「Work Breakdown Structure」の略で「業務内訳構造」が直訳ですね。
プロジェクト全体のスコープを個別の作業単位へと階層的に分解したものを、PMBOKでは「WBS」と呼ぶそうです。
Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)でワンランク上のWebディレクションを目指す
By 林 千晶, 高橋 宏祐
上記の本の中の言葉を借りますと、WBSを作成する必要を自転車を開発するプロジェクトのケースで説明されています。
自転車の開発はいくつかの作業要素に分解できる。
まずデザインと車体製作、そして車体製作をさらにフレーム、サドル、ペダルとギア、ハンドルといったそれぞれの部品製作や組み立てに分解する。そうすると各作業の内容や、そこで達成すべき目標が明確になってきます。このように、大きな作業が具体的に想定できる単位にまで小さく分解(要素分解)し、プロジェクト全体に必要な作業を把握するためのツールがWBSだそうです。
WBSを作成することで、プロジェクトに含まれるひとつひとつの作業単位が明確になり、プロジェクト終結までに行うべき作業内容(アクティビティ)が把握でき、また、それぞれの作業単位を個々のプロジェクトメンバーに割り振ることができるようになるので、必要な人員、リソースが計算できて、責任分担も明確になります。さらに、WBSはコストやスケジュールを確定する際のベースとなるようです。
MECE
追記:
「WBS ダウンロード」とか「WBS フォーム」とかで検索かかってるようです。う~ん、基本各案件ごとに立ち上げるものでしょうから、フォーマットとかって使えるもんなんでしょうか?
WBSの作り方、というか「こーいうものですよ」というのは本に載ってますからそれを見てもらうのが一番かな、と。
WBSを作るにあたって使えそうなものは挙げておきます。使い方、記入方法によっては、そのようにも使えるかなって。
Xmindというオープンソースのソフトです。マインドマップを作るのに、使い勝手がいいので最近鞍替えしました。
自分の考えをマップに落してまとめるときなんかに使ってますが、サイトを構築する際も企画段階でよく起こしています。で、このXmindに「Outline」というパーツというか機能ありまして(右の写真)、これはマップがリストになってるわけなんですが、マップの書き方をWBSに合わせる、WBSを作る前提でマップを起こせば(後で順番は変えられます)、使えそうじゃないですか?(たぶん)
ただし、問題はこの「Outline」の画面、エクスポートできるようなんですが、僕のマシンではエラー起こしました。そしてプリントアウトはできないです(マップはできますよ)。更に、ある程度の量を超えると保存できなくなるので気をつけないと、作り直しです(これも僕のマシンだからなのかわかりませんが)。じゃあ、どうやって使うか?全画面スクリーンショットでフォトショップでつなげるだけです(笑)「makitani.com」さんで紹介されています。
→マインドマップのフリーソフト「XMind」が素敵/makitani.com
→Xmind
更に追記:プリントアウトもエクスポートもできるようになりました。イチからインストールしてみたら何故か出来るように・・・。ただし以前はあまり枝が多いと保存できない状態があったわけですが、最近は枝が多くなりそうな場合はもう1個別で作ったりしてるため検証していません。
作ったマップをhtmlでエクスポートすることで文書でのリストにすることでディレクトリマップ代わりにもWBS代わりにも使えるかなぁなんて。ただし、システム会社さんからいただいたWBSを見るともう少し細かいですね。
追記(2009/04/16):今頃気づきましたけど、Xmindで新規→Project Managementっていうテンプレート発見!!
で、その画面はこんな感じ
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