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WEB Director D.I.O Assistant
WEBディレクター専用チャットボットを作ってみましたの続きです。
このまま学習を続けて育てていきますが、あくまでテスト的なものですし、僕の経験や考えに基づいてのディレクションなので、出てきた回答を信じるかどうかは自己責任でお願いしますね。
さて、今回は転用などの話をしたいですが、その前に少しだけ機能のご紹介。
Contents
わかりませんという回答と攻撃に対しての対策
・あまりにも荒唐無稽な質問が来た時や、あまりにも意味が不明な、回答がない場合の質問が来たときの返事はどのようにするのがいいか
AIって「わかりません」という回答を出さないように開発しているから、ハルシネーション(いわゆる間違いやおかしな回)をする、と言われています。
だけど、こういうチャットボットって必ず関係ないことを入力する人いるんですよね。クライアントのチャットボットにおいては「営業メール」をコピペして送って来る業者もいました。読まないって、それは。心象悪くするだけなのに。
この「WEBディレクター専用チャットボット:WEB Director D.I.O Assistant」は荒唐無稽、意味不明質問にはわかりません、と返すように設定しました。
いわゆるサイバー攻撃的なコマンドをチャットボットに入力されたり、セキュリティ的に危険な質問が来たときはどのように返答またはブロックするべきか。
そして、入力系のものだと必ず発生するのが、入力フォームとかに「コード」入れられて攻撃されたりすることだったり、あとは先日もありましたが(スペインだっけ?)企業のセキュリティ突破に利用されてしまうこと。
後者に関しては「WEBディレクターAIなのでその質問には答えられません」と返すようにしています。
そもそもチャット(ボット)とは
Aiではない「チャットウィンドウ」や「チャットボット」は多分、2010年代くらいに企業サイトとかに設置されるようになって、一時、流行りと言うか結構、色んなサイトに設置されるようになった記憶があります(ドレンド化していたと思います)。そこからしばらくしてあまり見かけなくなったのですが(LINEツールやFacebookメッセンジャー使ったものとかもありましたよね)、特定の業界においては非常に有用性が高く、「金融」や「不動産(=オーナー向け)」、「行政」など、複雑だったり非常に細かい事例、細かいサービスが必要な業界においては非常に便利なツールとして、WEBサイトに設置され続けていました。
個人的にも質問の流れを考えてストーリーを作って自動回答をしてくれるようなチャットボットの開発を打診されたことがありますが、想定されるストーリーがとても複雑で(分岐もあるし)、時間がかかりすぎる上に不正確なこともあって、立ち消えたこともあります。
時代は流れ・・・AIチャットボットは簡単に作れてしまう時代になった
僕のクライアント様も自作でDifyで作成されていますし、僕もひとりでClaude使って作成が出来ました。上記の旧チャットはストーリーや、管理画面上で言葉や文言を全て用意しておく必要がありましたが、AIであればその必要はなく、手軽ですし(あ、でも基となるAIのエンジンが優秀でないといけないとは思いますが)、ああいったツールはメンテナンスや更新が面倒なことが多いのですが、Aiチャットボットであれば比較的容易です。なんていうか、サイト内に情報がなくても、チャットボット内のシステムプロンプトに書いてあれば回答出来ますし、話が飛躍してしまいますが、「データベースを組む必要がない」という気がしています。
完全に空っぽではダメですが、基となるデータがあれば、引っ張り出してくるシステムはAIが代替してくれる、というか(箱の中にラベルとタグとデータがあれば、引っ張り出す作業はAIがやってくれる。DBはあるけど、RDBMS組まなくていいというか)。もっと簡単な言い方あった。検索や抽出機能はAIが代替してくれるというか。
どういったものが作れるか
さぁ、今回の経験やこの技術をどのようにして「お金」に変えるか、です。どんな使い方が出来るか、どんなものが出来るかを考えてみましょう。
・採用FAQ bot:よくある質問・会社情報を学習させて採用ページに設置
→これはそんなに面白くないかなぁ・・・。普通の使い方、というか・・・。
・店舗・施設案内bot:営業時間・メニュー・アクセスを学習させてGBPやサイトに設置
→GBPにリンクを貼るのは面白いかもしれないですね。
・社内マニュアルbot:自社のルール・手順書を学習させて社内向けに
→昔いた会社で仕事の属人化を防ぐために社内業務のWiki化を図りましたが、使えそうですね。先輩社員のノウハウを学んだチャットボットとかアリですね。やはり、データベースの代わりになりますね。
・クライアント向けレポートbot:自社サービスの説明・料金・事例を学習させて営業ツールに
→これもピンと来ないかな・・・。まあ、でもアクセスレポートを毎月食わせて見るのはいいかもな・・・。ただ、それやると、俺の仕事なくなるじゃん?みたいな。
・WEB担当者講習の予習bot:講習前に受講者が使えるQ&Aツール
→これはむしろダメかなー。自分で学ばなくなる気がする。自分で調べて、様々な記事を読んだ上で要約を読むならいいけど。
・EC系クライアントへの提案としてお客様レビューを学習させたbotをカートページに設置
→購入前の不安をリアルな声で解消できるようになる。まぁ、AMAZONだとチャットボットではないけど、既に商品のレビューはあるけどね。
実際に売れるかわかんないけど実用性高そうなチャットボット
AVAIチャットボット
「技術革新にエロはつきもの」とよく言うが(格言でもなんでもないけど)、エロへの探究心、熱意は中々のものである。AVには構成内容、女優名、レーベル、ファンのレビューなどがしっかり書き込まれている。それらを学習させることで、「こういう作品が見たい」だけじゃなく、「今の自分はこういう気分だから、それに合うものを見たい」とか「年齢や、趣味嗜好からオススメする作品」などを選んでくれるのではないか?と思った。もう色んなレーベルのレビューを学習させて、横断型で作ることで、世の男性が必ず経験する「今日はどれにしようか」という時間を短縮出来るし、「しまった、コレジャナイ」を減らすことも出来るのではないか?と(まぁ、その「今日はどれにしようか」が楽しいんじゃないか、という意見もあるとは思いますが)。問題は、これがビジネスになるか、というと、「誰がお金を出すの?」という仕組みではある。業界横断型だからね、特定のクライアントじゃないからお金の算段がつけにくい気がする(というか、もう既にありそうだし)。
シミュレーター代替としてのAIチャットボット
これは上のネタよりかなり具体的かつ、ビジネス性も高い。探せば既にあるだろうし。何かというと、「◯◯シミュレーター」の代替品である。ああいった「◯◯シミュレーター」はもう既に大体あるし、自社のユーザー向けびサービスとして開発するにも今から作ってもかなり後発で目新しいものにはならないし、何ならお客さん側も他社サービスで調べてたりしている。また、シミュレーターって例えば金利とか、◯◯係数みたいな数値に改定があったりすると、メンテナンスをすぐやらないといけないし、そもそも、様々な条件のかけ合わせになるため計算式が複雑で、開発が高額+保守費用がかかる割に、使われにくいという印象があるし、パターンが増えるたびに開発コストがかかるんですよね。
ところが、AIのエンジンを使えば、複雑な計算式やパターンを入れなくても、計算はAIが回して、シミュレートのパターンは、今までの商品や事例などを学習させれば、パターンが増えて、精度も増してくる。土地などはそのタイミングで値段は変わるだろうが、そこは検索から拾ってくるようにしておけばいい。「太陽光発電の費用対効果シミュレーター(昔、エクセルで作りましたけど、めっちゃ苦労しました)」「リフォーム・住宅ローンの概算」「保険のプラン提案」とかね。
ただ注意点も一つあって、Claudeは計算が得意ではあるものの、複雑な数値計算で稀にミスが出ることがあります。なので「あくまで目安・参考値」として使い、最終確認は人間が行うという設計にしておくのが安全です。あくまでシミュレーターで、「あくまで目安・参考値」。まだそこまで真剣に考えてない、一旦、金額が知りたいという方ならハードルが低いほうがいいですし、そこから詳細は問い合わせにつなげるようにすればいいし。例えば、中古住宅の査定なんかもいいんじゃないかな。その土地の地価と、建物の年数、鉄骨、木造なんかを入れたら想定金額が出る、みたいな。あ、面白そうだな。
Claudeの反応も
「まだ本気じゃないけど気になる」層って、正式な査定を申し込む心理的ハードルが高いんですよね。でもbotなら気軽に聞けるので、見込み客の入口として最高です。
中古住宅査定botのイメージ
学習させる情報としては、地域別の地価相場・築年数による減価率・構造別(木造・鉄骨・RC)の耐用年数・リフォーム履歴による加点パターンあたりを入れておけば、かなりそれっぽい概算が出せます。
いい反応だ。
重要なのは中身
WEBサイトでも、チャットボットでも、重要なのはコンテンツであり、学習させる内容である。
今回、「WEB Director D.I.O Assistant」が出来たのは、もう15年にもなるこのブログに経験や体験、知識を記述してきたからであり、その「アーカイブ」がWEB Director D.I.O Assistantの頭脳になっている。いや、頭脳はClaudeだけど、燃料というか血液というか、そういった血肉になったのが記事である。こういったノウハウやその会社の「イズム」とか、「スピリット」的な想いとか。そういったものを学習させたチャットボットは各企業持っておいてもいいかもしれないな、と思います。各企業サイトにそういった「語り部」とか「長老的なコンテンツ」というか。その会社を知る上で説明してくれて、質問と回答じゃなく、「会話」が成り立つコンテンツって面白いんじゃないかなって。次は過去に作った提案書を読み込ませてみようかな。クライアント名は隠すように指示をして。
学習させるソースがない場合に「検索や他社から拾ってこればいいはグレー」
さっきの土地の価格や金利なんかは、学習というより、今の公的な価格や設定の金利はこういったものですよ、というものですが、AVのレビューなんかは、そのサイトの「持ち物」的な一面があるので、早い話「他社のWEBサイトを食わせまくって学習させりゃいいじゃん」はダメのようです(ってことはAVAIチャットボットは学習させる各レーベルや制作会社の許可がいるってことか。場合に依っては女優さんの許可も必要になるかもってことか)。
学習自体は第三者の記事・レビューでも技術的には可能です。ただし著作権の問題があるので注意が必要です。今回は自分の記事だから問題なかったわけで、他者の記事をそのままシステムプロンプトに入れるのはグレーです。
公式ドキュメント・自社マニュアル・自分で書いたものであればOKです。整理すると以下のようになります。
◯使えるもの
・自社サイトのレビュー・口コミ(自社が管理するコンテンツ)
・お客様から許可をもらって掲載した声・testimonial
・自社のFAQ・問い合わせ対応履歴
・Googleビジネスプロフィールのクチコミ(ただしGoogleの利用規約の確認が必要)
注意が必要なもの
・食べログ・Amazonレビューなど第三者プラットフォームに書かれたもの
→プラットフォーム側が著作権を持つケースがある
・SNSの投稿→投稿者本人に著作権がある
