁ・・・。
2. RAG(検索拡張生成)
自分のデータ(PDF、社内文書など)をClaudeに読ませて、特定分野に詳しいAIを作る方法。
→自分のブログや資料とかを読み込ませる感じ?
3. システムプロンプトでのカスタマイズ
Claudeの振る舞いや役割を定義して、特定用途に特化させる。
→2と何が違うのか・・・?よくわかんないけど。。。
※注意点
Claudeのモデル自体は再学習・ファインチューニングできません。AnthropicはClaudeのファインチューニングAPIを一般公開していないため、モデルの重みを変えるような学習は現時点ではできません。
→大元のベース機能というかな、持っている性能以上のことは出来ませんよってことですね。
さぁ、何を作ろうか。
Claude「具体的に何を作りたいですか?
目的を教えてもらえれば、最適な構成を提案できます!」
・特定分野の質問応答システム?
・社内ドキュメントを検索するAI?
・キャラクターや口調を固定したチャットボット?
・何か別のもの?
僕「WEBディレクターが困ったときに質問したい特化型のシステム?まるで僕のような。」
何を言ってるんでしょうか、ごめんなさいって感じですが、そのように書いてみました。
→「あなたのような」WEBディレクター特化型のAIアシスタントを作ってみることになりました。
ちょっと中略
ここから、どう作っていったのかですが、Claudeに表示される指示に回答して、まず簡単なプロトタイプとして、システムプロンプトを一緒に設計。
といっても、表示される質問に回答するだけでした。めちゃ簡単。2~3問の質問に回答や補足を追加したら、もうシステムプロンプトの骨格が作れそうです、とのこと。ホントかよ。
そこから簡単にHTMLで試しに作ってみることに。これはモックアップみたいなもんかな?
Claude「今後、他の困りごとのパターンを追加していけば、どんどん「あなたらしいAI」に育てていけます。使ってみてどうでしたか?」と。
え?これで終わり?そんなもんなの?と思ったのと、これを自サイトにどう置いていいかわかんないので、聞いてみる。
「これはWEBサイトにどうやって設置するの?そのまま、HTMLファイルをサーバーに置くだけでいいの?」
Claude「結論から言うと、そのままサーバーに置くのはNGです。理由はセキュリティです。このHTMLファイルにはAPIキーをブラウザ上で入力する仕組みになっていますが、HTMLをそのまま公開するとAPIキーが第三者に見られたり、悪用されるリスクがあります。」
そうなんだ。ならどうすればいいのか?
現実的な選択肢
一番手軽なのはVercelです。
Next.jsというフレームワークを使えば、フロントとバックエンドをまとめて無料でホスティングできます。APIキーはVercelの管理画面で環境変数として設定するだけなのでコードに書く必要がありません。
他にはNetlify + Netlify Functionsや、さくらVPS・AWSなどのサーバーにNode.jsやPythonでバックエンドを立てる方法もあります。
正直なところ
フロントのHTMLだけなら作れても、バックエンドの構築はプログラミング知識が必要になってきます。どこまで自分でやるか、エンジニアに頼むかの判断が必要です。エンジニアに依頼する場合は「Next.jsでClaude APIを使ったチャットUIを作りたい、APIキーはサーバー側で管理したい」と伝えれば話が早いです。どうしますか?自分で試してみたいですか?それともエンジニアへの依頼前提で進めますか?
→自分で試すしかないよね。
ここから少し難航した
必要なもの
・GitHubアカウント(無料)
・Vercelアカウント(無料)
・Node.js(パソコンにインストール)
・Anthropic APIキー
手順の全体像
1. Node.jsをインストール
2. Next.jsプロジェクトを作成
3. コードを書く(フロント+バックエンド)
4. GitHubにアップロード
5. Vercelにデプロイ
6. APIキーをVercelに設定
とのことなんだが、もう、何がなんだかさっぱりわからない・・・。ここでClaudeから(もはや、Claudeさんと言ったほうがいいだろうか、くらいに言いなりになっている)、スキルの確認をされて、正直に回答した結果、
「ありがとうございます!では、完全ゼロから丁寧に進めましょう。正直に言うと、Next.js + GitHubの組み合わせはWindowsでGitHub未経験だと最初のハードルが少し高いです。なのでもっと簡単な方法を提案します。」
へいへい。お気遣い、まことにありがとうございます。
おすすめはこの構成(らしい)
Vercel CLI(コマンドラインツール)を使って、GitHubを使わずに直接デプロイする方法です。
手順はこの4ステップだけです。
1. Node.jsをインストール
2. プロジェクトファイルを作成(私が全部書きます)
3. VercelにログインしてCLIでアップロード
4. APIキーをVercelの管理画面に設定
Vercelというサービスを使って作る?ようですね。なお、Vercelは無料で使えます。安心してください。
Vercelの無料プラン(Hobbyプラン)でできることはこんな感じです。
・個人プロジェクトは無料で何個でも作れる
・独自ドメインも設定できる
・今回作るようなチャットボットは余裕で無料範囲内
長くなるのでまとめると・・・
ステップ1:Node.jsのインストール
ステップ2:プロジェクトを作成する
指定されたパスが見つかりません。 とエラーが出てしまい、Claudeにエラーを投げる。相変わらずパスがおかしくてエラーが続くので、Claudeに原因を聞く。
ステップ3:プロジェクトフォルダに移動
必要なファイルはClaudeが作ってくれるので、コピペするだけでOK
ステップ4:Anthropicのライブラリをインストール
ステップ5:Vercelにデプロイ
ステップ6:コマンドプロンプトに出てくる質問にY/Nで答えていく
Claudeさんに質問コピペして投げれば教えてくれます
ステップ7:APIキーを設定する
ここが少し厄介で、APIキーがどれか、何のサービスのキーを入れればいいのか、Claudeが示すキーがサンプルなのか、そのまま入れるだけのものなのかが少し分かりづらく・・・。
ANTHROPIC_API_KEYを発行するのか、と思ったら、「そのまま入力してください」と言われ・・・。
なお、APIキーは有料です。厳密に言うと、APIキー自体は無料ですが、使った分だけ料金がかかります。
★料金のイメージ
Claude Sonnetの場合、1回の質問と回答でだいたい0.1〜0.3円くらいです。毎日10回使っても月30〜90円程度なので、個人利用なら実質ほぼ気にならないレベル、とのこと。
ステップ8:Vercelの設定
ホントなら、ここでAIチャットボット完成なんだけど、Next.jsのデフォルト画面が表示されてしまう。どうやらファイルが正しく保存されていなかったようです。これもエラー内容をClaudeさんに投げると原因と対策を記述してくれます。色々とフォルダ内のデータに何があるかを調べたり、コマンドで検証したりして調査。結果、layout.jsという、Next.jsには必須のファイルが足りないことが分かりました。
その後、2回か3回ほど、フォルダの場所が違う、ファイルの場所が違うなどの指摘があって、総合的に3~4時間くらいで出来ました。
https://wd-ai.vercel.app/

無事、作成することが出来ました。
回答の速度を上げるには、AIの性能(バージョンやモデル)を落とせば速度は上がるみたいですが、当然、質は下がります。また、回答の文字数が異状に多く、文章が途切れるのが気になったので調べてみたところ、文字数の調節(絶対の厳守ではないけど)も出来るようです。
成長と管理画面
さて、学習方法ですが、僕が学習させたい記事を投稿する、という方法で学習させています。当初は違う方法だったのですが、結局、記事を投げる、Claudeさんが要約してroute.jsを記述する、みたいな感じです。
また、実際にどんな質問がされたのか、どういった質問をしてきてるのか、が気になったので「どういった質問がされたか、などを把握するにはどうしたらいいですか?」と聞いてみたところ、
方法1:Vercelのログを見る(今すぐできる)
Vercelの管理画面でリクエストのログを確認できます。ただし質問の中身までは見えず「いつアクセスがあったか」程度の情報です。
方法2:データベースに会話を保存する(本格的)
質問と回答をデータベースに記録して、管理画面で一覧できる仕組みを作る方法です。これが一番便利ですが、データベースの設定が必要になります。
方法3:外部サービスを使う(比較的手軽)
LangfuseやHeliconeというサービスを使うと、Claude APIへの問い合わせを自動で記録・可視化してくれます。どんな質問が多いか、回答時間はどのくらいか、なども見られます。
方法3のHeliconeが一番手軽とのことなんで、これも作ってみました。なお、無料プランがあって、月10,000リクエストまで無料とのことなので、個人利用や社内ツールレベルなら全然余裕です。
Heliconeでできること(無料範囲内)
・どんな質問が来たか一覧で見られる
・質問と回答のペアを全て記録
・何時に何回使われたか
・平均応答時間
・コスト(APIの使用料)の管理
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こんな感じで、Heliconeで見られる情報としては、質問と回答の内容、いつ使われたか、応答にかかった時間、APIのコスト(何円使ったか)などがあります。使い込んでいくと「こういう質問が多いな」「ここの回答が弱いな」という気づきが出てきて、システムプロンプトをさらに改善するヒントになります。
外部サイトして利用も出来ますし、冒頭に貼ってあるように、ifrmae形式でブログやWEBサイトに埋め込みも可能です。
イメージとして
中身はClaude(Sonnet)だけど、性格と知識は僕仕様という感じです。
ベースのAI能力はClaudeのものですが、
・「WEBディレクターとして答える」という役割
・このブログ記事から得た実体験・考え方
・文字数等、設定されたスタイルで回答する
これらはシステムプロンプトで設定しているので、Claudeが僕の経験を借りて動いているイメージが近いかもしれません。「僕の経験 × Claudeの言語能力」って感じです。故に、「AIを自作した」とは言い切れず、自動車のエンジンはClaudeで燃料が僕の記事って感じですね。
たまに自社サービス名+AIでオリジナルっぽいものを開発しました、って話もありますが、中身は結局既存のAiってあるじゃないですか。あれってこれだと思います。OpenAIやAnthropicのAPIを使って、プロンプトを工夫しているだけのケースがほとんどで、本当に独自でAIを開発している(モデル自体を作っている)のはGoogleとかMetaとかの超大企業レベルの話でしょうね。
さて、これをどう展開させるのか、ビジネスにつなげるかは次回の記事に回したいと思います(めっちゃ長いもん)。
